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7話  冒険 ~ パンさんの実力 ~

キラキラキラキラキラキラ…


静寂の中で雪のような白い光が舞っている。時には日の光によって青、オレンジなど表情を変化させる。湖のほとりでの幻想的な風景だ。


俺達は少し離れた場所でそれを見ている。


フワフワと華麗に舞う光の粒が徐々に密度をあげる。先程まで朧げに見えていた影も完全に見えなくなった。時間にして十秒程度の出来事である。


パンさんがメイスを頭上に掲げる。光の中心からまばゆい輝きが放たれる。パンさんが得意な「ダイヤモンドダスト(氷系の魔法攻撃)」だ。


徐々に視界が晴れてくる。光の中心だった場所には2体のポーンアナコンダとナイトアナコンダがいたはずだ。だが、ダイヤモンドダストによって、2体のポーンアナコンダは絶命し、傷だらけのナイトアナコンダが1体いるだけだ。


ダイヤモンドダストは氷の粒が無数襲ってくる魔法である。しかも、爬虫類系のモンスターは氷系の攻撃に弱く、攻撃をくらうと寒さから動きも鈍くなる。


パンさんがどうぞ!と言うので、ダルさんとナイトアナコンダに対峙する。

パンさんは魔法で消費したスタミナ回復といいなが、虎の実を食べながらの観覧だ。


俺は鎖鎌を廻し攻撃準備に入る。


ナイトアナコンダの特徴は素早い動きと、頭のユニコーンのような角、そして両刃剣のような尻尾だ。


だが、ダイヤモンドダストのお陰で動きは鈍く、自慢の角もかなり傷ついている。


ビシャシャシャシャシャ!


俺は角に向かって分銅を投げつける。


ヴァキィン!


分銅が命中し角が折れる。


この角は傷が付いていない綺麗な物であれば、町ではかなりの高値で取り引きがされている。防具や武器の装飾に使えば攻撃力が上がるためだ。だが、傷が多いと効果がない為、買い取ってくれない。


その様な中、予想以上に鎖鎌を思い通りに投げる事ができた。ナイトアナコンダは衝撃で空を見上げるような態勢になっている。


後はダルさん!て思うよりも早くダルさんが反応した。一直線にナイトアナコンダに向かって走り出す。軽快にピョンと飛び跳ねて喉元にレイピアを突き刺す。俺たちの阿吽攻撃だにゃん!?


俺とダルさんとでは2倍近くレベルが離れているが、猫族のステータス補正もありスピードは、俺とほぼ同じだ。動きが鈍くなったナイトアナコンダであれば外すことはない。


今日は、パンさんがいるので、いとも簡単にモンスターを倒す事が出来た。森の入り口付近にいるコフリンなどは単体で行動をしているが、湖のほとりのモンスターは集団で行動をしているので普段は苦戦をしている。


ダルさんがパンさんに次にモンスターと遭遇したら違う魔法を見せてほしいとリクエストする。ナツさんと森にいた時は補助系魔法のみだったので、攻撃魔法を見たのはこれが初めてだったようだ。


時間が中途半端だったので、少し遠回りして西側から町に戻ることになった。途中に解毒効果があるキノコが生えているらしい。


充実した冒険が出来ている。みんなレベルを上げる事も出来た。


西側には昆虫系のモンスターがいるがこの3人であれば大丈夫だろう。

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