FILE49:可憐なメイド刑事・スゥ!?『3』
スゥはその後も客にマジメに応対していき、いつの間にか売れっ子になっていた。
「店長・・・これ、昨日の売り上げの7倍はいきますよ・・・」
「スゥちゃん・・・正社員になってもらおうかしら・・・」
そしてその日は大盛況の内に、閉店時間となった。
「え?買い出しですか?」
「ええ、今日中に買う予定だった食材を買うの忘れてて・・・」
「じゃあ、篤子。店長に付き添ってやってくれ。」
「スゥは?」
「オレは留守番してる。」
「大丈夫?」
「心配いりません。不審者が出たら捕まえてやりますよ!」
「じゃあ、お願いしようかしら・・・」
店長は篤子と一緒に、買い出しに出て行った。
スゥはテキパキと戸締まりをしていた。
「さてと・・・1階はできたな。店長と篤子が帰って来るから、裏口は開けといて大丈夫かな?」
スゥは2階に上がって行く。
スゥが2階に上がった直後、店内に影が侵入した。
「フゥ、これで戸締まりはできたな。さて、降りるか・・・」
その瞬間、スゥの手がいきなり後ろに引っ張られた。
グイッ!
「?」
ガチャン!
「!!(手錠・・・!?)」
「静かにしな・・・」
スゥの後ろに、いつの間にか影があった。
「(コイツ・・・昼間の客か!!)」
スゥは1階に降ろされ、床に座らされた。
両手は後ろに回されて手錠を掛けられ、口はガムテープで塞がれている。
「・・・(コイツ・・・まさか例の通り魔か?)」
「この店は良いな。こんなカワイイ娘が見つかるんだから。今までオレが手にかけたヤツらも、ここの客だったからな・・・」
「(やはりか!)」
「だがオマエはすぐに殺すのは惜しいな。オレがオマエを女にしてやるよ。オレにはオマエの本当の姿がわかるからな・・・」
男はスゥに近づく。
「フ・・・ンガァァァ!!」
ブッチィ!!
何とスゥは、自力で手錠を引きちぎってしまった。
「え!?」
ベリッ!!
「テメェ・・・夢見んのも限度があんぞ!オレの本当の姿がわかっただぁ!?そういう事は・・・」
「ヒィィッ!?」
スゥは男を一本背負いで投げ飛ばした。
ブンッ!!
ズドォン!!
「1回つき合ってから言え!!」
その後、連続通り魔はアッサリ逮捕された。
「お疲れ様、2人共。なかなか様になってたわ、2人のメイド姿。」
「ぐ・・・」
「潜入捜査はもう懲り懲りだ・・・」
「情けないの、たかが喫茶店の潜入捜査で。」
「最近の喫茶店はスゴいんだよ・・・」
「はい、もしもし?スゥ君、電話よ!メイド喫茶から。」
「え!?」
「スゥ君のメイド、お客さんに評判良かったみたいだから、本格的にバイトしないかって。あ、篤子ちゃんもついでにどうかって。」
「断固お断りだ!!」
「スゥのついで・・・アタシが・・・!?」
この言葉により篤子のプライドがキズついたのか、スゥを道連れに本格的にメイド喫茶のバイトを始める事になったのは、ここだけの話・・・