何を書いたら良いのかわからないので、ただただ言葉を羅列してみる。
精神崩壊する前に書いていた、小説ではない文章の羅列。
こんなの読む人いるのでしょうか……?
連載小説を書いていても、プロットを完全に作らないまま投稿すると、続きを書くのに強迫観念に囚われながら、どうすれば面白くなるのかと葛藤した揚句、自分の考えていたストーリーと掛け離れた作品が出来上がっていく。
頭の中で想像していた物語は、物語の主人公とサブキャラクターが話しの内容をどんどんと変えてゆき、自分が初め考えていた物語から掛け離れてゆく。それでも作品を書き進めていくと、途中でぱたっと主人公達が動きや思考を止める。作者たる私が何も考えず、主人公達の行動に逆らう事なく物語を進行させる事が気にくわないのだろうか。そこまで来て私自信が困った事に気付く。
己の考えていた物語とは掛け離れたストーリー進行。己の考えていた主人公の性格や言動とは違った人物構成。サブキャラクターがメインキャラクターにも勝る存在感を出し、そこで丸投げされる物語。動揺する作者。葛藤する作者。どうにかして物語を先へと繋ぐ。しかしそれは主人公達にとっては意図しない方向性。主人公達と作者の物語進行の攻めぎあい。そして結局、進行しない物語。さぁて、どうしようか……。
詩ってヤツは心の写し鏡だ。って事は自分自身の持論で、他者に強要する気はない。しかし詩を書く著者は、主に生死についてか、恋愛や友情に関する詩を唄う。何故だろう。答えは簡単。心がそこにあるからだ。
ファンタジー系の詩って見たことある? ホラー系の詩って見たことある? 推理系の詩って見たことある? きっと殆どないと思う。だってそうだろう? 詩は心の写し鏡なんだから。
心の写し鏡ならば、って以前に挑戦した作品がある。
【詩話】
《花は 空の高みを見上げる花は
風に揺られても
雨に打たれても
その頭上に広がる青海に
頭を垂れて俯かない
その高みに花を見せ付ける》
生まれてきたからには意味がある。生まれてきたのだから、生まれてきたなりの価値がある。そう思っていたかった。そう信じさせて欲しかった。
学校で上履きがなくなった。よくある古典的な嫌がらせだ。
『あぁ、うぜぇ……』
そう思いつつも、今日は体育館シューズで過ごすことにする。もう行方はわからない。それならば、今日、下校してから購入すればいいだけなのだから。
《どれだけ好かれていても
どれだけ可愛がられていても
一度捨てられれば ただの野良
もう愛されることのない野良
狂暴性にはかかわらず……》
家に帰り、金を貰おうと上履きの出来事を話した。
「あんたねぇ、上履き一足でもタダじゃないんだよ!」との事。
『わぁってるわ!! でもなくなったもんは、しゃぁねぇじゃねぇか!?』
喉まで出かけたその言葉を、グッと飲み込んで両手を差し出す。その掌に乗せられたのは、百円玉一枚。
「あんたが勝手になくしてきたんだから、自己責任で購入なさい」
「いや、学校行ったら無かったんだって」
「じゃあ、どうして探さないの!?」
「探したさ! でもねぇんだよ!」
「そんなもの知りません!!」
暖簾に腕押しとはこの事か。仕方なしに、百円玉を握りしめ財布を持って上履きを買いに行った。
《大空を自由に羽ばたく鳥は
その空の偉大さ 広大さを知らない
地べたで飛べない鳥は
どれだけ羽ばたいても飛べない代わりに
空の雄大さ その深さを知っている》
次の日は、教室に机が無かった。
職員室の前に、【個人レッスンお願いします】というステッカーを貼られ放置されていたのだ。
教師達は無視を決め込み。僕の机など見えないみたいに通り過ぎてゆく。
『貴様らぁ!! 覚えておけよ!』
教室まで一人で机を運び込むと、隣にあった机と椅子を蹴り飛ばした。派手に吹っ飛んだ椅子は、窓ガラスを突き破り廊下へ転がりでた。
「おいコラ! 何するんじゃボケェ!!」
教室の中の一人二人が叫んでいたが気にしない。何事も無かったかのように席に着いた。
「おいコラ!! 何しとんのじゃて聞いとるやろが!?」
「ねぇ、葛葉君……。僕がいったい何をしたって言うんだい……?」
怒鳴り付けてきた意気がったバカは放っておいて、ボソボソと話し掛けてきた根暗の泉の方へ顔を向ける。
「貴様、何もしてねぇって言うんじゃねぇだろうな!? お前が来た時、俺の机どこにあった!? え!? どこにあったよ!」
泉に怒鳴り付けていると、担任の野々代が入ってきた。
「おい葛葉! 何怒鳴り散らしてんだ!」
入ってくるなり一喝している野々代だったが、「貴様も同類じゃねぇか!?」と言い放ち席を立ち、自分の机を蹴飛ばして教室を出ると追っても来なかった。
《罪は与えられず作るもの
罪を認容するのは罪とも同じ
地べたを駆ける鳥達は
空の鳥を怨んじゃいない
ただ見上げているだけなんだ》
ってところまで書いて断念した。断念した理由は簡単な話。主人公の彼の心に自分自身の心をシンクロ出来なかったってだけのこと。詩が心の写し鏡ならば、登場人物の心を詩に乗せて唄う必要がある。それが出来なかった。ただ、それだけのはなし。
話の流れは決まっていた。けれども、一度断念すると『もう一度!』って思えないのが残念だ。
話の主流は《学校で陰湿なイジメを受けていた主人公が、家でもイジメられている事実を認めてもらえない。少しグレている為に周りに馴染めなかった主人公だったが、徐々に周囲に溶け込んでいき、ハッピーエンドに終わる》というもの。
詩と物語の融合は難しいと感じた作品だった。
話変わって、自分自身の職業が福祉事業なので、命を扱う職業であるとも言える。だからこそ、福祉現場(主に施設)の現状を書いてみたりするのだが、客観的視点での論説文は書けるのだが、物語として書き上げようとすると難しい。
施設ってところは、一つの建物の中に一つの世界観を持って存在している。利用者・職員、個々人にそれぞれの価値観があり、利用者・職員、個々人にそれぞれの法律が存在する。誰かを主人公にした物語でも、社会の壁が狭いと狭い世界の中での物語は書きにくい。
しかも、毎日毎日アクシデントが発生するわけでもなく、時折発生するアクシデントだけをかい摘まんで話にすると、面白みが少なく感じてしまう。何かのアクシデント説明書みたいな感じに。
と、むやみやたらに適当な事を書いてみたのだが、これを作品として掲示してよいのか疑問が残っている。しかしながら、題名を【何を書いたら良いのかわからないので、ただただ言葉を羅列してみる。】としたので、まぁいいか。と、楽観的に捉えてみることにした。
小説とは、物語構成、そして物語の進行がメインとなってくる。誰の視点で物語構成し、誰が主人公で誰がサブキャラクターなのか。アクシデントばかりの話でも面白みは欠けるし、全くアクシデントのないノホホ〜ンとした作品では刺激がない。
日常生活において当たり前のことだが、毎日何か変わった事が発生する訳がない。突拍子もなくアクシデントは発生し、突拍子もない糸口を掴む。意外と簡単に解決できるアクシデントもあれば、簡単に解決すると思っていたアクシデントが、意外にも解決にてこずったりする。これは物語の中でも同じで、何でもサクサクと解決してしまうアクシデントはアクシデントと呼ばない。また、台詞等も同じだろう。どもる事も無ければ、表現を間違える事もない。使い方も正しく、流暢に話をするキャラクター達は、読者にどのように映るのだろう? 私の視点から見れば、それは作り話であるから当たり前ではなく、人間味のないキャラクター達に見えてしまう。少しぐらい間違った表現をしてしまうキャラクターがいても良いと思うし、普段は天然のくせに意外と重要なところで一番真っ当な言葉を発するキャラクターがいても良いと思う。話の腰を折ってしまうKYがいても良いだろうし、難しい話をしているようで、全く意味不明な事を言っているキャラクターがいても良いと思う。所詮、人間なんてのは十人十色で十中八九当たり前なのだと思うから。
で、何の話? って聞かれたら、ただ言葉を羅列してみただけって答えておくよ。
書いてる作者も意味不明……。(ミュージカル)は完成させたかったかも知れません。