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FILE09:柏少年探偵団誕生

オレ達は、軽井沢雅の指示により、5人ずつの計11グループ(オレ達は6人)に分けられた。

「えー、このクラスは明日岡が説明してくれた通り、将来探偵志望の者達を集めたクラスである。したがって、これから先オマエ達が遭遇するさまざまな事件は、今分けた11グループそれぞれで解決していく事となる。それでは、グループごとにチーム名を発表しろ!!」


真っ先に手を上げたのが、綾小路梨華だった。

「『綾小路梨華とその下部達』ですわ。オーホッホッホッ!!」

よくよく見れば、綾小路のチームは彼女以外全員男子である。

「アホか・・・」

「バカね・・・」

オレと篤子は、心の中でそう思っていた。

そんな事はさておき・・・

他のみんなも、次々にグループ名を発表していく。

中には、明らかに某有名少女マンガや推理マンガの受け売りだと思われる名前もあった。

そんなこんなで、いよいよオレ達のチーム名発表まで、あと1チームと迫ったのだが・・・

オレは大変な事に気がついた。

まだ誰も、ウチのチーム名を考えていなかったのだ!!

「次!!」

ああああああ〜!!

ついに来てしまった・・・

まだ何も考えてねぇよ・・・

どうする?

教卓の前に6人立ったのはいいものの、篤子も笠美も畑中も青木も、さらに朝霧でさえ緊張でカッチーンと固まってしまっている。

どないすんねん、おい!!

つい、関西弁が出てしまった。

あ〜、ちくしょう!!

こうなったら、あれだ!!

「ボク達のチーム名は『柏少年探偵団』です。」

ああああああ〜!!

言っちまったよ・・・

終わった・・・

と思ったら・・・

クラス全体から、暖かい拍手が起こった。

そしてこの時こそ、のちに柏大学付属高校を救う事になる、柏少年探偵団誕生の歴史的瞬間であった・・・

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