表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/71

FILE41:消えたダイヤの謎『2』

「天王州・・・ダイヤモンド?」

「天王州ダイヤモンドっていえば、日本中にチェーン店を持ってる大型宝石店よ。今はもう日本の宝石業界をほぼ独占しちゃってるの。」

篤子が天王州ダイヤモンドについて説明する。

「そう、ここは天王州ダイヤの会長の屋敷よ。」

「で?その天王州ダイヤがどうかしたワケ?」

「知ってるかしら?『聖女の瞳』という宝石を・・・天王州ダイヤが所有する、30カラットものダイヤモンドよ。世界と秘宝とまで言われていてね、少なく見積もっても時価・・・7億円!!」

「な、7億円!?」

スゥ達は驚いた。

「まさか、一葉さん・・・それが盗まれたとか言うんじゃないだろうね・・・」

「イ、イヤ、それが・・・わからないのよ。」

「わからない?」

「無くなった事にはちがいないんだけど・・・それが・・・消えてしまったのよ・・・目の前から、パッとね・・・」






スゥ達は天王州家応接室で、一葉が再生した防犯カメラのビデオテープを観ていた。

ザーッ・・・

ピッ!

『天王州雪麿 天王州ダイヤ社長』

「いよいよ4日後だな、聖女の瞳の一般公開!」

『川窪永介 社長秘書』

「ええ、世界の秘宝と言われるくらいの代物ですからね。新聞やTVでも大評判ですよ。」

天王州雪吉郎(テンノウスセキチロウ) 天王州ダイヤ会長』

「フフ、そうでなくては困る。何せ我が社の華々しい世界進出の第1歩だからな。」

天王州雪希(テンノウスユキ) 社長の1人娘』

「それはそうとおじい様。今でも身につけてらっしゃるんでしょう?」

「な、何をです!?」

「鈍いわねぇ、聖女の瞳よ。」

「え、でも聖女の瞳は、いつも金庫の中に厳重に管理してるんじゃ・・・?」

「それはニセ物ですよ、中嶋さん。」

「2つあるんだよ、聖女の瞳は。1つはガラス玉。そして今、私の内ポケットにあるのが本物だ。つまりガラス玉を金庫にしまってあるのさ、カモフラージュとしてな。そして本物はいつも私が持ち歩いているというワケさ。」

「そのニセ物がよくできてるんだ。2つ並べられたら、簡単に見分けはできんな。」

「だがニセ物は所詮ガラス玉だ。落とせば割れるし、キズもつく。」

「でもズルいわ、おじい様だけ独り占めして。」

「ハハ、よろしいじゃありませんか。」

「そうそう、今日は特別に見せてやるんだからな。よし川窪、部屋のカギを調べてくれ。」

永介はドアや窓を調べた。

「OK、ドアも窓も閉まってます。」

「ウム。」

「おじい様、早くして!」

「フフ、では始めるか。諸君!これが天王州ダイヤの宝、聖女の瞳だ!!」

キラキラキラキラ・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ