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16:チュートリアルダンジョン

書き溜めが少しあったので連続更新です。

今回ので書き溜めが消えたので更新頻度はまた戻るかもしれません。

昨日は佳乃の魔法の練習に付き合っていたから結局三層へ行けなかったから今日は朝からまた行ってこようと思う。


準備もしっかりして今日はお昼は家で食べるくらいのつもりで早めに戻ろうかな。

走れば相当な速さで進める事もわかったので

昨日入ったプチモンスターハウスのような場所へ寄ってレベルアップを図ろうと思う。

二層をイメージしながら魔方陣に乗り一気に走り出す。


自分の身体能力を自覚しておくに越したことはないのでしっかりと自分の身体の動きを理解していく。

明日は学校で体育があるから手抜きできるようにしておかないとダンジョン以前の問題で大変な事になる気がするしね。


大体身体の感覚に慣れてきたところで昨日ウルフの群れに出会った部屋に着いた。


「あれ?ウルフが7匹しかいないぞ?」

そこで僕は思い出した

ダンジョンものに多いあの大変な事件を。


そう、スタンピードだ。


今はまだダンジョンが出来て数日だから少ないだろうけどこれの対策が遅ければ遅くなるほど何かあった時に大変な事になる。


数日で通常の3倍程度と考えると1月かかるかかからないかで相当な量のモンスターで溢れる事になりそうだ。


それに時間がたったあとの初級ダンジョンと言えど数百匹のモンスターとかに囲まれる可能性も考えると出来る限り早めに処理しておきたい。


最大の問題は中級や上級ダンジョンといったものの存在とその中でのモンスターの増え方だろうか。


このダンジョンの事も大事だけど人の命に関わる事だからやはりもう一度ダンジョン対策本部へ連絡を取るべきかな。

三層から帰ったらもう一度連絡してみよう。


そんな事を考えているうちに三層へとたどり着いた。


奥へと進んでいくとホーンラビットとウルフの二種類が出てきた。


今更相手にならないので適当に倒していく。

勿論ドロップは出来る限り回収していくよ。


倒しつつ前に進んでいくけれど、やはりモンスターの数が多く、何度もエンカウントする事になる。


ドロップ品も拾うのが面倒だなって思えるほどにエンカウントが多いんだよね

元々の出現量が多い階層なのかもしれないね。


今度はまた分かれ道があった

前回と同じだったら右側に何かがあるかもしれないので右側に進んでいく。


すると、小さい部屋に着いた。


部屋の奥には銅色の宝箱が置いてあった。


ラッキーと思いながら部屋に入ろうとしたら床の色が明らかに違う事に気がついた。

おかしいな、と思いつつも念のため鑑定をかけてみる。


-------鑑定結果-------

ダンジョンの床(偽装)

ダンジョンの床に偽装したトラップ。

踏むと落とし穴に落ちる。

-------鑑定終了-------


まさかのトラップだ。

床の色も大幅に違うので気をつけないと、と思っていると正常な色に沿っていくと宝箱に着くようになっているようだったので落ちないように進んでいく。


宝箱は銅の宝箱で今度はなんと罠が付いているようだ。


鑑定結果はこんな感じだった。

-------鑑定結果-------

銅の宝箱(罠あり)

鍵の付いてない罠付きの宝箱

開けると正面に石が発射される。

凄く痛い。

-------鑑定終了-------

うん、流石に死ぬようなレベルの罠では無いらしい。

でもなんで鑑定に痛いとか書いてあるんだろう?

誰かが食らってるのかな?

とりあえず宝箱の横から頑張って開けてみる。

普通に開いたと思ったらしっかり石が発射された。

結構離れた場所まで飛んでいったと思ったら地面に落ちた時その場所は落とし穴の場所だった。

ブゥンと音がしたと思ったらダンジョンの偽装床が消え去った。

下を見てみると思ったよりも深くなく、凸凹した地面だった。

あくまで初級だからなのだろうか。

登るのには苦労しそうだけど登れなくもない深さで、おそらく凸凹部分で足首を挫かせてって感じの仕掛けだろうか?


一体このダンジョンはどうなっているんだろう?


宝箱の中身は葉っぱが数枚だった。

とりあえず鑑定してみると

-------鑑定結果-------

メディ草

苦い草で回復薬の原料になる。

(メディ草+魔水)回復薬(低品質)

(メディ草+魔油)ヒーリングオイル

-------鑑定終了-------

れ、レシピが来た!?

もしかして錬金術師だから!?

こ、これは有り難い・・・

それにしてもヒーリングオイルっていうのも気になるところだね。


ただレシピだけ見てると回復薬は不味そうだね、良薬口に苦しかな。


とりあえず回収して道を戻っていく。


何度か分かれ道があったけれど先へ進む道以外は行き止まりかプチモンスターハウスだった。


今の僕にプチモンスターハウスはかなり有り難かった。

レベルもさらに1上がってくれたので僕としては満足だった。


1時間ほどかけて進むとまたボス部屋へとたどり着いた。

今度はあえてスキルを使わずに自分の身体能力だけで戦ってみようと思う。


中へ入るとそこには僕の2倍程度の大きさの獅子がいた。

直ぐに鑑定をして確認する。

-------鑑定結果-------

ライオネット

百獣の王とも呼ばれるライオンのようなモンスター。

鋭い牙と爪、そして素早い動きで獲物を追い詰める。

-------鑑定終了-------

今度はボスらしいボスが出てきた。


「け、結構迫力があるなぁこいつ。」


「グォ“ォ“ォ”!」

僕に向かってライオネットが威嚇をしてきた。


「まぁ、やれるだけやってみよう、最悪回復薬もあることだしね。」


僕はラビリスを手にライオネットと対峙する。

ライオネットは走りながら僕へとその爪を振るおうとしてくるが、僕の速度には追いつけないようでかすりもしない。

それが面白くなかったのかライオネットは僕の足元を狙ってくるようになった。

僕はそれでも避け続ける。

5回目の攻撃の時にライオネットが大振りの攻撃をしてきた。

僕は即座に反撃をしてライオネットの右前脚を切り裂く。

「グルォ“ォ“ォ”!」

まともに立てなくなったライオネットだがそれでも負けじと口を開け僕に嚙みつこうとしてくる。

そんな状態のライオネットの頭にラビリスを突き刺すとライオネットは倒れた。


ライオネットが光に包まれ消えていった場所には宝箱はなく丸まった羊皮紙のようなものが落ちていた。

鑑定をしてみると

-------鑑定結果-------

スキルスクロール(鑑定)

スクロールを開けば「鑑定」スキルを手に入れることが出来る。

-------鑑定終了-------

えっと、僕は既に持っているんだけどこれはどうすれば?


まぁ後で考えればいいやと思い先へと進むと

下へ行く階段はなく小さな部屋があり、真ん中に魔方陣が光っていた。

その魔方陣に乗ってみると、僕は一層へ戻ってきていた。

そしてその瞬間にまた声が聞こえた。


(世界で初めてチュートリアルダンジョンのクリアを確認しました、称号「チュートリアルダンジョン初踏破者」を取得しました。)


チュートリアルダンジョン?

第一層は単体との戦闘

第二層は複数との戦闘

第三層は上二つの要素にプラスして簡単な罠


確かにチュートリアルだ。

という事はこれより上もあるって事だよね。


これはダンジョン対策本部への連絡もしないといけないな。


僕は部屋へと戻る事にした。


--------現在の肇のステータス--------

名前:伊吹肇

年齢:18

職業:錬金術師

LV15

HP:195

MP:180

STR:40

DEX:53

INT:52

AGI:38

LUC:39


スキル

鑑定

成長促進

迅速 消費MP2-7(AGIを1.5倍〜2倍にする)

鼓舞 消費MP2-7(STRを1.5倍〜2倍にする)

挑発 消費MP3(敵の注目を自分へ集める)

(パッシブスキル)

軽足(体を動かす動作全ての負担を減らしスタミナ減少を抑え、歩行や走行時に補正が入る。)

初級錬金術(簡単な錬金術を行使出来る)

称号

未知を歩みし先駆者(成長促進)

ファーストキル(迅速)

勇気を持ちし者(鼓舞)

挑みし者(挑発)

チュートリアルダンジョン初踏破者

(チュートリアルダンジョンを世界で最初に踏破した者に贈られる称号、スキル「軽足」を得る。)

以前感想であった疑問ですが

なぜ主人公が第一層ボスに苦戦したような書き方をしたか、という事なのですが


第一層ボスと戦うとき主人公は全力で動いていないからです。

何故かと言うと全力で戦う=体力が減るというイメージを主人公自身持っており、なおかつバフをかけていたのでかなりその時点で早いと思い込んでいたからです。

二層のモンスターハウスでヤバいと思い込み体のリミッターが外れたことが原因でその身体能力に気付くといったオチです。


この問題はこれから先ダンジョンへ潜る多くの人が経験する事でもあります。

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