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君に会うために生きてきた、何回でも言い足りない


「俺も君と一緒に海に沈みたいな」


「ーなん、」

「なんてね。ーごめんね」



-hi-speed スペシャル oneday



驚きと不安の表情で俺を見上げ言葉を発す彼の口元に缶ジュースを押し当てる。


缶コーヒーに口につけると、彼も缶ジュースに口をつける。

不安と心配を含んだ色が強くなった表情で俺をじっと見る彼にごめんね大丈夫だよと笑って頭を優しく撫でると、不安そうな顔からにこっと笑った。

口を閉じたまま口角をあげ、切れ長な大きな目をすっと細めてふにゃりと笑う彼は可愛くて、どこか儚くて、愛おしい。



彼と出会ったのは二週間前。

きっかけは机の引きだしの奥に眠っていた小説を掘り起こして読んだ時。埃をかぶった本をなぞるように手で払うと、浮き出た青い表紙。日光に照らされてきらきらと鮮やかに青く輝く本物の海とは違い、日光に照らされ続けてた表紙の中の海はところどころ茶色く変色していた。


物語はどんな内容だったのかもう覚えていない。たしか中学の時にアンティーク好きな兄が表紙の海の絵を気に入り、同じ小説を一緒に買ってもらったということだけ覚えてた。表紙の埃を取るように丁寧になぞる。ページを開く気はなかった。


今は五月。人は少ないしいいかもしれない。

講義が早く終わった学校の帰り。ふとあの小説の表紙の海を思い出し海に寄り道をした時だった、彼に出会ったのは。

乾いた黒髪が海風になびいて揺れる姿に目を奪われた。


誰もいない岩影で岩に座り、海から半身を乗り出す彼と話すのが毎日の日課になった。


学校が終わるとすぐに彼の待つ海に直行する。初めて出会った次の日に彼がおいしいと言ったココアと自分の缶コーヒーを買って。



---


続きは書いてる

けど多分続かない気が←

あれだ、続いたら奇跡


主人公のお兄さん晴れ時計のハルキさんでAs the Dewの十字架の落とし主

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