FILE15:いきなり呼び出し!?
ニセ朝霧の事件から3日後・・・
オレ達は何事もなかったように、学校へと通っていた。
もっとも、被害者の朝霧は少し衰弱していたので、1日検査入院して再び学校へと戻って来た。
「改めて自己紹介いたしまっす。小倉橋中学校から来た朝霧哀でっす。以後よろしく〜!」
「よろしく〜!」
朝霧の自己紹介に、オレ達4人は目を丸くした。
「(朝霧って、こんなにテンション高いヤツだったのか・・・)」
オレと篤子、雄也、葉平、雅子の5人が、5人共全く同じ事を思っていた・・・
「あ、そうそう明日岡!放課後校長先生が校長室に来いってさ。」
「え?」
オレ、何かしたっけ・・・?
「あ、そうそう、浜谷さん達5人も来いだってさ。」
「はへ!?」
オレ達6人は、廊下をゆっくり歩いていた。
「うーん、オレ達何かしたっけ・・・?」
「イヤ、絶対何もしてないわ!誓って何もしてない!!」
「同感だ・・・」
「ウチもや・・・」
「じゃあ、なんでこんな大勢でぞろぞろと行くんでしょうね・・・」
「さ、さぁ・・・」
しばしの沈黙・・・
「ところで、朝霧・・・」
「ん?」
「オマエって、あんなにテンション高いヤツだったんだな・・・」
「意外?ボクはこれでも普通のつもりなんだけどなぁ・・・」
「(イヤイヤ、全然普通じゃねぇよ(じゃないわよ)(じゃありませんよ)(とちゃうよ)!だって(そやかて)ギャップが・・・)」
「(そういえば、あん時の朝霧は銀行強盗が化けてたんだっけ・・・これが本来の朝霧哀なんだな・・・)」
オレは一応納得した。
そんな事を話してる間に、いつの間にかオレ達は校長室に着いていた。




