|8.幼馴染は料理したい
昨日はすみません。
明日明後日から新シリーズを開始しようと思います
期待はせずに待っていてください
いいですか!期待はしないでください?
「はー疲れたっ」
次は夜ご飯の用意だな
「き、今日お料理するの手伝いたい!」
「おーいいよ!って出来んの?」
「バカにしすぎ」
と言ってるが期待は正直していない
「わかったわかったじゃあ作るか」
袖をまくり手を洗う
前にも言ったが手を洗うのは結構大事だぞ
今日は回鍋肉を作る
「じゃあ野菜切ってくれ」
米を炊けるとは思えないので
それは僕がやる
「分かったー」
その間に僕は米を研ぐ
僕はだいたい2、3回研いでいる
紗月は大丈夫かな?
少し手が空いたのでチラッと横を見る
やばいっと背筋が凍った
包丁で物を切る時に使う猫の手をしていない
「ってうぉぉおーい!!」
慌てて紗月の後ろへまわり手を握る
「ひょえっ...!!?」
紗月がビクッと肩を震わす
「ちょ変な声出すな!手無くなるぞ」
「だって、だってぇ」
「いいか包丁を使う時はこうだ!」
猫の手を必死に教える
「そしてこうやって切るとスっと切れるからな」
「わぁほんとだ軽い軽い!」
「うんうん、いい調子だ」
もう教えることは何もない(嘘)
僕は手を離し紗月から離れ持ち場に戻る
「出来たっ!」
「お、ありがとう」
しまったーー!!
目を離した隙にっ
「紗月...お前...」
「えへへっ褒めてくれてもいいんですよ?」
「切りすぎだバカヤロー!」
そう、薄く切りすぎているのである
まぁ大丈夫だ、なんとかなる!うん!
「ふぇえ...ごめんなさい」
しまった、大きな声を出してしまった
「でも、ありがとうな」
僕はそう言って紗月の頭を撫でる
「はわわわ...///」
何とかこれで機嫌も取れたな
それとそろそろ包丁置いてくれないか?
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何とか料理を済ませ
食事は終わった!
後はお風呂入って寝るだけ
春休み最高!!
そして僕はまだ気づいていなかった
あの、地獄という名の恐怖を...
「かなちゃん、課題は?」
あうっ!?
「あうっ」
やばい思わず声が出てしまった
というか出したことの無い声が出た
「えっ?今の声誰」
僕だよ!
「か、課題〜?」
まっっっったく進んでない
やってるのはやってるけどね?
ここ1週間すごい1週間だったしね?
少しは大目に見てくれてもね?
いいんじゃない?
「そんなことより今また、かなちゃんって呼んだ!」
どうにか話をそらそうとする
「別にいいじゃん!なかなか癖が抜けないのよ!」
よし話をそらす作戦は成功だ
策士だな、将軍になれるな、うむ
「って話しそらさないの!」
ばれた
将軍の夢は破れた...
「とりあえず、お風呂入ってくるから!」
お風呂から出てくるまでになにか作戦を...
「出てきたらやるからね」
ぐっと睨んで紗月は脱衣所に入っていく
「くそっ」
勉強が嫌いではないし頭が悪い訳では無い
むしろいい方だ
ではなぜ課題をしないかって?
ザめんどくさいオブめんどくさいウィズめんどくさい
だからだっ(ドヤ)
更に多分紗月に教える羽目になる...気がする
なんか申し訳ないが
頭良さそうには見えない
なにより、課題の量が多い!!
紗月のことだ「終わるまで寝れまてぇん」
とか言いそうなんだよな〜
僕は夜型ではないから正直眠くなるのは
御免蒙りたい
ふぅむ、どうにかしてやらない作戦を考えなくては
「上がったよー」
脱衣場からできたて(?)ほやほやの紗月が来た
しまった!作戦を考えていない!
こうなったら最後の悪足掻きだ
「んじゃ次僕お風呂行ってくるよ」
さりげなく逃げようとする、が
「はい、逃げないの」
捕まった、終わった...
多分もうやるしかない
僕は覚悟を決める
こうなったら何としてでもさっさと終わらせる!
こうして長い長い夜が始まった
本当はこのあとは「幼馴染とゲーム」って回を
しようとしたんですが2人でするゲームがなかったので
お蔵入りになって急遽課題にすることにしました
主も色々課題やら仕事やらに追われていますが
頑張ります