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café terrasse

Together  ~ 知美の物語 ~   

作者:

みんなの視線を感じる。


本当はきっと誰も私のことなんか見てないんだろうけど。





「ね、今日久しぶりにどう?明日 休みだしー」

「いいけどさ、またあの店?」

「いいじゃん。あそこっていい男たくさんいるからさ。目の保養だよん」

「もうっ、彼氏に叱られても知らないよ」

「大丈夫だもーん。信用されてるんだからぁーこれでも」



まったく・・・

やっぱり仕事、変えるべきだったかな。




お昼休みに一緒にお弁当を食べるナオちゃんは、こうしてしょっちゅう誘ってくる。

同期入社の彼女とは、前からこうしてつるんでたけど

あんなことがあってから、最近のお誘いはそういう店ばっかりだ。

昔のことは早く忘れてさっさと次の男見つけなさいってのが口癖になってる彼女には、ちゃんと彼氏がいる。

だからって私にまで誰かと付き合えって言うのはとってもおせっかいだと思うんだけど。

正直言って、今の私は男にまったく興味が沸かない。

別に振られたからとか、そういうんでもないし、恋を封印した訳でもない。


ただ今は、少し一人で考えたかった。

あの時のことを職場で知らない人はたぶんいない。

知らないのは今年の新入生ぐらいかな?

だけどその子達だって、きっと誰かに聞いて知ってるかもしれない。



婚約破棄されて、挙句の果てに子供を流産した女。



被害妄想入ってるんじゃない?って感じかな。

こんなこと思ってる自分は好きになれないけど事実だから仕方ない。

さすがにその話題に触れてくる人は誰もいないけど

その代わり私に気を遣ってか恋愛の話をしてくる子もいない。

まぁナオちゃんだけは、彼氏とのことを普通に惚気てくるけど。




終業時間がきて更衣室で着替えてたところにナオちゃんが慌てて入ってきた。


「知美、ごめん! 今日だめになった。その代わり代役用意したからさ、よろしくね」

「え?いいよ、代役なんて。それなら私もう帰るし・・・」

「そんなこと言わないでさ、ね。あいつがどうしても知美と食事行きたいってさ」


飛び込んでくるなり、ばさばさと大胆に着替えながら彼女はそう言った。

そんな彼女の行動を察するところ心当たりあり。


「ねぇ、代役って誰なの?もしかして・・・・・」

「たまにはいいんじゃない?もうあれからだいぶ経つんだし。あいつの気持ち、知美だって気がついてるんでしょ。わかってあげなよ」



・・・やっぱりね。


「私やっぱ帰るわ。悪いけどあの子にそう伝えて」

「ちょっとぉ、あんたいい加減にしなよ。いつまで引きずってんだか」

「そんなんじゃないって。ただ・・・」


あいつって言うのは、これまた会社の男の子で、私よりも二つ年下の子。

フリーになった私に何度か軽いモーションをかけてきてる。

そんな彼のこと、別に嫌いなわけじゃない。

むしろ少なからず意識してるかもしれない。

見た目はともかく、明るくて気も利くし、何より優しい性格だし。

だけどそれは私にだけ向けられるものではなくて

はっきり言ってしまえば、いわゆる八方美人ってこと。


「久保田くんさ、ずっとあんたのこと心配してるんだよ」

「余計なお世話だよ。もう済んだことだし・・・」

「だったらいいじゃん。ご飯くらいつきあってやんなさいよ」


なんだかんだ言いながらも、ナオちゃんは彼氏と約束があるからとさっさと帰ってしまった。

一人更衣室に残って、椅子に座って考えた。

さてどうしたものか。

ナオちゃんの話では、裏口で待ってるであろう久保田くん。

どうやらこれは最初から仕組まれてたかな。

仕方ない・・・食事だけして帰ろう。



諦めモードで裏口のドアを開けると、案の定そこに久保田くんが待ってた。

そうだ、あの時も。

こうしてここを開けたら、同じ場所に信之が立ってた。

辛そうな表情で、見てるこっちが泣きたくなるくらいに困った顔してたっけ。

ほんの少しの間にそんなこと思い出してた。



「知美さん、遅かったですね。僕の為にお化粧直しですか?」

「まっさか、そんな訳ないでしょ。さ、行こ。で、何食べに行くの?」

「何かリクエストありですか?」

「そうだなぁ、何でもいいよ。別に」

「よかった。実は一緒に行きたいとこあったんですよね」



本当に何でもよかったからテキトーに答えただけなのに

久保田くんは嬉しそうに無邪気な顔で笑った。

駐車場から車を回してきた彼は運転席から降りて助手席のドアをわざわざ開けてくれた。


「あはは、どこの国のお姫様なんだか」

「僕にとっては知美さんは大事なお姫様ですから。さ、参りましょう」


そんな普通の人が言ったら鳥肌がたちそうなセリフも、久保田くんが使うとただのバラエティーになる。

けらけらと笑いながら車に乗り込んでシートベルトを締めた。

同じ職場ではあるけれど、こうしてプライベートで彼の車に乗るのは初めてのことだった。


そして車は目的地に向かって走り出したようで

こうして父親以外の男の人の車に乗ることすら本当に久しぶりだったのに

隣で鼻歌まじりでご機嫌に運転してる彼と一緒にいても全く緊張もしないなんて。

これはきっと居心地がいいってことなんだろうけど。

それでも私は まだ・・・




「つきましたよ。ここです」



はぁっ?うそでしょ?ここなの?



到着したのは間口の狭い一軒のラーメン屋さん。

駐車場もないらしく、その店の前に堂々と路上駐車した彼。


「ちょっと食事って、ラーメンなの?」

「そうですよ。さぁ 入りましょ」


お世辞にも綺麗とは言えない外観で、正直ちょっとひいてしまった。

おまけに暖簾だって薄汚れてて、それをくぐることにすら抵抗を感じてしまう。

それでもここまで来て嫌だとは言いにくいし、

覚悟を決めて中に入ると、この店の店主らしい人がカウンターの中に見えた。


「いらっしゃい」

「こんばんは。また来ちゃいました」


無愛想な店主と反比例したかのような私の連れ。

こういう店って頑固なオヤジが経営してるってよくTVでやってる。

それにしても外観に負けず劣らず、中身もかなりくたびれてる店だ。

ちなみにテーブル席などはなくて、一列に並んだカウンター席だけ。

私たちの他には二人ほどのお客さんがいて、椅子をひとつ空けて久保田くんが先に座った。

とりあえずは座るしかないので、おとなしく隣に腰かけた。


「ラーメン二つお願いします」


彼の威勢のいい注文に特に返事をすることもなく、店主の手が動き始めた。


「ここのラーメンめちゃくちゃ旨いんですよ。一度、知美さんと一緒に来たかったんです。絶対気に入ると思って。あ、餃子も頼みますか?」

「ううん、いらない」

「もう仕事終わってるんですから、にんにくだってOKでしょ」

「いや そうじゃなくって。そんなに食べれないと思うからさ」

「じゃ一人前頼んでみるかな。大将、餃子一枚お願いします」



なんだ・・・別にデートって訳じゃないんだ。

色々考え過ぎてた私が馬鹿みたい。



この人と食事をしたのは何もこれが初めてという訳じゃない。

今までも会社の行事の宴会や飲み会で同席したり、仲間内で集まって食事したことだってある。

でもこうして二人きりで食事をしたことは今まで一度だってなかった。

当時私が彼氏持ちだと知らなかった彼に、一度だけ真剣に告白されたことがある。

あの時、信之にもこれほどの情熱があればいいのになって、そう思った。

好きな人がいるからって言ったらたった一言、分かりましたって。

そう言って白い歯を見せてにっこりと笑ってたのを憶えてる。




目の前の愛想のない店主の湯きり風景を見ながら

一気に気持ちが楽になってしまった私は、いろんなことをぼんやりと考えてた。



「はい、お待ち」


目の前にラーメンの丼がどかっと置かれて、一気に現実に引き戻された。

確かに・・・美味しそうないいにおいがしてる。


「いただきます!」

「ふふ、久保田くんってお行儀いいのね」

「え?そうかな。知美さんもほら、早く食べないと麺が伸びますから、急いで」

「何だか慌しいなぁ。じゃ、いただきまーす」


隣でずるずると美味しそうに麺をすする音が聞こえてくる。

どうやら真剣にラーメンと向き合ってるらしい。

私のことなんか特に意識してないようだ。

それならばと、私も負けじとスープを口に運び、そして麺をすすった。


「うそっ、めちゃくちゃ美味しいし!」

「でしょ?やっぱりなぁ。俺、絶対自信あったんですよ。知美さん、とんこつラーメンが好きだったはずだから」

「え?なんでそんなこと知ってんの?」


そこまで話した時に目の前にまたどかりと、今度は餃子の皿が頭の上から降ってきた。

一口サイズのその餃子は、食欲を更にそそる焼き色で

ラーメンをすすりながらそれを見てたら、久保田くんがはんぶんこにしようと言ってきた。

せっかくだからと餃子もいただいたけど、これはまぁ、普通かも。



「ごちそうさまでした。大将、おあいそしてください」

「あ、ワリカンでお願いします」

「何言ってるんですか。誘ったのは俺なんですから、奢らせてもらいます」

「だけど・・・」

「男に恥かかせないでくださいよ」


そんな風に言われると返す言葉もなくなってしまう。


「じゃ・・・おご馳走になります」


カウンターの中の強面の店主をこれ以上待たせるのは危険だと察知して、ここは従う方が賢明だと判断した。


「久保田くん、美味しかったよ。ごちそうさまでした。あの店よく行くの?」

「最近見つけたばかりなんでそんなでもないですけど。それより、次行きましょ」

「ちょっ・・・次って、まだどこか行くの?」

「それはないでしょ。せっかくナオさんに頼み込んで、やっと取り付けたデートなんですよ」



やっぱり・・・そうだったんだ。



「とにかく車に・・・」

「久保田くん、ごめん。申し訳ないんだけど、これで帰る」

「・・・どうして?」

「悪いけど、今私誰とも付き合う気ないから。だからもしそういうことなら久保田くんに悪いし、なんていうかその・・・わかるでしょ?」

「全然わかりませんけど」

「そっか、じゃいいや。とにかく帰る。送ってくれなくてもいいよ。タクシー拾うし」


何だかムキになってしまい、まくし立てるように言葉を吐き出してしまった。

だけど久保田くんだって、これまで私に何があったか全部知ってるはず。

それなのに全然わからないなんて言われて、思わずイラついてしまった。

ラーメンのお礼だけ簡単に付け加えて、彼に背を向けてつかつかと歩みを進めた。

考えてみたら恥ずかしいことだと思う。

何かそれらしいことを言われた訳でもない。

もしかしたら私のうぬぼれかもしれないのに、それなのにあんな態度取ってしまった。


しばらく前に歩いてから、タクシーを拾おうと車道の方に方向を変えると

そこにはさっき乗った久保田くんの車があって、助手席の窓が静かに開いた。


「知美さん、とにかく乗ってくれませんか?」

「だから・・・タクシーで帰るからって・・・」

「人が見てますから。それに・・・これじゃただの痴話げんかにしか見えないと思いますよ」



外はもうすでに薄暗くなってて、今日が金曜日のせいなのか道行く人も少なくない。

確かに、こうしてるとただ私が拗ねてるようにしか見えないだろう。


「・・・じゃ・・・家まで送ってもらえる?」

「わかりました」


あの時と同じ。

久保田くんは白い歯を覗かせながら、屈託のない顔で微笑んだ。



助手席に乗り込んでから、何を話していいのかわからなくなってしまった私とは反対に

久保田くんは態度を変えることも無く、最初と同じく軽く鼻歌を歌ってる。


あれ?このCDって・・・


「あの、これってもしかして・・・・・」

「やっと気がついてくれましたか。たしかこのアーティスト好きなんですよね。さすがに洋楽なんで全部は覚えられませんでしたけど。お陰で一人カラオケっての、初めて経験しました。だけど最近は結構そういう人多い・・・・・」

「なんで?」

「・・・え」

「どうしてこんなことするの?どうしたいの?」




彼の言葉を力いっぱい遮った私の勢いに、久保田くんは黙ってしまって

しばらく車を走らせてから静かに路肩に止めた。

辺りはもうすっかり暗くなってしまって、それからしばらくの間、車中に沈黙が続いた。



どれくらい経っただろう。

久保田くんが先に口を開いた。



「さっきの質問の返事ですけど・・・・・」

「聞かなくてもいい。きっと応えられないから・・・・・」

「ずっと知美さんのこと見てました。彼氏がいるってわかっててもずっと好きでした。婚約したって聞いたときにはさすがにへこんだけど・・・・・でも知美さんが幸せになるならって、そう思ったんです」

「・・・久保田くん、気持ちは嬉しいけど、でも私は・・・」

「俺じゃだめですか?」



真剣な目で見つめられて、いつもとは違う彼の一面を見た気がした。

彼はきっと今、本気で私に気持ちを伝えてくれてる。

この人が嫌いな訳じゃない。それは自分でもわかってる。


だけど・・・・・


「私ね・・・怖いの。人を好きになるのが・・・・・」


なんでこんなこと、この人に話してるんだろ。

どうしてこんなに・・・涙がでてくるんだろ。


「前の彼のこと 知ってるよね。他に好きな子できちゃって・・・だからって訳でもないし、そんなことよくある話なんだけど。その人にもね、新しい彼氏つくるんだって強がって言っちゃったけど、本当はどっかで、私のところに戻ってきて欲しいって、そう思ってたかもしれない。そんなこと絶対にないって分かってたのに。いい女ぶっちゃってさ」


話しながらあの時のことを思い出してた。

信之が悪いんじゃない。彼女も・・・誰も悪くなんてない。

最後ぐらい物分りのいい女でいたかった。

ただそれだけ。



「久保田くんの気持ちは本当に嬉しい。これは本当。もしかしたら私も、あなたのこと好きなのかもしれない。でも、また他の人にとられるかもってそう思ったら怖くて・・・怖くて怖くて・・・・・」

「俺だって怖いです」

「え?」

「人を好きになるのって難しいんだなって、知美さんに惚れてからずっとそう思ってました。こんなに好きなのにって。なんで俺じゃないんだって。」


久保田くんは泣いてる私を見ないようにして、前だけを見てそう言った。


「こんなこと言ったら絶対に嫌われると思うけど、この際はっきり言います。俺、正直、知美さんにあんなことあって・・・・・相手の男を殴ってやりたかった」

「久保田くん・・・」

「でも・・・サイテーだと思われるかもしれないけど・・・これで俺にもチャンスがきたとも思ったんです。嫌な奴でしょ、俺って」


言いながら私の方を向いて、悪ぶってわざと怖い顔をする彼を見て、つい泣きながら笑ってしまった。


「うん、サイテーだね」

「そんなにはっきり言われると逆にスッキリですけどね」

「でも嬉しい。ありがと」


私のためにそんな風に思ってくれたことが本心で嬉しかった。

実際、本当に信之を殴ったりなんかしたら許さなかったと思うけど。


「俺、急ぎませんから。今まで待ったんです」

「でも・・・私・・・」

「今すぐとは言いません。だけど、できたら考えて欲しい」

「もっともっと待たせるかもしれないよ。それでもいいの?」

「そう言われてしまうとちょっと辛いですけど・・・・・また知美さん探しして待ってますから。その代わり俺のこと、今度こそ真剣に考えてみてくださいよ」


知美さん探しって・・・・・何だろう?


「私を探すの?意味わかんないよ?」

「あのですね、知美さんの好きな食べ物、好きな音楽、好きな色、好きな動物・・・あと何があるだろか?ってね。職場で情報集めてるんですよ。最近じゃちょっとした趣味ですね。知美コレクターです。」

「あのさ・・・そこだけ聞いたらストーカーだわ。気味が悪いじゃん」


怒ってやりたいけど怒れない。

久保田くんはそういう意味じゃ憎めない存在だ。


「すいません。でも悪気はないですから。好きな人のこと、知りたいと思うのは普通だと思うし、それに・・・・・」

「それに・・・・・何?」

「あなたの好きなことを俺も一緒に共有したいんです。価値観の違いとか、そういうものはどうにもできないけど、幸い今までのコレクションはどれも俺が一緒に楽しめそうなもんばっかりで、ほんと助かりました。俺にも一応苦手なもんあるんで・・・・・」


こんなに素直に人に好きだと伝えることができるこの人を羨ましいと思った。

そしてその相手が私であることに幸せを感じた。


「久保田くんの苦手なものって・・・何だろ」

「知りたいですか?」

「うーん、待って。当ててみるから。だけど見当もつかないや」

「これからゆっくり、俺を探してみませんか?どっちがたくさん相手のこと探せるか、競争です」


ゆっくり・・・・・か・・・



「了解。じゃ競争だよ。次に会うときにレポート報告しよ」

「マジっすか?やった!・・・ってことは、また会ってもらえるんですよね」

「さぁどうだろね。まぁ次があるとしたら、久保田くんの好きな食べ物を私が探し当てたときかな?その時には一緒に食べに行こう、ね?」



喜ぶ彼の笑顔を見て、なんだかちょっとだけ嬉しかった。

そうだね。急ぐ必要なんかどこにもない。

これから少しずつ、彼のこと知っていけばいいんだ。

彼といっしょに、ゆっくりと。



久保田くん探し、ちょっと楽しいかもしれない。



「・・・で、知美さん。このまま家、帰りますか?」

「そうね。明日はお休みだし、とりあえず私の好きな店に連れて行ってもらえるかな?」

「あ、今僕を試しました?残念ながらそれはリサーチ済みなんだなぁ。あそこのジャズのかかった洒落た店でしょ。聞き上手の髭のマスターがいるところ」

「なんでー?どうして知ってるのぉ?やっぱちょっと不気味かも・・・・・」




久保田くんは車をその店に走らせた。

運転手だから俺は飲めないですってぼやきながら。

店の場所までリサーチ済とはまったく恐れ入った。




そうだ!早速ひとつみつけた。


彼の好きな人。


それはね・・・・・









どうか彼女に素敵な未来が待っていますように・・・蒼より願いを込めて。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 冒頭の二行から最後に至るまで、同じような経験をしたことはありませんが、知美の心情描写が丁寧なので共感しながら読み進めました。相手の久保田も作中でも描かれているように愛嬌があって憎めないキャ…
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