26:探索者認定試験を受けよう
お久しぶりです。
最近体調やらストレスやらで気力面で死んでました。
少しずつ治ってきたのでちょこちょこ更新再開したいと思います。
ダンジョン探索者認定試験、その発表から試験までの2週間の間に僕は樹のレベル上げを重点的に行っていた。
何故僕が未だにダンジョンに入れるのかってところなんだけど、家の中にダンジョンがあるっていう特異性から家を解体したら何が起こるのか分からないとのことで一時的に保留されているらしい。
僕に好都合な事に使いたいのであれば僕であれば使ってもいいとの事で使わせて貰っているんだ。
ちなみに僕らの新しい家は政府が用意してくれているらしく、最初は学校からそれなりに近い場所の家になる予定だったのだけど、ダンジョン庁のお偉いさんに少し待って欲しいと言われた。
何やら予定を変更して新しく家を建てているらしい。
なんでだろう?
その間の僕らは結構広い家具付きのアパートで過ごしている。
勿論家賃は政府持ちで。
話が逸れてしまったけどそんなこんなで樹のレベルも10まで上げる事が出来た。
流石に転職後の伸びは悪いみたいだったけれど、十分なほどに火力が上がっていた。
あとは試験を受けて中級ダンジョンへ向かいたいな。
次の日になり、僕と樹の二人は試験会場へと足を運んでいた。
「ここが試験会場かー」
「何故に大学でやるんだろうな?」
樹が僕に問いかけてくるけど、僕が知る訳がないよね。
「いや、流石に分かんないよ。」
「だよなー。」
「やっぱ広いからなのかな?」
「ありえそうだな、それ。」
「そういえば樹って会場どこだっけ?」
「俺はE-27だな、肇は?」
「D-12だね。」
「別の会場か、んじゃお互い気楽にいこうぜ!」
「だね、難しい問題があるわけでも無いらしいし、気楽に行こうか。」
「「んじゃ、また後で。」」
僕は試験会場へと入り、12番の席を見つけた。
「ここか。」
僕は試験が始まるまでの間ぼーっとしてたら隣の席の人に突然話しかけられた。
「あのー、申し訳ないんですけど、もしペンとか余分に持ってたら貸してもらえないですか?」
綺麗な茶髪の女の人で、ショートツインテールの可愛いらしい髪型だった、眼福である。
「えっ?ペンですか?」
脳内を表に出さないように返事をする。
「そうなんです!家から持ってきてたペン、ペン先が壊れてたみたいで、持ってたら貸してもらえませんか?」
僕は普段から予備は持っていくタイプなのでペンケースには4本ほど入っているから問題無しだから貸す事にしよう。
情けは人の為ならずって言うしね。
「予備なら数本あるから大丈夫ですよ、どうぞ。」
「ありがとうございます!助かりました・・・。」
「お互い試験頑張りましょうね。」
「はい!頑張ります!」
そうして試験は始まった。
内容自体は難しいものではなく、本当に常識を見られるようなものだった。
でも学科も少しあって全員合格出来るようにしている訳でもなさそうなのは理解出来たけど、小学生レベルの問題だったから余程の事がなければ大丈夫だと思う、うん。
試験もさっくりと終わり、隣の席の女の人からペンを返して貰い樹と共に帰路についた。
1週間後にインターネットで合格発表があった。
結果は見事に合格。
僕も樹も問題無かった。
合格者向けの説明会はまた1週間後に行われるらしい。
聞いた話によると合格率は70%だったらしい。
むしろ何故30%が落ちたのだろうか。
多くの方の見ていただいたおかげで更新の気力がなんとか繋がっています。
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