35:近くだけど遠征
お待たせしました。
週末は時間が取れない事が多いので週始めに連続で更新するパターンが多いかもしれません。
感想なども頂き本当に感謝の限りです!
これからもよろしくお願いします!
今週は週始めにまさかのお誘いがあったけれど僕達は普段と同じように週末にダンジョンへ行こうとしていた。
でもふと他のダンジョンへ行く話をしていたのにもかかわらず行っていない事を思い出した。
「『と言う事で、今週末は別のダンジョンに行こうと思うんだけど皆は大丈夫?』っと」
僕はDanPhoneにあるパーティーメンバーに連絡を取る機能を使い樹と華奈さんに連絡を取った。
すると暫くすると皆から返事が返ってきた。
『俺は問題ないからどこに行くかだけ決めて貰えると助かる。』
『私も問題無いですよ!場所が決まったら教えて貰えると私も助かります!』
二人とも問題無いらしいけど行くダンジョンを決めるのが大変だ。
今の所僕らの住んでいる岐阜県において確認されているチュートリアルダンジョンは4つ。
そのうちの一つが元僕の家族の家だった場所だ。
残りの3つのうちの1つは各務原市にある商店の倉庫の中にある虫系モンスターの出るダンジョン、他の探索者達はもふダンと呼んでいるらしい。
虫ともふ要素の関係が僕には思いつかないんだけどなぜもふダンなのだろうか・・・
ちなみに僕達のいつも行っている獣系モンスターしか出ないダンジョンはけもダンって呼ばれてるよ。
まんまだね。
次は岐阜県の中でも有名な場所の一つ、ひるがの高原に存在するダンジョン、ここでは魚や水辺に生息するモンスターの出るダンジョン、通称がうおダン・・・魚って・・・
ラストはスライムなどの生物らしくない生物が出るダンジョン、通称もまた単純ですらダンって言うらしい・・・これもまんまだ・・・
ちなみに場所は多治見市にあるみたい。
場所から考えると各務原市にあるもふダンが候補に上がるんだけど、個人的にはすらダンも気になっている。
錬金術のベース素材にスライムのドロップアイテムを使うことが出来るみたいで色々なものを作り出せるみたいだからとても興味があるんだ。
と言っても全部レベルアップで覚えた知識なんだけどね。
という事を皆に伝えたところ・・・
『すらダンか面白そうだな、俺はいいぞ!ただ移動時間がかなり長いから電車で行ったほうがいいな。』
『私もスライムがどんな姿をしているのかとても気になりますね・・・私もすらダン行きたいです!』
まさかの満場一致である。
スライムと言えば可愛いイメージが強いから気持ちはわかる。
『あ、そうだ肇、スライム相手に打撃武器で戦えるのか知ってるか?』
『そう言えば知らないね、ちょっと調べてこようかな?』
『私知ってますけど教えましょうか?』
『『お願いします』』
調べる手間がかかるくらいなら聞いた方が早い気がするので説明してもらう事にした。
『オススメの武器は槍系統との事です、海外で身体にまとわりつかれて口から内部へ入りこまれ、内臓を喰われて死んだ人がいるらしいですよ?』
『『えっ?』』
『まぁ情報だと武器も持たずに動画サイトに投稿するためにカメラを両手で抱えて一人で中に入っていったって話なので仕方ないと思いますけどね?』
『馬鹿な行動はしたらダメだという教訓ですねこれ。』
『俺も下手な事せずに慎重にダンジョン行く事にするわ・・・』
僕らは一層気を引き締めていく事を心に誓ったのだった。
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『ところで槍系統って言ってましたけどダンジョンの受付で槍借りれるんですかね?』
『一応揃えているみたいですけど、数に限りがあるみたいなので自分で持っていくのが一番らしいです。』
『流石に俺も槍は持ってないな・・・物干し竿が良いところだな。』
『僕もそんな感じだね、短めの刀身の魔剣も危ないかもしれないし武器をなんとかしたいところだね。』
『そういえば華奈さんって今レベル9でしたよね?』
『そうですね!あと1レベルで転職出来るようになりますよ!』
『装備を買うなら転職してからの方がいいと思うから、鉄パイプとかの細いのをホームセンターで探してくるっていうのはどうかなって思うんだけど皆はどう思う?』
『確かにホームセンターなら売ってそうだな、なんだったら槍に拘らなくても間合いの長い物を買えば安全マージンは取れそうだと思うぞ。』
『それだったら私良いところ知ってますよ!IZAホームってあるじゃないですか環状線沿いの、あそこ金属系のパイプの品揃え凄く良いんですよ!』
『『(なんでこの人そんな事知ってるんだ・・・?)』』
『へぇ!そうなんですか!明日にでも僕行ってみようかな?』
『俺もついてくぞ肇。』
『私は明日は大学の方で用事があるので明後日にでも行ってこようと思います!』
『それだったら次は多治見市のすらダンで現地集合しましょうか、朝9時くらいで良いですか?』
『問題無いですよ!』
『俺もだ。』
『それじゃあそれでダンジョンの行き先は決定で!』
『了解です!』
『オッケー!』
僕らのパーティー初めての遠征が決定した。
日帰りだけどね。
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