ランドセルを背負った天才
「この子は天才だ!」
「何と……⁉ この問題が解けるのか⁉」
「まだ小学生……? ランドセルを背負っているぞ!」
「え、小学生で解けたの⁉」
「天才だ!」
「凄い! 凄すぎる!」
「大人でもあまり解けない問題を小学生が……」
「凄い! 天才だー! この子は天才だ!」
『まだ小学生なのに、大人でも難しい問題を解いてしまったランドセルを背負っている少年。凄いですね。では、早速この少年にインタビューしてみましょうか』
『この問題をどう思いますか?』
「簡単」
『どうやって解いたんですか?』
「長くなるけど? こうしてああして……(省略)」
『説明も完璧ですね。貴方は天才ですか?』
「天才だよ?」
『小学生なんですよね? 凄すぎないですか』
「……ぷっ」
「小学生でこんなの解ける奴いるかよ。それじゃあ『小学生でも解ける簡単な問題』を解けない大人はどうなっちゃうんだよ?」