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逃げるモノ。追うモノ。逃がすモノ。【逢】  作者: 小鳥遊 雪都
はじまり。
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願い。

もし、今、ここから逃げることができるのなら・・・。


もし、今、ここから消えることができるのなら・・・。


もし、今、何もかもを忘れることができるのなら・・・。


もし、今、全てのモノを欺くことができるのなら・・・。


そんなことを僕はいつも考え、思う。


そんなもし・・・なんてことはできもしないし、起こりもしないのに・・・。


そんなこと、考えるだけ、思うだけ無駄なのに・・・。


それでもそんなことを考えて、そんなことを思うのはせめてもの救いを求めてのことだと僕自身、自覚している。


自覚している分、それはしんどいし、辛い・・・。


いっそのこと死んでしまおうかと思うこともあるけれど、死ぬのはどうしたって怖いし、どう死んでいいのかも僕にはわからない・・・。


何よりも生きたいのに生きられない人たちがいるのに生きられる僕が自殺なんてことをするのはとても失礼なことだと僕は思う。


だから僕は自殺を考えるだけで実行することはできていない。


どんなにしんどくてもどんなに辛くても・・・。


でも、僕は弱い・・・。


だから、誰か僕を助けて・・・。


僕を助けてくれたら、僕を現状いまから逃がしてくれたのなら僕は何でもする・・・。


そう。

何でも・・・。


だから・・・どうか・・・。


誰か・・・僕を・・・。


もう・・・人でなくてもいいから・・・。


弱い僕を・・・助けて・・・。


弱い僕を・・・翼の折れた僕を・・・この忌々しい鳥籠を壊して・・・逃がして・・・!!


挿絵(By みてみん)

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