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幼馴染に拾われて  作者: 夕時雨 のる
2/23

|2.幼馴染と晩ごはん

ご無沙汰してますのるです。

なかなかイチャイチャ出来ませんが

次々回くらいには...多分...きっとね

「たっだいまー」

元気な声が24階の一角に響き渡る


「お、お邪魔します」

立て続けに聞こえるよわよわとした声

そうだついに来てしまったのだ

彼女に連れられ年頃の女子の住む家に


「あの、僕入れて大丈夫だったんですか?」


「んー?なんで?」


「いや襲われたりとか...」

セクハラにならないだろうかと気をつけ

最大の疑問を投げかける

その途端彼女は

はっ━━━とした顔をして自分を抱いて

「しないでね...!」


多分“そういうこと”を微塵(みじん)も考えてなかったのだろう


「しないですよ!」

自分は理性は保てるほうだと信じる・・・しかない


「じゃあ私は先にお風呂入るから〜っ」


さっきの流れでお風呂に行くとは

なかなかの度胸だな、まぁ覗きはしないんだが

多分部活の汗を流すためだろう

あぁそうだ先にお礼を言っておかないと


「あの!」

お風呂に行こうとした彼女を止める


「今日はありがとうございます!

お礼と言ってはなんですがご飯作りますよ」

━━━こう言ったのには理由がある

さっきちらっと見えたキッチンにあるゴミ箱には

カップ麺のカップしかなく

きっと料理が得意では無いのだろうと思った

それに僕の両親は共働きで帰りも遅いので

夜ご飯はたまにつくることがあるし

朝から働く親の為に弁当やらなんやらを

つくる機会があったので料理は得意な方だ

だからこの提案をした


「えぇ悪いよ〜」

と言いながら胸の前で手を振る


「いや、やらせてください」

断られるのは想定内なので強行突破する

この言い方ならほとんどの人は断れない

言わば秘技だ


「じゃあ、お言葉に甘えちゃおっかな」

えへへと言わんばかりの笑顔

これには思わず僕も━━━

いや男なら心の中でこう叫ぶだろう━━━

(「あぁ守りたいこの笑顔」)


「火には気をつけてね!

冷蔵庫は(あさ)っていいから〜」

彼女はそういい脱衣所に入った

しかしその後ドアから頭だけをひょこっと出し


「覗かないでね...?」

少し頬を赤くして言った


やっぱり気にするよな言わなければよかった

だがこんな会って数時間しか経たない女の子に

惚れるのはさすがに勘違いもいい所だ

僕は覗きたい衝動や

そういった邪念を取り払うように

頭を振りキッチンへ向かう


キッチンに立って真っ先にすることそれは

手を洗うことだ、大事である

そしたら次は冷蔵庫を確認する。

人の家の冷蔵庫を漁る経験なんてないので

不思議と緊張する

━━━いやいや許可は出てるんだから大丈夫だ

冷蔵庫にあったのは

卵とナス、味噌に鶏そぼろ、それときゅうりがある

これだけあれば十分だとりあえずご飯を炊く

(あの子はどのくらい食べるんだろう)

まぁ3合くらい炊こう 余っても明日使える

この辺は案外適当でいいのだ

その間にとりあえず卵焼きとナスの味噌煮をつくる

きゅうりはまぁ、軽く浅漬けにでもするか

どうやら調理器具はどの家庭でもだいたい

置いている場所はそんなに

変わらないようなので、すぐ見つかった。


「流石高級マンション...」

1人で呟く、コンロはIHだった

━━━ん?待てよ彼女は火に気をつけて

と言っていたなIHは火は直接で無いはずだ...

まさか1回も使ったことがないのか?

コンビニ弁当やカップ麺で済ましていたのか

とりあえず今日の晩御飯が出来た。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ちょうど彼女もお風呂から上がってきたところらしく

体がほのかに上気している。

お風呂上がりだからか少し顔も赤く

入る前より更にえろ・・・っゲフンゲフン

・・・おかしいな、邪念は払ったはずなのに。


「わぁ!美味しそう」

彼女の言葉が僕を変な妄想から引き離してくれた


「君凄いね!」


「さぁ冷めないうちに食べましょう」

2人とも席につき日本の文化でもある

あの“言葉”を

「いただきまっーす」

しまった先走られた

だが、どうということは無い


「いただきます」

落ち着いて文化を済ませ

箸を持つ


「美味しい!美味しいよこれ!」

そう言うと彼女はご飯を口に流し込む

まさにオアシスを見つけた子供みたいな反応だ

確かに料理の方は上手くいった


そういえば今更だが

僕はこの子のことを全く知らない

どう聞こうか

この1週間ほとんど喋らなかったためか

コミュニケーション能力が劣ってしまった

元から無いわけでは断じてない!


「そういえば名前は?」

よし、やっと言えた

これを見つけるのに一体何分かかったことやら


「まだ言ってなかったね!

私は(ひいらぎ) 紗月(さつき)

聖歌女子高等学校に通ってるわ」

紗月は箸の先を僕に向けながら応える

危ない危ない

僕が先端恐怖症だったら死んでいた

次は僕の番だな、軽く息を吸って


「僕の名前は霜月(しもつき)翔湊(かなた)

陽乃桜ヶ丘高等学校に通う

君と同じ高校2年生だよ」

それを聞いた途端

紗月は持っていた箸を勢いよく置いて

その反動で、と言っていいほど勢いよく立つ

(なんだなんだ!?なにか不味(まず)かったか?

陽乃桜ヶ丘高校に親でも殺されたのか!?)

僕が戸惑い彼女は少し震えて

想像の遥か76°くらいズレた事を口にした


「かなちゃんっ...?」


「━━━は?」

読んでいただきありがとうございます

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それでは次回で!!⸜( '꒳' )⸝

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