俺が支援魔法?!
こんにちは。今回が初投稿となる霜月です。
初めてなので温かく読んでいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
遠くでカチカチ時計の針の進む音が聞こえる。
時刻はとうに午前2時を過ぎていた。
「はぁ...」
ため息を漏らす。
そしてまた、目の前のパソコンに目を落とす。
「何かコンビニで買って来るか」
ずっとパソコンを見ていたので、リフレッシュがてら外にでた。
10分位歩いてようやくコンビニが見えた。
誰しもが知っているあの曲が聞こえてきた。
「何買うかな~?まあコーラでも買―――」
俺は意識を失った。
目を開けると知らない天井が入ってきた。
事態が飲み込めなかった。分かるのは自分が横たわっていることぐらいだった。
起きてみると一面大理石の床で、近くに人がいるのが分かった。
「あ、やっと起きましたか」
「えっと、ここはどこでしょう?」
「ここは世界と世界の間の空間です。そして私は女神です」
「は?何言ってんだこいつ」
やば、うっかり素が!もういいやこれで...
「それでなんで俺はここに?」
「それはあなたが豆腐の角に足の小指をぶつけてしまい、死んでしまったからです」
「え、俺死んだの?てか待てえええええええ‼豆腐の角に足の小指をぶつけただけで死ねるかあああああああ‼」
「ばれちゃいました?」
「うぜえええええええ」
あ、分かった。これは夢だ。そうに違いない。
「あ、夢じゃないですよ」
「言うなあああああ!なぜ考えてることがわかる?!」
「私女神ですよ。それくらい何てことはありません」
もう疲れた...
「実はあなたはコンビニに行く途中こちら側のミスで死んでしまったのです」
「マジ?」
「はい。死因は上空500メートルから金だらいが落ちてきてポックリと」
「マジ?」
「はい」
俺こんなやつのせいで死んだの?
「そこであなたには魔法世界に転移してもらいます。そこでおもいっきり生きてください。」
え、今なんて言った?魔法世界に転移?つまり異世界転移?
「はい。あなたが毎晩妄想していた異世界転移ですよ」
「マジかあああ!」
よっしゃああああ、俺強えええええええしてやるぜ!
「あなたはーーーーのトップクラスです。私も時間がないのでそれじゃあ。あ、お金は自分で頑張ってください。どうぞ楽しんで」
「ちょ、今なんて言った?!」
突然目の前が白い光で包まれた。
謎の光が収まり気づくとそこは見慣れない町だった。
パッと見は、中世ヨーロッパな感じだが明らかに人が違う。
耳が尖っているエルフのような種族や、獣耳を生やした獣人みたいな種族までいる。
ここがあのあいつが言っていた魔法世界か~。
驚きが多くて気づかなかったが、自分の服も周りに合ったコートになっている。
さすが、あれでも女神だったんだな~。なんて感心しつつ、自分の状況を考える。
とりあえず俺は、この世界だとどういうやつなんだ?
そこでコートの中に何か紙が入っているのに気がついた。
女神からのだった。
(ここは魔法世界、マジリング。あなたは前の世界と同じ舞原 琉人です。この世界だとカタカナで名乗ったほうが馴染みやすいですよ)
この世界はカタカナが主流なのかな?
(年齢も同じで17です。身体能力も前と変わらず同じです)
まああんまり悪い方ではなかったからいいか。
(あなたはこの世界だと[支援魔法]のトップクラスの魔法使いです。賢者並位ですかね)
ん?なに?
(お金は募金箱用意したんで自分でいい人に恵んでもらってください。ではこれで。どうぞ楽しんでください)
はあああああああああ?!
支援魔法だってえええ?!
よく見ると足下に募金箱が転がっていた。
はあ、俺は一体これからどうしたらいいんだ...
これは俺の厳しすぎる異世界転移の物語である。
読んで下さり誠にありがとうございます。
こんな感じで話を進めて行きますので暇があれば是非次話も読んでいただけたらと思います。