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寄生命体つのばやし 改訂版  作者: ふざけたタケノコだな!


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戦利品と税金

2Fにきたジョンとヤンたちは標的を視認するまでに毒霧のようなものでかすんで数秒かかった。

蜘蛛の巣がそこらじゅうにはっており、巨大な糸も存在した。


しばらくあるくと騒音とともにかげがうごめく。




『殊勝な羊とぶたさんたちねぇ、わざわざ狼のエサ場にやってくるだなんて!』


糸のジャングルをかきわけてでてきたのは女郎蜘蛛の魔物クイーンスパイダーだった、人の数倍おおきく腹には複数の人の顔が布から押されて、とびでてきそうな模様となっており、蜘蛛にもかかわらず、口からは火がふきでている。この蜘蛛はサラマンダーと毒蛇の死骸から孵化したようだ。




『こいつぁやばいですぜ!』


ジョンの冒険者としての感がにじみでるあせからもそうつげていた。


『私に任せてください』  


そういうとヤン教授は重罰断罪を詠唱し、クイーンスパイだーの頭ごと聖書の大きな本で叩き潰した。

ヤン教授の口元はニタァというオノマトベがでてきそうなほどゆがんでいた。


『誅伐ですぞ。制裁ではない』


聖職者冥利につきると感じていたヤン教授を敵対視したのはアイリの嫌悪感からくるものだった。アイリは老人の脳をこのんで結晶化して摂取していたがヤン教授のそれも食べたいと感じ始めていた。


『ぐげげ、よろしぃ、謁見の間へと通そう。そうしよう』


クイーンスパイダーは腹につめこんだ人の脳を結晶化したクリスタルバーをたたきわり魔方陣を複数の残った脚で地面に書き込んだ。すると、周囲に刻まれていたルーン文字のような模様が発光しはじめ、ゆうきたちを転移させた。


転移したさきは謁見の間とよばれる牢獄の房だった。


『ははは、クイーンスパイダーのマーマがしんじゃったぁ!』


『ゆるさないぞぉぉおお!』


頭をかきむしりながら半裸のおとこがフケとバイ菌をとばしながら激昂した。


中島俊樹だ。


『こいつがターゲットだ!』


ジョンはそういうと短剣をぬきはなち、構えてみせた。


『うわっくっせぇなぁ!アイリだいじょうぶかぁ?』


『心配いらないわ。鳥肌がちょっとたっただけ、きもちわるいわ』


『ぼ、ぼくをだれだかしらないのかぁ!』


通称バイ菌の王、バイキングマン。


『知らねーよ、きしょくわりぃな!』


『はひふへほー!とはいわないぞ!ぼくはバイキングマンなんだ!おまえなんてやっつけてやる!』


ゆうきは燃え盛る拳で狂気の鎧の重量と魔力を込めておもくしたストレートパンチを中島俊樹にぶちこんだ。


『む、むだなんだな』


ぽっかりと空いた胸の穴はもえてこげていたが、引き抜くとすぐにバイ菌で補修され回復した。


『ぼ、ぼくはバイ菌だからしなないんだな!』


ヤン教授は中島俊樹に説法をしたが無意味だった。


『う、うるさいんだなっ!もう!おこったぞ!』


『理論じゃまけてるから暴力を執行するぞ!』


暴 力 執 行


『やっとしずかになったか!』


ジョンは栽培マンにやられたヤムチャのようにたおれこんでいた。

ゆうきとアイリは侮蔑の視線をとばすと正義の拳を中島俊樹にアンパンチした。


『ばいばいきーん★』


塵芥となってきえた中島俊樹はまたいつかどこかとおくで復活の機会を虎視眈々とまっているにちがいなかった。


バイキングマンをたおしたあとは、デットイールとクイーンスパイダーからドロップした魔道具を分配する会議が行われた。


そのまえに税収として30%に値するエゾを払わなければならないのだが、現金がなければ修練のタワーからはもちだせないのだ。

そのかわり、手持ちがない場合業者市にだすことができ、手数料として10%もっていかれるが一ヶ月後に開催されるオークションで売却することができる。


『こんかいの戦利品は女郎蜘蛛の刃と魔力を凝縮した9mmのピストルが一丁、自動点灯爛漫がひとつとなっております』


ヤン教授はてなれたてつきで魔道具をならべると、性能を説明してくれた。それに、価値についても教えてくれた、流石教授といったところだ。


女郎蜘蛛の刃は刀身に毒の波紋がながれており、傷つけた相手を麻痺させる神経毒の効果がある。


魔力の凝縮したピストルは弾丸を放つさいに熱をおびた三倍の重量の弾を発射し、魔力によって減衰することなく標的に致命的な炎属性の貫通ダメージをたたきだせる。


自動点灯爛漫はそのなのとおりくらがりにいくと白い炎をともす。その爛漫の内部の熱は外気に影響しないが極めて高温のため蓋をあけてはならない地獄の不知火といわれ、あけたらウィルオーウィスプの鬼火に地獄の修羅道へといざなわれるといわれていると解説してくれた。


どれも高価な品のため業者市にだすてはずをとろうとしたがトクトウサンカには国のバックアップがついているので有用そうな三点の品をかいあげるよう、耳につけているBluetoothのイヤホンからユキの所属する情報処理班の判断が伝えられた。


『これらをかいあげたいのだが、いくら用意すればいいのか検討がつかない』


そういうとヤン教授の贔屓にしている古物商団体に査定を依頼することになり、そのけっか三点で5000万エゾにのぼる額となった。


『1500万エゾももっていかれるのかよ!』


『なんねん生活できるかわかんないわね』


1500万エゾをはらえばひきとれるということで国から経費としておとし、それが国へ戻るという現象がおきた。


堂々はアイリの武器にするため二つの装備を伊藤マイケルの工房に預けることにした。


刃と銃でガンソードにするか、短剣と普通に銃としてつかうかどうかと提案がなされたので、アイリはしっくりくるらしいガンソードをつくってもらうこととなった。


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