29:基礎知識を教えてみた
珍しく早めに更新出来ました!
ブランクが長かったので違和感多いかもしれませんが大目に見てもらえると・・・
※(18:41分ごろにレベルの表記に初期との違いを確認したため修正しました。)
先週あった説明会の後6日経ったので僕等は一度集合しダンジョンについて華奈さんに教える事になった。
集合場所は駅前にある某有名ハンバーガーチェーンだ。
正直美味しいかと言われると別のチェーンの方が圧倒的に美味しいのだけれど朝に集まるなら話は別でとてもコスパのいいモーニングセットが販売されている。
僕と樹はコーヒーのついたセットを、華奈さんは烏龍茶の付いたセットを注文し受けとったあと2階にある席についた。
土曜日の朝だからか出勤する人が少ないためか周りに客はいなかったおかげでとても話やすい。
ささっとメインのハンバーガーを食べ終えた僕等はお店の邪魔にならないうちに説明を終えるべく話し始めた。
「早速ですけど華奈さんはダンジョンの中に入った事はありますか?」
「私ですか?無いですね・・・」
「と言う事はレベルの概念も知らないと思うので軽く説明しますね。」
「お願いします!」
「まずダンジョンに入ってモンスターを倒すとレベルというものが上がります、これは樹でも確認したので間違い無いですが最初にモンスターを倒しさえすればレベル1に上がります。」
「そしてレベルが上がるとステータスが上昇します。」
「ステータスですか?」
「よくゲームにあるあの数値ですね、元々筋トレなどをしていた人や元々頭の良い人なんかはレベル0時点で最大で5までを確認してます。これは自衛隊の人なんかでも統計取ったそうなのでほぼ間違いないと思います。」
僕は今まで自分で見たものや国の人と情報交換して得た知識の一部を話した。
「ええっと・・・なんというかどうして肇くんはそこまで詳しいんですか・・・?」
案の定華奈さんは困惑しているようだった。
「僕も自覚無いんですけど僕が世界で初めてダンジョンに入ったらしくてですね・・・貰っちゃったんですよね、成長チートみたいなものを・・・楽しくなってレベルが一気に上がりまくって・・・。」
自分の力と言っていいのか分からないのであまり自慢出来るものではないけれど・・・
「そ、それは羨ましいですね・・・」
「おっと話が逸れましたね、とりあえずレベル0から1になるだけで全てのステータスが1増えます。」
「モンスター一体倒すだけでそんなに増えるんですか!?」
「この伸びた数値、その数だけ見てもさっぱりなんですけど自覚すると凄いですよ?」
「どれくらい凄いんですか?」
「今の僕だとあっと言う間にで50m走が終わるレベルですね、車にはまだ勝てないですけど原付とはいい勝負ができるんじゃないかって僕は思ってます。」
「それは凄いですね・・・でもそうなると私逆に邪魔になるんじゃないですか・・・?」
「なので明日からは軽めのレベリングとその後で全初級ダンジョンを巡って全てのモンスターの弱点とかを調べていこうかなって考えてます。」
「モンスターの弱点ですか?」
「モンスターには全部とは言いませんけど元になったと思われる動物の特徴だったり特性を持ったままのものがいるみたいなんですよ、基本的には頭を潰したり首を落としたりすると死にます。」
むしろ首を落として生きてたら驚くけど。
「急所が弱点って事ですね?」
「そうそう、そんな感じです。」
「俺も肇から教えて貰ったんだけどホーンラビットは敵認定した相手にツノで刺そうと突撃してくるんだけど、それを壁際でやるとツノが壁に当たって気絶するんだよな。」
「この戦法は飛びかかってくるホーンラビットにしか使えないだろうけどそうやって安全な方法とかを編み出してるから華奈さんでも最初はなんとかやっていけると思います。」
「それに弱点を知っておけばいざという時に攻撃する択が増えるので知っておいて損は無いと思うんですよね。」
「確かに」
「そうですね・・・」
「活動方針としては一獲千金を夢見るよりも地力を上げて中級ダンジョン行けるように考えてます、中級ダンジョンに行けばリターンも増えるのは間違い無いでしょうし。」
というよりもおそらくチュートリアルダンジョンソロ攻略出来るレベルになれば中級ダンジョンにも行けるようになるはずなのでまずはレベル10を目指して貰うのが無難だろうか。
「まぁ、僕等は転職も終わってるので華奈さんが転職出来たら中級ダンジョンへ行こうと思ってますけど華奈さんもそれで大丈夫ですか?」
「大丈夫です!」
「そういえば華奈さんのダンジョン用の装備とかってどうするんだろ・・・」
「あっ私DanPhoneで見たんですけどプロテクターと武器は貸し出ししてくれるそうですよ?」
「だったら華奈さんは借りた方がいいかもしれないね。」
「肇くん達は大丈夫なんですか?」
「僕達は情報提供のお礼って事で装備を貰ったので大丈夫ですよ。」
「先駆者特権ってやつだな。」
「僕ら二人だけで申し訳ないんだけどね・・・」
「頑張ったご褒美ですよ!そのお陰で私も普通の人よりも安全に行けるので感謝はしても嫉妬なんてしないですよ!」
「そう言って貰えると助かります・・・」
「そういえば肇、中級ダンジョンに入る制限は何かあるのか?」
「一応ダンジョン庁の人が言うには試験をするらしいよ?ソロでチュートリアルダンジョンを攻略するのが条件になるって言われてるらしいから他の人なら3人ずっと一緒に組むならレベル上げを出来る限り均等に行うのが大事になると思う。」
「流石に上級はまだ手付かずだよな・・・?」
「流石に無理らしいね、というか上級ダンジョンに入るためにはゲートキーパーっていうボスみたいなのがいるらしくてそれを倒せた人しか入れないらしいって話だよ。」
「うわぁ現状ではどんなダンジョンかすらわかんないのか・・・辛いな。」
「上級なんてまだ先だろうから僕らは僕らで出来る限りやってこう?」
「だな」
「ですね」
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