2:初戦闘
投稿間隔を書いていなかったので修正しておきます。
予定では週2-3回の予定です。
皆はモンスターと言われ何を思い浮かべるだろうか?
スライム?ゴブリン?
ファンタジーの有名な序盤の敵といえばそのあたりを答える人が多いだろう。
だけど僕はその辺りの敵が序盤から出るとかなり厄介だと考えていた。
それは何故か?
スライムに物理攻撃が通じない又は通じ辛い可能性、ゴブリンに至っては知能があり場合によっては複数現れる可能性が高いからだ。
なれるの小説ではそういった描写が多い、なので用心しておいて損は無いだろう。
少しずつ音のしていた場所に近付く、懐中電灯で道の先を照らしつつ進めばそこには大きなサイズの角の生えたウサギがいた。
「角ウサギってやつかな?」
とりあえずまだ距離があるうちに鑑定してみよう。
「鑑定」
ウサギの情報が流れ込んでくる。
-------鑑定開始-------
名前:ホーンラビット
LV01
角の生えたウサギのモンスター
角で獲物を刺そうと真っ直ぐに飛び込んでくる習性がある。
角を破壊されると死ぬ。
-------鑑定終了-------
「完全にテンプレモンスターって感じかな。」
真っ直ぐに突っ込んでくるなら横に避ければいいということか。
バットで角を攻撃すれば簡単に倒せるのだろうか?
「これならいける、かな?金属バットだし角くらい砕けるよね。」
バットを両手で握り締めホーンラビットへと距離を詰める
「ヴー!ヴー!」
ホーンラビットが僕に威嚇するかのように鳴き声をあげる
「というかウサギの鳴き声ってこんなんだったの!?」
違う意味で僕はショックを受けた。
可愛く無い...
そんな事を考えているとウサギは脚に力を込めるかのようなポーズを取り始めた。
「これは、ジャンプする前動作かな?」
僕は警戒を強め、ホーンラビットの動きに注目した。
するとそれなりの速さでこちらへ角を突き刺そうと飛び込んできた。
「分かってれば避けれるよ!」
僕はそう言いながら少しの動作で横へとそれホーンラビットの攻撃を躱す。
「ヴ!」
間抜けな事にホーンラビットは僕の後ろにある壁に激突してしまった。
フラフラとしている様子のホーンラビットにトドメと言わんばかりに角めがけバットを振り下ろしたのだった。
「ふぅ、結構呆気なかったなぁ。」
角だけを砕いたからかグロさは平気だったけど少しだけ罪悪感も感じる。
「あっ、倒したのはいいけどこれどうすればいいんだろう持ち帰るのもなぁ・・・」
少しあたふたしていると突然ホーンラビットが光りはじめた。
「なんだこれ!?」
光は強くはなく、淡い緑や青色が混じったように見える、少し綺麗だ。
光が消えたと思ったらホーンラビットの死体はなく、小さな石ころと砕いたはずのホーンラビットの角が綺麗になった状態で落ちていた。
「よくある魔石、だよな?こっちは素材かな?」
僕はとりあえずそれを拾おうと思ったその瞬間またあの声が聴こえた。
(世界で1番目のモンスター討伐を確認しました、称号「ファーストキル」を取得しました。)
また称号だ、
(レベルアップしました。)
(世界で1番目のレベルアップを確認しました、称号「勇気を持ちし者」を取得しました。)
えっ、まだあるの?
「じっとしていてもラチがあかない、とりあえず帰って確認しよう。」
僕は自分の部屋へと戻ることにした。
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