11:第2層へ
珍しく2日連続更新です。
次は3日以内には更新できると思います。
なんだかんだとやっていたら気付けばもう時間はお昼前になっていたのでお昼ご飯を食べて再びダンジョンへと僕は入っていった。
中に入ると最初はなかった光る魔方陣があるけれど、僕は今はそれをスルーして中へと進んでいく。
少し進んでいけばいつものようにホーンラビットが僕を出迎えてくれる。
「早速で悪いけど、試し切りさせてもらうよ!」
僕はホーンラビットとの距離を一気に縮める
「ヴー!」
僕に気付いたホーンラビットは威嚇をしてくるが、今の僕を止められるわけもなく。
魔剣をまるで野球のアンダースローでも投げるかのような体勢で振るうと真っ二つになったホーンラビットがいた。
内臓が飛びだしていてちょっと吐きそうになったのは内緒である。
そのまま付近にいたホーンラビットを粗方片付け少し息を整えると声が響いた。
(レベルアップしました)
(レベルアップしました)
あれ?最初は10匹も倒せばレベルは4くらいになったはずなんだけど少し上がりが悪い気がする。
ドロップ品となったホーンラビットの魔石と角を回収し、僕は奥へと進んでいく。
奥へと進みつつも現れるホーンラビットを根こそぎ倒していると合わせて100匹倒したくらいでようやくレベルが10となった。
前は転職する前に同じくらいの数を倒して20まで上がっていたのに今回はレベルの上がりが悪い。
もしかすると職業によって必要な経験値が違うのかもしれない。
僕はそう仮説を立てつつ再びファイトラビットのいたボス部屋へとたどり着いた。
中に入るとファイトラビットの姿はなく
あるのは2層への階段だけだった。
もしかするとボスは一度倒すと次出るまでに時間がかかるのかもしれない。
仕方がないのでそのまま僕は2層へと向かう事にした。
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2層へと降りた僕はセーフゾーンで少し休憩をして、奥へと向かった。
時間的にもあと3時間もすれば夕方になってしまうのである程度の場所で見切りをつけないといけない。
奥へと歩いていると1層と違い通路が広い事に気が付いた、広さ自体は巨大ではないけれど、人数人分は横に広がっているようだ。
そこに今までと違い、獣の唸り声のようなものが響いてきた。
僕は魔剣を手に取り、構えつつ前に進んでいくとそこには一匹の大きなオオカミがいた。
初めて見る敵には鑑定は定石だと思うので即座に鑑定をする。
-------鑑定結果-------
ダンジョンウルフ
鋭い爪と強靭な牙で獲物を追い詰める大きなオオカミのモンスター。
鼻は犬のように利くため逃げても追いかけてくる。
-------鑑定終了-------
弱点のようなものは無いし、犬のような嗅覚でこちらを探してくる、と結構厄介なモンスターのようだ。
「グルル・・・」
ウルフはよだれを垂らしながら僕へと距離を詰めてくる。
「いけるかわからないけど、やってみるかな。」
僕は魔剣を握る力を強めて、ウルフと対峙する。
先に動いたのはウルフで、僕との距離を一気に詰めてきた。
かなり素早い動きではあるけれど今の僕なら目で追いかけるのは簡単だった。
あちらは僕の首筋を狙っているようで僕の首筋目掛け前脚の爪を振るってきた。
僕はその瞬間首の前に魔剣を置き攻撃してきたウルフの前脚ごとウルフを切断した。
前脚を失ったウルフはまともに動けなくなったようで、僕は頭を魔剣で貫き、ウルフの命を絶った。
想像以上に素早いウルフの動きに驚きはしたけれどレベルが上がっている今の僕ならば問題は無さそうだった。
ドロップ品は1層よりもわずかに大きな魔石とダンジョンウルフの牙だった。
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