海中デート
「ただいま~」
靴をほったらかした。
ランドセルを放り投げた。
宿題はまる投げだ。
ドタドタドタドタッ
2階のドアを開けた。
目の前に海が広がっていた。
「今日もいるかなぁ」
ぼくは海の中を泳いでいった。
深い深い海の中を
深い深い海の底まで
「あら、今日も来たの」
ぼくの大好きな人魚だった
「今日も君と話したくて」
ぼくの大好きな彼女だった
「今日は祭よ」
ぼくの夢は彼女とデート
「君と一緒に行きたいな」
お祭りデート
「喜んで」
ぼくは人魚と手を繋いだ。
そして、会場に向かった。
会場にはたくさんのカップルがいた。
人魚のカップルだ。
「今日は花火が上がるみたいよ」
「海中花火って、素敵」
「一緒に思い出を作りましょう」
会場に花火が設置された。
そして、花火が上がった。
パーーーーーーン
パカパカパカパカッ
パーーーーーーン
パカパカパカパカッ
パーーーーーーン
パカパカパカパカッ
……
「ねぇ、一緒に写真を撮りましょ」
「いいね、ぼくも君と撮りたかったんだ」
ぼくらは写真を撮った。
海中花火をバックに
パーーーーーーン
パカパカパカパカッ
「ねぇ、明日も来てくれる?」
「もちろんだよ」
「ありがとう」
ぼくは別れを告げた。
そして、海からあがった。
バタンッ
2階のドアを閉めた。
ドタドタドタドタッ
「あら、帰ってたの」
「うん、さっきね」
「お菓子があるわよ」
「うん、先に風呂に入ってくる」
ぼくは風呂場に向かった。
そして、服を脱いだ。
青緑色の線が入った尾びれだった。




