表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武一、ミスコンを企画する。  作者: よしの
3年C組 中山哲二
18/29

「K組と上澤 その2」


 ミスコンをやる事になって改めて気づいた事がある。上澤ってめちゃくちゃ美人だ。ちょっとビックリするぐらい。少し前に見かけた事があって、その時改めて思った。で、そんな美人なのにドコかマイナー扱い。それって何か変だ。女子の話題になった時、大門や結城、あと新田の名前は上がっても上澤の名前が上がる事はほとんどない。何でだ?ぶっちゃけ見た目だって大門に負けてない。


「まず大門と結城だろ。で、新田。後はまあ三月やヘッドとか?」


 アゲ高の女子で思い当たるメンツを上げてみても、そこに上澤の名前は入って来ない。


「うん。確かに」


 バカ太一も頷いてる。


「な、出て来ないだろ?良くて六番手?下手したら名前すら上がんないからな」

    

 同じK組ならまた違うかもしれないが、全体で見るとそんなもんだ。


「それってさ、俺らが同じに思ってないからじゃねーの?」

「どうゆうこと?」

「こうやってチラシとかに載ってるの見ると、ああそうかって思うけど。どっかで俺らK組の事除外してない?」


 バカ太一にしては珍しく、割と本質を捉えた答えだった。

 なるほど。元々数に入れてなけりゃ出てこない訳だ。


 同じ学校の子の事を話してるのに、違う学校の子の事なんて話さないし、元々K組が話題に上がる時なんて限られている。俺達が同じに思ってなかっただけだ。俺が上澤の眼中にない理由が少しわかった気がした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ