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ハーナル王立図書館地下蔵書  作者: K
ハーナル王国民話 ーハーナル王国七不思議ー
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4/16

殺された学生たち

王都で働く警察署長さんが仕事場に入ったのは、教会の鐘が9つ鳴ったときでした。


彼は、最近少し目立ってきたお腹を揺らして部下に挨拶します。


そして、いつも通り署長室のドアを開けました。


途端に驚いて、声を上げました。


彼のよく磨かれた机には、これでもかというほどの手紙が積み上げられていたのです。


何かと書類仕事が多い春とはいっても、あまりの量に ー後で数えてみたら214枚もありましたー うんざり顔の署長さん。


手近にあった10枚の封を切りました。


中に目を通した瞬間、溜め息混じりだった彼の雰囲気が変わります。


うんざり顔が一変し、驚愕に目が見開かれました。



手紙の中身は、全て報告書でした。


そして、内容も同じでした。


「殺人と思われる事件、だと……!?」



署長さんは次々と手紙の封を切り、中身を確認していきます。


でも、全て内容は同じでした。


昨夜のうちに、214人が、何者かに殺された。


治安が良く、強盗ですら起こらないこの国では信じられないことでした。



被害者たちは、住んでいるところも見た目もバラバラで、共通点はまるでありません。


強いて言うなれば、みんな14、5歳ほどの学生だったということくらいです。


警察はすぐに動きましたが、手掛かり1つ掴めません。



結果として、犯人が見つかることはありませんでした。


殺された学生たちが、呪い殺したのでしょうか………?



そうしているうちにこの事件を知る人も減り、誰もがこのことを忘れてしまいましたとさ……。

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