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FILE54:スゥと篤子の遊園地デート『2』

スゥと篤子は、事件が起きた現場へとやって来た。

「ここが現場か・・・中嶋警部、被害者の身元は?」

「俵田大作、この遊園地で行われていたサーカスの団長だ。現場は副団長・福居小吉のテント内。第1発見者は副団長と、調教師の犬飼猛だ。」

「でも、不可解な証言があるのよね。」

「江茉刑事、不可解な事とは?」

「副団長の福居さんね、最初俵田さんを倉庫があるテントで見たって言うのよ。福居さんはすぐに倉庫テントに行ったんだけど俵田さんはいなくて・・・他の人達と探していたら犬飼さんが団長を発見して、副団長テントに行ったらしいわ。」

「確かに妙だ・・・中嶋警部、他のテントを調べさせてもらって良いか?」

「構わないよ。」

スゥは他のテントを調べた。

「ん?これは・・・」

「スゥ、何か見つけたの?」

「ああ、コイツは鏡だ。って事は・・・」

スゥは他のテントも調べた。

「思った通りだ。3ヶ所のテントから鏡が見つかった。これで事件は解決だ・・・」




「犯人が分かったって、本当か!?」

「ああ。犯人は・・・調教師の犬飼さん、あなたですね?」

「な、何を・・・」

「あなたの事は調べさせてもらいましたよ。このサーカスで犬達のショーを担当していて、さらにマジックミラーハウスの担当をしている事をね。」

「マジックミラーハウスって、今日休みだった・・・」

「そう、マジックミラーハウスが休みだったのは施設にある鏡を持ち出したからさ。福居さんが最初に見た俵田さんは・・・倉庫テントで殺されてはいなかったんだ。」

「どういう事だ?」

「副団長テントと倉庫テントを含め、テントは6つあります。そしてその配置はこのようになっています。」

 △

△ △

△ △

 △

「犬飼さんは副団長テントで俵田さんを殺害した後、彼をイスに座らせた。そして副団長テントと倉庫テント、もう1つあるテント内に鏡を仕掛けたんです。映像が反射するように調整してね。すると福居さんが俵田さんを発見した際、このようになったんです。」

  △ 

 / \

副   倉

    ↑

    福

「鏡に映った俵田さんの姿が反射し、倉庫テントに映し出された。だから福居さんは俵田さんが倉庫テントにいると思い、倉庫テントに向かってしまった。」

「流石だね、その通りだ・・・」

「なぜ俵田さんを?」

「俵田団長や福居副団長は、人気のない犬のショーを止めさせ、犬達を殺そうとしたのです。この子達は私が子犬の頃から育てていたのに。実際に何匹か殺されました。ですが私は何をできず・・・」

「中嶋警部、犬飼さんと福居さんを署に。」

「な、なぜ私まで!?」

「アンタ知らないのか?人の愛玩動物を殺す事は犯罪なんだよ。キチンと罪は償ってもらうぜ。」

こうして、遊園地で起きた事件は解決した。

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