FILE42:消えたダイヤの謎『3』
「諸君!これが天王州ダイヤの宝、聖女の瞳だ!!」
キラキラキラキラ・・・
「本当・・・本当にキレイ!!」
「イ、イヤァ、流石30カラット。結構重い物なんですねぇ!」
「ハハハ。手が震えてますよ、中嶋先生。」
そう言った永介も、ダイヤを落とした。
ポロッ!
「おっと!!イヤァ、すみません。中嶋先生の震えが移ってしまったようです。」
「フーン、普段宝石を見飽きてる川窪でも震える事なんてあるのね。」
「フフ、聖女の瞳は特別だからな。仕方あるまい。お、川窪。すまんが水割りをもう1杯作ってくれ!」
「はい。」
スッ!
ガチン!
カラカラ・・・
「ハハハ、まだ震えが残ってるのか。それはダイヤじゃないぞ。」
「ど、どうもすみません。」
「どうだ、気がすんだ雪希。」
「いいえ、まだよおじい様。虹色に光るんでしょ?聖女の瞳って。」
「どういう事です?」
「聖女の瞳は、ロウソクの火で見ると虹色に光るんだよ。」
「あの、ご覧になるんですか?」
「仕方あるまい。コイツは言い出したら聞かんからな。」
「わかりました。じゃあ、私がロウソクを取って来ましょう。」
「ドキドキするわね。」
「イヤァ、こんな貴重な物を見せていただけるなんて思いませんでしたよ。」
バタン!
「さぁ、いよいよ始めますよ。」
永介が電気を消す。
「さ、おじい様。」
雪吉郎はダイヤをロウソクに近づけるが・・・
「?」
「何よ、光らないじゃない!」
「イヤ、きっと火が弱いんだよ。」
「もっと火に近づければ・・・」
サッ!
永介はロウソクに手を伸ばすが、手元が狂った。
ガンッ!
「あっ!」
辺りが真っ暗になる。
「だ、誰か電気を・・・!!」
スッ!
「誰だ、何をする!?」
「どうしたんです!?」
「明かりだ、明かりを点けろ!!」
ガシャアアアッ!!
「!!」
「な、何、今の音!?」
ガチッ!
「な、何だ、グラスが割れた音か・・・」
「どうしました、会長?」
「どこだ!?聖女の瞳はどこへ行った!?」
プツン!
「・・・というワケだ・・・」
スゥは頭をかく。
「身体検査はしましたか?」
「勿論だとも!それに部屋中探し回ったし・・・盗まれてからこの部屋を出た者は1人もいないんだ。それなのに・・・消えてしまった・・・」
「そうなんです、ついさっきまでここにあったのに・・・消えてしまったんです。煙のように!!」
「ダイヤを消す方法は1つだけです。知ってますよね?燃えるんですよ、ダイヤって。ダイヤは炭素の塊ですから、高熱にさらせば燃えて無くなっちゃいます。でも、ロウソクやライター程度の熱じゃビクともしませんよ。」
スゥが篤子の片に手を置く。
ポンッ!
「そういう事!従って・・・消えてなんかいないって事です!!」