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01・村人Aって、モブ確定だと思うんです。

目立ちたくない、人と話すのは苦手だ、

じゃぁどうすれば良いだろう・・・・

そんな事を考えながら生きてきて

たどり着いたのが、

『村人A=モブ』である。

個性を出さず、回りに溶け込み、

「あれ君いたんだ?」

みたいに影を薄くする努力を

5年間続けてきた結果、

たどり着いた称号『村人A』

ついに手に入れた!!

僕は世界が認めるモブになったのである。

5才ぐらいの時から、時々、変な夢を見る、

夢の中の僕は、今の僕とは違い、

30才ぐらいの大人だった。

すんでいる世界が違うのか、僕の住んでいる村とは比べられないくらいの高度な文明・・・

なぜだろう?それが当たり前のように理解できる。

そんな夢を見つつ、やっと手に入れたボッチライフへの第一歩


称号『村人A』

※村で生活する人、特に特徴もなく無難な人生をおくるでしょう。


「やっとてにいれたぞ!生きてきて十年、やっと世界に認められた.・・・!」

(長かったな~でもこれで誰もが認めるスローライフがおくれるぞ!)

この世界は『称号』で将来が決まると言っても過言ではない、分かりやすく言えば、

称号『勇者』

モンスターと強制的に戦い、戦場に自分の意思とは関係なく送られる。

称号『賢者』

国から強制的にお城に召還され、政治に魔法に国の守護神みたいに扱われる。


物心ついたときに、偶然称号の事を

大人が話しているのを、聞いてしまった僕は、

英雄や、勇者に、憧れるでもなく

数ある称号から『どの称号を採れば安全に生きていけるか?』を真剣に考えていた。


そんな僕が村人Aになり5年、

村人Aスローライフが今日壊されそうになっている。


「ハッァ・・・ハッハッ」


息づかいが荒くなるのを必死におさえる

僕、アカツキ(15歳)は今、イジメっ子?から

逃走中である!

少し前にさかのぼる、いつものようになにも考えず畑仕事をしていると、後ろから

「旦那!せいが出ますね~」

明るくはっきりした声でそう言われ、

「仕事だから仕方がないんだよ、俺みたいな村人Aには・・・こんな事しかできないから」

そんな明かるい声に、ちょっとふてくされた顔で返事を返す僕。

「そんなこと言って、私も手伝うよお隣の村人Aさん!」

無邪気な笑顔で近付いてくる、

(ヤバイな~今日も可愛い! 俺みたいなモブにも気さくに話してくれる女の子は彼女ぐらいだな~)

彼女の名前はクリス(15歳)

僕の幼なじみで同い年だ、家族ぐるみの関係のため家族みたいなもんだ。

「ありがとう、いつも助かるよ」

お礼を言うと満面の笑みが帰ってきた、

そのやり取りを、ちょっと離れたとこから見ている男こそ、僕を追い回している?名前なんだっけ?めんどくさいしゴブリンに似てるし、ゴブさんで良いか!


どうやらゴブさんは、

俺がクリスと仲が良い事が、気にくわないみたいで、ちょくちょく嫌がらせしてくる。

(今日も来てるな~話したことないけど、あれで隠れているつもりなのか?)


畑仕事も終わり、クリスとも別れて帰る準備をしていると声をかけられた。

「おい!お前みたいな村人Aのモブ男がなにクリスちゃんと仲良くしているんだ‼」

(なに!!!いつもは話しかけてこないのに、突然どうしたんだ?人の事、村人Aのモブ扱いするなんて・・・・

照れるじゃないかゴブさん!自分で思うぶんには良いとしても、人に言われると照れるな~!)

「はあ?」呆然としているゴブさん、(いつもは物を隠したり、畑を掘り返したり、小さい嫌がらせしてくるのに・・・・今日はどうしたんだ?僕の事誉めても何もでないぞ!)


「彼女にふさわしいのは俺みたいな強い男だ、お前みたいなもやしはお呼びじゃないんだよ。」

(ゴブリンが何か言っている・・・あっゴブさんだった!)頭の中で、一人突っ込みしていると

その後ろから、もう一匹出てきたよ!

「その通り!〇〇〇さんこそクリスちゃんにはお似合いだよね」

(なんだこの、下っぱ感がにじみ出たモブBは!ちょっと親近感わいちゃったよ、名前言ってたけどそこはスルーで!君の事はモブBで良いよね!)

更にもう一人出てきた!

「君には高値の華じゃないかな?」

(次はなんだ、『僕できるんです!』みたいなやつ出てきちゃったよ、よし君は今日からデ〇スギ君だな!)

三人?3匹?・・・・どっちでも良いか!

「明日から、クリスちゃんと仲良くしていたらわかってんだろうな~言葉が通じたら素直に言うことを聞くんだな!」

(さすがゴブさん!なに言ってんのか、

僕には理解できない???ゴブリン顔だから、言葉が通じないってことなのかな!今日はお供をつれてるから、自己紹介みたいな感じかな?)そんな事を考えながら、

「僕はアカツキです、それじゃぁ帰りますね。」

帰ろうとする俺!だって話すことないし。


「おい待て、帰るんじゃねー」

聞こえなーい!聞こえなーい!聞こえなーい!

言っても俺は止まらない!なぜって・・・

だってモブだから、友達0人、コミ力0、そんな僕が大人数と話せると思いますか・・・?

答え!無理!だからスルーして帰ろう!

スタスタ早足からのダッシュ!

頭の中で考える、『スキル脳内マップ』

説明しよう!このスキルは、一度通った場所を完全に地図として覚えてくれる、僕のオリジナルスキルだ。

なぜ使えるかは、単純に俺が10年間、村の一人で通れる道を、散策しつくした結果・・・・・

なぜか覚えたボッチスキルである。

(別に遊ぶ人がいなかった訳じゃなかったんだからね!・・・・・・嘘です友達0人でした。)

誰に説明してんだよ、とそんなことを考えながら

追いかけてきたので、僕は村はずれの丘の上まで来ていた。

「どこ行きやがった!逃げ足だけ速い根性なしが‼」

リーダー角のゴブさんが叫んでいる!

なぜ追われているのかと言うと、

正直わからん?

そんな…僕はと言うと、ゴブさんが立つ崖の下で壁に絶賛貼り付け中

(早くどっか行ってくれないかな~知らない人と話すとか、けっこう厳しい)と心の中で叫ぶ!

「森の奥に逃げたんじゃないですかね~!」

あとから追い付いたモブBが言う。

そんなモブBに対して、

「あんなヘナチョコ野郎が森に入れるわけない、モンスターだって出るのに」

とデキ〇ギ君が否定する。

探すのを諦めたのか、ゴブさんが

「とにかくこの辺にはいなそうだな、村に戻ってるかもしれないし戻るぞ!」

(ナイスですゴブさん、何がやりたいかは、解らないけど、いいとこあるじゃないか!ゴブさんの事なんも知らないけどね!)

と心の中で思い、最後まで勘違いしていた、僕なのであった。


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