僕の愛は歪んでる
掲載日:2016/04/30
僕の愛は歪んでる。
美しいのは猫とガラス玉。
猫はいい。
夜の月に照らされた毛並みがさらさらと僕の目の前で流れる瞬間は妖艶で不気味だ。
犬じゃダメだ。妖艶さを僕は望む。
ガラス玉もいい。
キラキラと反射するガラスの中に閉じ込められた色が光に当てられ自分が主役かのように踊る踊る。
僕の手のひらで転がっている哀れな存在にしか過ぎないのにそれを知ってか知らずか僕の存在を無視してガラス玉は光る。
ああ、なんて綺麗なんだろう。
それに比べて人間はダメだ。
欲深くて妖艶さがない。不気味でもない。
不気味で異様な行動をする人間がいいのかと問われればそうでもない。
人間自体がダメなんだ。
そんな僕でも愛している人間はいる。
ちゃんとまともな生きている人間だ。
僕は死こそ人生で一番輝ける、自由をもたらすものだと思う。
だから死神は僕にとっては女神様だ。
僕は死こそ美しいと思う。
だから愛する彼女には僕を殺してもらいたい。
死する僕が一番美しく、愛している殺す彼女もまた美しく、その瞬間は美しいもので溢れるだろう。
それが僕の愛だ。




