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寄生命体つのばやし 改訂版  作者: ふざけたタケノコだな!


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3/9

妄想デカと二郎系の闇

とある日、ゆうきはアイリとであってしまった。


病室へつながる通路の渡り廊下の真ん中でだ。


唐突にであってしまった二人はあぜんとしながらいった。


『あのっ、ぼくは人間なのですがあなたは?』


『あーーぼうやぁ、つのはやしてんじゃないの?コブかしら?』


誤魔化そうとしたが失敗したようだ。


アイリは角をつつきながら勇気の下半身をけりとばした。


『あっ、あっ』


突如内臓をえぐられたかのような独特の痛みをおぼえたゆうきは股関をおさえながらうずくまった。


『ガキにャ興味なっしー!ただあんたが人間だってのはなっとくがいくわねぇ。くさいもの!人間くさい若い若い人間特有のにおいがだいっきらいなのよぉっ!』


膝で額をどつく。


ぐぬりとめりこみ勇気は快楽におぼれた。


いたみと気持ちよさでおかしくなりそうになっていたゆうきはなんとか立ち上がり逃げることにした。


必死に逃げた。 


アイリはおってこなかったがなにか探し物をしている様子だった。


『あっっんなにきもいいいことがあるだなんてしんじられない!』


ゆうきはマゾにめざめつつあった。


(痛みは快楽)


(そうでしょ?)


だれかがといかけてくる。


脳内でささやかれるのだこのみの女性の声で。


ぞわぞわすると同時に不思議と体にちからがみなぎってきた。


魔力とつのばやしの恩恵だ。


日々無気力に無為にすごしていたゆうきは世界がかわっていくことに驚きと悦びをかんじていた。


『そうだ!ぼくが世界なんだ!はははは!わかっちゃったよ!ぼく!世界なんだ!』


魔力とつのばやしによって思考が変化した勇気はマゾのナルシストへと成長していくこととなる。


そんななか世間では大量の通り魔や殺人事件がおきはじめていた。おおくのひとが犠牲となったが、隕石落下地点て特異なエネルギーが生じていることが判明した。


それは魔力である。


あらたな資源とよべる魔力は政府の捜査機関GIOによって詮索がなされ、あらゆる機関の分析によって魔力は石油に代替可な新エネルギーであると公表された。

置換するための装置開発競争がはじまった。


アラブでは核兵器を日本におとすという方針もさだまりつつある世界情勢だった。


魔力は貴重な資源であり莫大な富をもたらす存在であると認知されるまで時間はあまりかからなかった。


誰かがいった。


さぁ、はじめよう。第四次世界大戦をと。


これが世界かよ!と。


そして戦争はなにも世界大戦だけがすごいわけじゃない。   


経済効果、人の生死、領土の利権。さまざまな争いによって起こる効果がある。


ここ、東京都足立区のラーメン屋でも、つのばやしによる戦争がおころうとしていた。


ラーメン屋といっても、二郎系にぞくする闇のふかい店だが、ここでは裏で薬物の取引もおこなわれている。


そこに捜査員の徹刑事は部下とともに捜査にきていた。


そこの店主が裏メニューのマシマシいつもの濃いめバリカタの2乗とたのまれると違法薬物をさしだしてくるというたれこみがあったのだ。



そこに偶然いあわせたのがゆうきであった、病院からにげだしたあとお腹がすいていつものラーメン屋にきていたのだ。


『店主!マシマシいつもの濃いめバリカタで!アブラもついかで!』


徹刑事はなにかにきづいた。


こいつは薬物の取引現場にちがいないと。


アブラも追加でとはなにかの隠語かと脳内でかんがえていると、店主がラーメンをさしだした。


『へいっおまちマシマシいつもの濃いめバリカタあぶら追加だよっ!』


徹はさっした。


薬物がねりこまれているのだと。


たべおわったあとにそっとさしだすパターンもありえると。


長年の刑事の感がそうつげていた。


『店主。こっちにもそいつをくれ』


『はいよ!』


曇りのひとつもない眼でそうこたえた店主はもくもくと作業をはじめた、その瞳は澄みきっていた。


(しかしこいつ、ラーメンを麺からいくつもりか。若造めなにもわかっておらん)


スープの豊潤なかおりを舌にまとわせてからすする麺と具のハーモニーがひとつのオーケストラのようにうまみをかなでるのだということにきづいていないといいたいのだ。


(所詮は子供、ギャングの一員だとしても人生経験がものをいうラーメンのくいかたはまだまだひよっこだな)


徹にもおなじラーメンがだされた。


(まずはスープからだ。まるで獣たちが薬味の草原でワルツをおどっているかの如く彷彿させる!)


『店主、酢をください』


(酢っ酢だとぉ!?なにをかんがえている。それじゃぁ戦争の銃撃戦のさなか一人聖書をかかえてたちすくんでいるラーメン教徒の一員ではないか!?)


(まさかっっラーメン屋は戦場だということにきづいていないのか!?)


そうか、と一人で納得した徹。


(こいつ役者だ!!ひとくせもふたくせもある演技派の舞台役者にちがいない。それをあらわしているのがあの優雅な食べ方の一足一投にあらわれている)


『店主おあいそっ』


『あいよっ』


満面の笑みでそう答える二人に徹はやれやれとたちあがっていった。


『うごくな!警察だ!』


こうしてラーメン屋でのちいさな戦争のまくがいまひらかれたのであった。


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