軍人ホスト会たち 贈り物とかいて愛情と解く、その心は
同時期に別の場所ではマコトとロマンチック忍者と元軍人でつくられた軍人ホスト会が希少な酒に魔力が溶け込んだワインを奪い合い、壮絶な殺しあいをしていた。
『調和こそ平和、規律こそ秩序、貪欲に欲求をおのが正義で満たす、それが軍人ホスト会の社戒だ!』
『押忍!』
『我々は芸術家であり、軍人であり、ホストでもある!戦場を血染めのキャンパスにするアーティストだ!』
『押忍!』
ずらりとならぶ黒服の軍人ホスト達。
『今宵、われわれの元戦友、いまはなき同士諸君によろしくするため、鎮魂の灯火を酒でわかちあおうぞ!』
『押忍!お願いします!』
ワインの栓をぬこうとした瞬間にあらわれたのがマコトだった。
『あの、ホストになりたくてきました。よろしくお願いします。マコトともうします』
『この会には元軍人しかはいれぬが、うぬの所属部隊はいかに』
『はぁ?ホストが元軍人じゃないといけないとかいかれぽんちかよぉ、ざ、残念だなぁ』
唾をのみこみながらどもりつつ喋るマコト。
『神聖なる場を汚すくずが!教育してやれ』
『いるんだよなぁ、世の中かんちがいしちゃってるやつが!アイリへの愛だけが真実だというのに!』
ホストの屈強な部下達がマコトを取り押さえるとマコトはもがきながらいった。
『だれかぁ!!おとこのおとなのひとよんでぇぇええ!!』
『やかましぃわ!』
ごつりとツノバヤシの角が地面にあたる。
『こ、こいつツノバヤシだ』
『きづくのがおそいんだよ!時既にお寿司!』
『いっちょあがりー!』
覆い被さる男三人をふきとばすとマコトはツノを脈打たせながら、サバイバルナイフを懐から出した。
『しゃぁっー!』
きりつけながら角から放出される麻痺毒を散布していく。
軍人ホストたちはその麻痺毒を飛沫で接種してしびれて倒れた。
『マグロのできあがりでぃ!』
『てめぇいいかげんにしろよ!』
カカッと参上。ロマンチック忍者がくらがりからわきでてきた。
『ゆうきの微かな匂いがするとおもって追跡してみれば貴様』
『あぁっー!』
あの時の忍者がなぜここにとかんがえて錯乱したマコトは残ったホストめがけてナイフをなげつけて叫んだ。
『へ、変態がいるぅ!!』
ロマンチック忍者はゆうきの匂いで勃起していたのだ。
『いや、これは失礼。このワインの豊潤な魔力の香り、いただきにまいった』
偶然追跡調査していた対象がホストクラブにはいっていったので、潜入してみると一悶着あってワインが高そうなので盗んでにげようとしたのがロマンチック忍者の現状だ。
ユウキへの贈り物にしよう。
アイリへの贈り物にしよう。
二人の意識が一致しかけた瞬間であった。
『蛍火!』
ロマンチック忍者の蛍火で室内の酸素がなくなるほどに燃焼し始めた。
『く、ぐるじぃー!!』
『ワインがだいなしになっちまう!』
軍人ホスト会のマサルという指示役がまだいきをしており、ワインを大切そうに抱えてくるまっていた。
『血のバラをさかせてそえましょう!ホストクラブの終演にはふさわしい幕引きだ』
刀でマサルの頭をかちわろうとするがマサルは軍人ホスト会のツノバヤシだった。
ニット帽のふくらみがマサルの角を誇張しており、刃物をふせぐきっかけとなった。
ツノバヤシは各自じぶんのもつ誇りや矜持からくる快感によってのみ魔力を増幅させることができる。ホストのツノバヤシは指名されることに快感をおぼえていた。
勢いよくせすじをのばして倒れていたおとこたちが目を覚ます。
『はいはいはい!まさるさんに兜割一本入りました!いいおとこ!いいおとこ!いいおとこ!でも?ほんとはどーでもいいおとこー!』
真っ赤にたぎる角があった。
マサルの角だ。
『ごしめいありがとーござーせー!!』
『どーでもいーおとこーではなくーーー、ほんとはとってもいい漢!』
ワインの汁がそれに答えるようにスプラッシュした。
弾け飛び散るワインにしたたるいい漢。
『ホストやったら女の子のためにひとはだぬがんといかんでしょ!男にはカツいれんといかんでしょ!』
拳をにぎりしめボトルをにぎるてをつよめる。
『アイリちゃんにあげたいんだそのワイン』
『持ってけどろぼー!』
『忍をぬすっとよばわりするとはなにごとか、ここはひとまずてをひくとしよう。美しさにかけるでござる』
マサルがロマンチック忍者に握手をもとめたのは忍者をRESPECTしていたからだ。
『ほんとにいい漢は忍者さんでしたぁ!』
『強盗まがいのことをしてしまってすまないとおもっているがきみたちもツノバヤシだろう?一筋縄ではいかん反社の漢たちとみた』
二本しかないボトルの一本はさっきあいてしまったので、最後のひとつはマコトがあいりにおくる贈り物にした。
タイトル
どちらも、心がしたにくるでしょう!真心と下心




