透明人間の研究者へのインタビュー記事
――――では、単刀直入にお伺いしますが「透明人間」とはいったい何なのでしょうか?
「透明人間」とは、肉体が透明になっていて、姿を見られない人間のことです。
ただ、存在感のない人のことを透明人間とも言いますが、完全に透明になれる人間ということでしたら、前者の意味でしょう。
――――透明人間の特徴として、どんなものが挙げられますか?
透明人間は体が全く見ません。その体を透かして向こう側の景色を見ることができます。
その場にいることを認識は出来ませんが、存在はしているので、触れれば感触はあります。
――――透明人間といえば、よく小説などでも使われていますよね。
そうですね。ただ、何でもできるということなので悪い役として、もしくはその力を利用して主人公や正義の味方として活躍する作品もあります。どちらにしろ、人々は透明人間について高い関心、憧れを抱いているといえるでしょう。
――――透明人間になる、ということを科学的に説明すると、どういった状態のことを指すのでしょうか。
数々の小説によると、薬を飲んで透明人間になったという話が多いですね。呪いを受けたとか。
科学的に言うとこれは、肉体が変化して空気と屈折率が等しくなった状態であると思われます。
――――なるほど。では仮に私がその状態になったとしたら、やりたい放題出来るのでしょうか?
そうですね(苦笑)
実は、透明人間にはある決定的な矛盾があるんです。
――――矛盾、ですか?
はい。肉体が完全に透明になると、眼球の水晶体や網膜なども透明となるわけです。
そのせいで眼から入る光が網膜上に像を結ぶことができなくなります。
――――と言いますと?
透明人間は視覚が全く無い、といえます。
それを考慮して、小説などのなかでは眼球だけは透明にはならない、とされている場合が多いですね。
もっとも、これでは純粋には透明人間とは言えないのですが。
本当に透明人間になれたとしたら、その人は盲目になっているはずです。




