こちら映画「顕微鏡」放映隊!小さいものを写します!
「こちら『反射鏡』。日光の遮断を確認.蛍光灯の光を確認。『しぼり』との確認の結果明るさ、準備OKです。」
「こちら『鏡筒』。『接眼レンズ』のはめ込み確認。『対物レンズ』の準備、いつでも」
「こちら『ステージ』。クリップの破損は無し。高いため、『調節ネジ』低くしてくれ。」
ここは映画「顕微鏡」の放映スタンバイ場。お客はいつも1人だが、その反応はさまざまでやりがいのある仕事。
最近、「LEDの光源装置」も販売されたが、一般劇場の「反射鏡」の方が安価で親しみやすい。
「よし、あとはメインの『プレパラート』が来てくれれば放映可能だ。」
「大変です!今回、固体の「プレパラート」ではなく、液体の「プレパラート」です!
「『スライドガラス』の種類は?」
「窪み型です。」
「なら、大丈夫だろう。平坦なタイプじゃなきゃ、うちの『ステージ』も『しぼり』も『反射鏡』もこぼされる心配はない。」
「そもそも、花とかだったら「立体双眼鏡」の方でしょう?うちはそもそも液体と個体専門でしょ?」
「すみません、今までクリップが壊れてたりして、液体系のものは大体被害がありましたから。」
「まあ、念のためだ。『調節ネジ』と『ステージ』の固定具合を確認しといてくれ。」
「はい!」
このように、様々なアクシデントはありますが、いつも奮闘中です!
「『プレパラート』入りまーす!今回、『ツツジの花粉と砂糖水』でーす!」
「お、ということは長期戦だな。『プレパラート』は即時設置!あと念のため蛍光灯の光は持つかの確認もし直して!」
「『プレパラート』、設置完了です!」
「『調節ネジ』、ステージと対物レンズの距離を最大まで引き離せ!」
「もうやってる!」
「じゃあ『接眼レンズ』!『調節ネジ』にピントが合った瞬間を伝えろ!、『調節ネジ』はいつも通りゆっくり上げていけ!」
「ピント、OK!だけど上部に行っちゃってる。『プレパラート』を前に動かして!」
「後部じゃなくて?」
「鏡みたいに上下左右逆になってるから!」
「了解です!」
「Ok!ストップ! 一時放映完成です。」
「まだだ、光部隊!明るさは大丈夫か?」
「大丈夫、ちゃんとはっきり伸びてる様子が見えるよ。」
「なら、完成だ!みんなお疲れ様でしたー!」
こんなふうに、映画「顕微鏡」はまた一つ、放映し終えたのでした。
あ、私ですか?私はあなた達と同じ。『観察者』っていう視聴者ですよ。
みんなはどれだけわかったかな?