終わり
初めての作品で変な所もあると思いますが、感想などでアドバイス、意見してくださると嬉しいです。
誤字脱字等ございましたら報告願います。
では本文どうぞ!
カンカンと照りつける太陽の下、俺は砂漠を彷徨っていた。
「あっつい……」
何も食べずに三日間…そろそろ三途の川が見え始めるのではないだろうか…。
いや、バカなこと言って無いで歩こ…。
こういう時は余計なことを考えず目標だけを見据えるのだ。
そう俺は、あの化け物を見つけ、村に生きて戻らなければならない。
「あいつを見つけるまで、帰れ無い…っ!」
そう言ってはみるが体に力が入らないのでは意味が無い。というか力の無駄遣いだったりする。
化け物とは白の魔女のこと。人の心に入り込み操作する能力を持つ化け物…だが、そいつの能力のもう一つは…「死者蘇生」禁忌である筈の能力。俺はその死者蘇生の能力を求めて旅をしている。
罪を償う為……。
『どさっ』
目の前には一面砂……。
(あぁ。俺、倒れたんだ…。)
気持ち悪くて頭も痛い。視界も痛みにより滲んだ涙で歪む。砂は肌を焼き付けジリジリと痛む。
(…だが、体が動か無いんじゃな……。)
ははっ………こんなとこでのたれ死ねってか…。くそっ!くそっ!!くそぉっ!!
食いしばりたいがその余力もない…。いっそのこと子供のように泣きじゃくりたい…。まぁ、無理だけど…。
胸の苦しさ…。喉を絞められたような痛み…。それさえだんだんと薄らいでいく。
このまま身を任せれば…楽になれる。あの人がいるところに行ける。
…あいつを残して。
「ハッ…!!」
閉じかけていた目を無理やり開く。一緒に痛みまで戻ってきたが知ったことじゃ無い。
今までどこにあったのかという力で起き上がり立ち上が……
「…っ!」
れなかった………。
だが。
「ここでくたばれねぇんだよぉ…っ!」
霞む視界の中、目の前には人影。助けてもらえるかもしれない。そいつの顔を覗いてみると…
「死、神……かよ…。」
真っ白な顔に空洞上の黒い目。
ついに意識を手放した。
閲覧ありがとうございました。