FILE47:可憐なメイド刑事・スゥ!?『1』
スゥと篤子は、捜査秘密課の一室に呼び出されていた。
2人が一室の前に来ると、1人の女性が立っている。
「あれ?あなた・・・羅刹刑事部長?」
羅刹氷歌『警視庁捜査秘密課・刑事部長』
「久しぶり、スゥ君!」
説明しよう。
彼女はオレと篤子の元上司で、刑事部長の羅刹氷歌さんだ。
雪女と人間の間に生まれたハーフらしい。
確か今は、北海道警に勤めてるハズだが・・・
「でもどうしてここに?確か北海道警に移ってたんじゃ・・・」
「向こうの子達と折り合い悪くてさー。面倒くさいから戻って来ちゃった。」
「面倒くさいって・・・」
「それに、スゥ君と篤子ちゃんにも会いたかったしね。どう?少しは進展したの?」
「キス程度はしました。ちなみに2人共階級は警視正と警視のままです。」
「まぁ6年生の時点での階級だったしね。4~5年くらいじゃまだ上がらないのも無理ないわ。」
スゥ・篤子・氷歌の3人は、署長から指示を受けていた。
「というワケでだ、オマエ達3人には連続通り魔事件の捜査のため潜入捜査をしてもらう!」
「潜入捜査ですか?」
「ああ、犯人と思われる者がよく通っている店があるらしくてな。場所は・・・喫茶店だ!!」
「喫茶店・・・?」
で、その潜入先はっつうと・・・
メイド喫茶『HONEY』
「お帰りなさいませ、ご主人様!・・・て、何ですかこれは!?」
「似合ってるわよ、スゥちゃん!」
そう、潜入先はメイド喫茶だった。
つまり、今オレはメイドの格好をしている。
つけ毛やら胸パッドやら・・・
「何で潜入捜査でこんな格好をさせられなきゃなんないんですか!?」
「店員なら犯人に近づいても怪しまれないでしょ?」
「なら羅刹刑事部長もこの格好したらどうなんです?」
「私はそんな事しなくても犯人に近づけるから。」
「諦めなさい、スゥ。羅刹刑事部長はもう上司。上司の命令は絶対よ。」
「篤子まで・・・」
「うん!篤子ちゃんも似合ってるわよー。」
「オマエ接客とか苦手じゃなかったか?」
「スゥの辱めはアタシの辱めも同様。アタシも頑張るわよ。」
オレ達は今、潜入捜査でこのメイド喫茶に来てる。
「お待たせしましたご主人様。」
「君新人?名前は?」
「・・・スゥです。」
「スゥちゃんかー。設定はツンデレ?クーデレ?それとも妹?」
誓って言うが、決して趣味じゃない!(女でもねぇ!)
「頑張ってねー。」
「スゥ!犯人捜しも忘れないでね。」
「・・・あぁ。(・・・犯人も何でこんな所通ってんだか・・・おかげで、こんな目に・・・だがこれも、市民の安全を守るため!辛くとも頑張る!!)」
次回も前途多難です!?