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FILE26:ファースト・コンタクト(最初の出会い)『3』

「まず、現場の状況から考えてみよう。ご覧の通りこの部屋には窓が一切ない。そして中から鍵が掛かっていた。つまり、密室というワケだ!」

「自殺の線はないのか?」

「ないね。おじいさんはナイフのような物で刺殺されているが、凶器は未だ見つかっていない。」

「自殺してから凶器は隠せへんよ。」

「やっぱり我々だけじゃ無理だ!応援を呼ぼう!」

「その必要はないね。」

「一体どうなってるの!?」

「落ち着いてくださいよ。こんなもん、トリックでも何でもないです!」

「じゃあ、オマエにはわかるのか?」

「もちろん!少なくとも、密室の謎についてだけはね。」

「つまり、犯人は私達がこの部屋に入った時点で、まだこの部屋の中にいたのです!」

「皆さん、この部屋に来た時、誰と一緒でした?」

「あわててたんで、覚えとらん!」

「ボクも。」

「私も。」

「でしょ?つまり犯人は他の人と一緒に来たフリをして、ドアの影からコッソリ出て来たってワケ!つまり・・・この中に犯人がいる!もちろん、ボクら3人を含めた全員の中に!」

「この中に犯人がいるのはわかった。しかし、どうやって殺されたんだ?」

「そう、凶器はまだ見つかっていない。それどころか、その凶器が何であるかすらわかってない。それが今回の事件の最大の謎ってワケか・・・」

「そうだ、凶器がなければ犯行は立証できないぞ!」

「念のために、全員の身体検査だ。」






「よーし、これで全員終わりだな。」

「ついに何も出て来なかったわね。」

「イヤ、コイツは医者なんだ。メスぐらい持ってるハズだ!!」

「あなただってナイフのコレクションしてたでしょうが!!」

「ケッ!凶器が出て来ないんじゃねぇ・・・刑事さんがそろいもそろって全く・・・」

「ケンカは止めぇや。」

ドカッ!

「わ〜!」

ドタン!

「?あれ?12巻目だけ抜けとる。12巻目・・・?」

「(密室である以上、凶器はこの部屋のどこかにあるハズだ・・・どこだ?凶器を隠せる場所・・・)」

ガシャ!

「?」

ピチャーン!

「?」

「ちょっと止めてください、おじさん達。ねぇ、スゥ!何とかしてよ。ねぇ、スゥ・・・ス・・・。!」

「わかったぞ!!」

「・・・思い出した・・・」

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