表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

☯︎日野森イラ☯︎詩集

静かなる終焉

作者: カナタ

朝が来ても、空は曇り

風さえも、もう歌わない

誰もが知っているはずなのに

目を背け、響かぬ声を

枯れた花がひとつ、またひとつ

その命を終わらせていく

「すべては無駄だ」と呟くけれど

それでも誰も止められない


聞こえるか?この声が

壊れた世界の中で

震える大地が囁く

「お前たちはまだ気づかないのか?」

絶望の先に何がある?

誰もが知っているだろう

でもその瞳は、無くした未来を

見ようとしないまま


闇が迫る、足音が近い

逃げ場もない、この場所で

その手に残るものは何もない

奪われて、消えていくだけ

流れゆく星が教えている

時間はすでに止まっている

でもまだ人は、同じ過ちを

繰り返して眠っている


聞こえるか?この声が

壊れた世界の中で

震える大地が囁く

「お前たちはまだ気づかないのか?」

絶望の先に何がある?

誰もが知っているだろう

でもその瞳は、無くした未来を

見ようとしないまま


見上げても、星はもう

消えかけているのに

まだ手を伸ばしても届かない

終焉は、すぐそこに

静かなる終焉が

すぐに訪れるだろう

目を閉じて、最後に

その時を迎えるだけ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ