|5.幼馴染と話し合い
今回は長めです
(ん...よく寝た)
目が覚める
「おはよ」
可愛らしい声
そうだ思い出した
高校2年にもなって添い寝をしたんだった
よく考えたらまずいことをしている
体を起こす
「朝ごはんつくる」と言ってベットから出る
「いやもう食べた」
その言葉を聞いて振り返る
紗月はもう部活の服を着ていた
「じゃあね」と言い部屋には
僕だけが取り残された
(待てよ?じゃあなぜベットに??)
数秒間首を捻るが
答えは出てきそうにないので考えるのはやめた
朝ごはんは味噌汁と昨日の残りを食べた
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太陽が真上に差し掛かる時間帯
一人、キッチンであることに気付く
「冷蔵庫に何も無い」
昨日全て使ったのだ
仕方ない、買い物に行くか
そう思い支度をする
鍵は持ったな財布も持った
OK行こう
靴を履いてドアを開ける
━━━ガチャ
「え?」
目の前には見覚えのある人がいた
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
私は柊 紗月
誕生日は11月16日で
身長は162cmこの先は秘密!
昨日、幼馴染を拾いました
彼の名前は霜月 翔湊
誕生日は5月16日で
身長は176cmあとは知りません
こんな形でまた会うとは思いませんでした
彼は私の初恋の人です
料理もできてかっこよくなってました
かっこいいです
今何してるんだろう
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「え?」
「あなた何してるの」
「えーと?どちら様ですか?」
「いやそれはこっちのセリフよ
もしかして空き巣?」
「いや誤解です!」
「私はここの住人の...柊 紗月の母です」
母かーーー!!
通りで見覚えがあると思ったら!!
とりあえず誤解がこれ以上進まないように
解かなければ
「紗月の幼馴染の翔湊です覚えてませんか?」
頼む覚えててくれ
紗月の母は少し考えた素振りを見せ
顔をぱっとさせる
「あらまぁ久しぶりねぇ」
さっきの威厳はどこ行ったんだ
あれか
怒られている時に電話が鳴って
電話を取った瞬間よそ行きの声になるやつか
「大きくなったねぇ」
「ご無沙汰しています
そういえば何か用でしたか?」
「あ、そうそう紗月が
話したいことがあるって連絡があって」
「紗月がですか?今部活でいないですけど...」
「あら、そう
そ・れ・よ・り紗月とはどういう関係?」
少し嬉しそうに聞いてくる
1番困る質問が来た
そうだ買い物だ、買い物に行くことを口実に
この空気から抜けよう
「ごめんなさいそれは紗月から聞いてください!
僕買い物あるで失礼します。上がって行ってください」
そう言って僕は紗月の母を家に上げ
「紗月は7時くらいに帰ってきます!」
そう言ってマンションを後にした
今日の夜はハンバーグにしようか
7時まで出来るだけ時間を潰さなければ
とりあえずお昼を食べよう
近くのワックナルドで昼はすまそう
ワックナルドは全国にチェーン店を置く
人気のハンバーガーショップだ
食べ終わった時には1時15分
あと6時間くらい
本屋で立ち読みをしたり
買い物も今日の分以外にも1週間分は買った
立ち読みしたのが正解だったのか
買い物が終わった時にはもう5時だ
どう足掻いてもこれ以上時間は潰せない
仕方ない帰るか
いつもより多く買ったからか足取りが重かった
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━━━ガチャ
「長かったわね」
期待はしていなかったが
やはり紗月はまだ帰ってきていない
「1週間分買っていたので」
慣れない苦笑いをして荷物を置く
「ご飯はどうしてるの?」
「僕が作ってます」
「料理できたんだ」
「まぁ色々あって」
地雷を踏まないように聞かれたこと以外は
答えないように意識する
「おかあさんも食べますよね?」
「やだ、おかあさんなんて気が早いわね!」
ベシッと肩を叩かれる
なにか勘違いしている気がする
6時47分そろそろ紗月が帰ってくる
お風呂を掃除し、お湯を沸かしておく
その間にハンバーグを完成させる
お風呂が沸いた頃にタイミングよく紗月が帰ってきた
「お疲れさま、お風呂湧いてるよ」
「ありがとう、お風呂行ってくるね」
紗月から荷物を受け取る
後ろから視線を感じる
リビングに戻ると
暖かい視線を送ってきた主がいる
なんかにやにやしてる
「逆もいいわねぇ〜」
「何がですか!」
「ふふふ...」
なんか怖いよこの人!
紗月がお風呂から上がってくる
食卓に今日の晩ごはんを並べる
「いただきます」
昨日より1人多い形での晩ごはん
食事中は特に何もなく駄弁っていた
3人とも食べ終わり
食器を片付ける
紗月と2人で洗う
「なんか新婚さんみたいねぇ」
嬉しさと寂しさを7:3くらいで
混ぜた声が聞こえる
2人の手が止まる
チラッと紗月の顔を見る、顔が赤くなっていた
いやそこは否定してくれ
食器を洗い終わってから
今回の本題について話し合った
どうしてこうなったのか、全て
説明は2回目なので話した内容は省くが
「そうだったの、大変だったわね」
それ以上は言わなかった
話し合いも終わったので僕は風呂に入る
紗月はまだお母さんと話していたが
何を話していたのかは知らない
ひとまず壁は乗り越えた
読んでいただきありがとうございます
したの評価もよろしくお願いします!
それではまた次回⸜( '꒳' )⸝