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33:二層でレベリング!

まさかの日刊ランキング最高で19位!

週間ランキングも27位ととてもいい評価を頂けてとても嬉しいです!

更新の方も出来る限りペースを下げずに頑張っていきますので引き続きよろしくお願いします!

一層のボスを倒した僕たちは下の二層へと向かっていた。


途中魔法陣のあるセーフエリアにて小休止をとり二層へと入る。


「今回の二層からは拙いながらも他の個体とも連携を取ろうとしてくるダンジョンウルフが出てきます、基本的に二層では単体で現れるので問題無いですが結構大きいので最初はテンパるかもしれないですね、足を封じれば余裕で勝てるのでその辺りに気を付けて行くといいと思います。」


「わかりました!」


「それと二層には小さなモンスターの溜まり場みたいなところがあります、もし僕ら以外に二層に行ってる人がいたらそんなに数はいないでしょうけど、もし見て大量にいるようならレベル上げを兼ねて倒しちゃいましょう。」


「了解です!」


軽く注意事項を説明して休憩を終わり、そのまま分かれ道を右側へと進んでいった。

すると突然目の前にダンジョンウルフが現れた。


「今回は手助けをしないで行きますから、頑張ってみてください!」

「やってみます!」

僕はそう華奈さんに告げると華奈さんもそれに返事をしながら直ぐに戦う準備をした。

「樹は念の為に後ろの警戒を頼むよ!」

「任された!」

樹は僕らに背中を任せ後ろの警戒を始めた。


「動きが今まで戦って来たのと比べて速いです!」


ラビットは予備動作が多かったのもあり動きが読みやすかったからか、少し驚いている様子の華奈さん。僕はその様子を眺めながら危ないようならすぐに助けに入れる位置を確保しておく。


「でも全く見えない訳じゃないですね!」

目が慣れて来たのか動きを追えるようになってきた華奈さんが少し笑いながら呟いた。


ウルフも負けじと爪を振るおうと近付いたり、時には噛み付こうとするもバットという武器を持っている華奈さんとの間合いの差により攻めあぐねている様子。


痺れをきらしたウルフが勢い良く華奈さんに飛びかかる。


身体の大きさを活かすように上から乗り上げてしまおうという魂胆なのだろうが、それを見た華奈さんは即座にチャンスと見抜き、バットを“本気”で振った。

そう本気で。


ウルフは壁まで吹き飛ばされていきそのまま壁に打ち付けられる。

壁にはウルフが大量の出血をしながら張り付いていた。


あまりに凄惨な光景に驚いたのか自分がそれを為すだけの力を手に入れていた事に驚いたのか、目を見開きながらぽかんと、壁に打ち付けられグチャグチャになったウルフを見つめていた。


普通に考えて人間は何もしなくてもリミッターがかけられていてそれを外すととんでもない力を発揮する生き物だ。

そんな力がレベルを上げる事で上限がどんどん上がっていく事でリミッターを不意に外してしまった時、もうそれは大変な事になってしまう。


その結果がこのグチャグチャウルフなんだけど。


僕も最初の頃力加減間違えていた事もあったから皆通る道なのかもしれない。


「華奈さん?大丈夫ですか?」

流石にこの光景はトラウマになったのかと思い、華奈さんに話しかける。


「あっ・・・大丈夫です!」

思ったよりも気に留めていなかったのか今まで通りのトーンで返事を返してきた。

メンタル強くないですかね?


「フリーズしていたから焦りましたよ・・・」


「ご、ごめんなさい・・・チャンスだと思って本気で野球選手がやるみたいに振ったら想像以上の威力でウルフがホームランしちゃうものだからびっくりしてしまって・・・。」

確かにあれでびっくりしないのは無理があるだろう。

僕でもフリーズする気がする。


「僕らがいたからよかったですけど一応気を抜いたらだめですよ?」


「はい、気をつけます!」


「あと、わたしここまで力持ちになってたんですね・・・」


「普段はいかに身体にリミッターがかかっているのかよく分かりますよね。」


「あぁ、俺も経験あるわ・・・大体初めてやると皆そうなるんじゃないか?人に向けたら一発でアウトだけどな。」


「確かに、だから犯罪に関しての規定が重く作られていたんですね。」

樹も後ろから同調するように会話に混じりそれに華奈さんも返事をする。

確かに人に向けたら大変な事になってしまうから気をつけないといけないね。


そんな事もあり、無事に戦闘を終えたあと道なりに進んでいきモンスターハウスになっていたフロアに辿り着いた。


中には案の定ウルフが大量にいて、数日手が入れられていなかったせいもあってか30匹以上はいるように思える。


「流石にこの量一人だと厳しそうですね、樹、一緒に無力化する?」


「んーそれもいいかもしれんが、立花さんがどこまで行けるか。それに全部倒せば間違いなくレベルも上がるだろうし、俺たちは援護に徹するのも手じゃないか?」


「私は一人でやってみたいです。」


「分かりました、華奈さんがそう言うならそうしましょうか。でもそうするとバットだと不安なので僕の使ってるこの剣を使ってください。」

流石にこの状況で武器がバットは不利になる可能性もあるのでラビリスを華奈さんに貸し、僕がバットを受け取る。


「ありがとうございます!」

「鼓舞、迅速」

僕はバフスキルをかけ直し華奈さんを見守る。


それから?

無双してました。

本当に無双です。

某無双ゲームが如くバッサバッサと斬り倒し気付いたらウルフが恐怖で脚をガクガクさせているくらい。


流石にあそこまで行くと可哀そうに思えてくる。

でも倒さないとレベルを上げられないし僕には止められない、ごめんよウルフ君。


とりあえず僕が思ったのはバフスキルがとてつもないチートだったって事。

よくよく考えて2倍ってヤバいよね。レベル7だった華奈さんが実質14レベルのSTRとAGIで動けてしまうんだから、10レベルあれば攻略できるダンジョンで無双出来ない訳が無いよね。


ちなみにこのモンスターハウスのウルフだけでレベル8になったそうな。


それから僕らは散発的に現れるウルフを倒しながらレベル上げに勤しんだ。


ただ新発見が一つあってモンスターハウスは1時間に一度新しく10匹湧いてくるようだった。


美味しい経験値回収場所と化していたよ。

華奈さんはずっとモンスターハウスにウルフが湧いたら倒してを繰り返してレベルは9に。

ちなみにその間に樹には三層の宝箱の回収などを頼んでおいた。

お金を稼ぐのも僕らには大事だからね。


そして今日の探索も17時までと決めていたので17時になり切り上げて上に上がっていく事になったんだけど、魔法陣が大活躍。


華奈さん自身もびっくりしていたんだけどウルフの素材の運搬がとても楽ちんだった。大きなリュックに詰め込まれていただけでなく、両手に袋を持っているくらいには乱獲していたからね。


そんな状況で戦闘なんて危険すぎるから魔法陣の存在はとても有難かったりする。


今日の収益はウルフ討伐数が127匹、牙が300円、魔石が200円と言うことで63500円、更に樹が三層から持ってきた初級回復薬が5000円、それと道中に倒したラビットが7匹ほどだったので1750円。


ちなみに宝箱から初級回復薬だけでなくメディ草などの錬金素材も出たのでそこは僕の取り分として貰うことにした。

ちなみに買取に出すと1000円らしい。

現状使い道が回復薬、ヒーリングオイルの自作以外ハッキリしていないので他にも何か無いのか模索しているのだとか。


今回は合計で70250円だった。

メディ草も含めると71250円相当だったけれど今回は樹の意見もあり綺麗に三等分する事になったので一人あたり27000円になる計算だ。

普通に働くより儲かるのは最初だけなのかな?

ちなみに余った250円は帰りに自販機でジュースを買った。


----一般探索者目線----

「おっ!ウサギいたぞ!」

「でかしたタケ!」

「フライパン舐めるなよ!」

男達はホーンラビットを見つけると一目散に駆け寄りホーンラビットを倒す。


「それにしてもよく思いついたよなクロ、胴体に鉄板仕込めばこいつの攻撃全く痛くないなんてよ。」


「ただ動きづらいのと手足が守れないのがネックだな、その分効率がどうしても落ちちまう。」


「安全に倒すのが一番だからな、クロがタンク役やってくれて本当に助かってるよ。」


「タケが斥候、火力が俺、クロがタンク、俺たちいい組み合わせだよな。」


「確かに、それにしてもヒロよく日本刀なんて持ってたな?」


「俺の趣味でさ、武器が好きなんだよ。その為に許可証まで取って保管してたらさ、ダンジョンで武器の持ち込みもオッケーと来たもんだ、人に振るうつもりは皆無だが、全く使わないのも悲しいからいい機会だったよ。」


「なるほどなぁ、あっそうだタケ今ので何匹目だった?」


「40匹目だな。」


「何時間経過してたっけ?」


「4時間だな。」


「全然稼げないよな?」


「正直バイトの方が稼げてるんじゃないか?」


「微妙にバイトに負けてるくらいじゃないか?」


「はぁ、なかなか上手くいかないもんだな・・・」


「仕方ないって、結構人が多いからどうしてもな。」


「レベルもまだ4だしボスに挑むのは早そうだしな。」


男達は今日一日で結局一人4000円程度の利益だったとか。

ブクマや評価を原動力に書いていますのでよければ評価やブクマの方よろしくお願いします!


次回は3日以内になると思います!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 誤字脱字は気にしない気にしない [一言] 「それにしてもよく思いついたよなクロ、胴体にに鉄板仕込めばこいつの攻撃全く痛くないなんてよ。」 胴体にに になってますよ
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