静かなる終焉
朝が来ても、空は曇り
風さえも、もう歌わない
誰もが知っているはずなのに
目を背け、響かぬ声を
枯れた花がひとつ、またひとつ
その命を終わらせていく
「すべては無駄だ」と呟くけれど
それでも誰も止められない
聞こえるか?この声が
壊れた世界の中で
震える大地が囁く
「お前たちはまだ気づかないのか?」
絶望の先に何がある?
誰もが知っているだろう
でもその瞳は、無くした未来を
見ようとしないまま
闇が迫る、足音が近い
逃げ場もない、この場所で
その手に残るものは何もない
奪われて、消えていくだけ
流れゆく星が教えている
時間はすでに止まっている
でもまだ人は、同じ過ちを
繰り返して眠っている
聞こえるか?この声が
壊れた世界の中で
震える大地が囁く
「お前たちはまだ気づかないのか?」
絶望の先に何がある?
誰もが知っているだろう
でもその瞳は、無くした未来を
見ようとしないまま
見上げても、星はもう
消えかけているのに
まだ手を伸ばしても届かない
終焉は、すぐそこに
静かなる終焉が
すぐに訪れるだろう
目を閉じて、最後に
その時を迎えるだけ