ヴェルア伯爵夫人の罪深き一生
昔、名字も持たぬ庶民の夫婦に一人の女の子が産まれました。彼女の名前はミリア。彼女は成長にするにつれ、魅力的になっていきました。彼女は13歳の時、少し遅めの初恋をします。
しかし相手はヴェル伯爵。自分の住む地域を治めている若い伯爵。奥さんや子供もおり、そもそも階級が違うのです。そこで彼女は悩みました。やがてあることを思いつきます。
「邪魔者は殺してしまえばいい」
13歳にして初めての殺人。伯爵夫人は子供をつれてよく外出をしていたので殺すのは簡単でした。
「殺すのって楽しい」
薬とその魅力的な美しさで伯爵夫人となった彼女|(親は亡くなり生きるため年齢は詐称してました)は数年もすると飽きてきてしまいました。
「ああ、もっといい暮らしがしたい」
「夫には愛人がいないのかしら?」
彼女は屋敷の者全てを殺し、遠くへと旅立ちました。
「そうよ、全て騙してしまえばいい」
未亡人という立場ながらも自分は未婚で伯爵の娘だと誤魔化します。やがて彼女は王族の跡取り息子・ヌガンと出会います。
「とても素敵な人!彼を一生涯の伴侶としたいわ!」
しかし彼とはデートを重ねるだけで、5年が経過しても結婚はできません。それどころかヌガンの心がミリアから離れていくのです。
「私はもう20歳よ!どうして?どうしてなの?」
不老不死の薬が完成したとそこに朗報が舞い込みました。
「君とはこの日結婚するから早く来てほしい」
「!」
浮かれて行ったものの、待ち受けていたのは死。愛していた彼のその手で自分の顔、体が潰されていくのです。
「私は・・・」
最悪の罪人とは果たして?
最悪の罪人とはあなたなら誰だと思いますか?