デート中、
私はあなたと過ごした日々を忘れない。
私はあなたと過ごした日々を忘れたくなんてない。
「なんかさ、どっか温かいものでも食べにいかね?」
そんな あなたの提案に私は乗っかり、「いいね、そうしよう!!」っと答える。
そうして、近くのこ洒落たお店に私達は入り、 さっそくスープやらなんやらを頼んだ。
別に、はっきり言ってしまえば、さっき「何の映画を見たか?」だとか、「お店で何を頼んだか?」とかいうのは、どうだっていいと思うんだ。
だって、私にとって一番重要なのは、「どこで何をしたか?」ではなくて、 「どこの誰と一緒にしたか?」だと思うから・・・。
だから、私にとってはどうだっていいんだ。 だから、私はスープやらなんやらを頼んだ。
人によっては「そこも大切だ!」とか言うかもしれないし、もしかしたら「そこが一番!!」と言うかもしれない。
だけど、私は違うと思うんだ。
私は「あなたとだから幸せでいることができる」と思うし、「あなたとだから一緒にいたい」と思うんだ。
だけど、それを“強がり”って言われたら それでお終い。 だけど、私は それでもいいんだよ?
だって、私は それだけ あなたのことが好きだから。 だって、私はあなたを、あなただけを愛しているから。
さて、夜ご飯を食べ終えました。
そんな私達は、それぞれに別れの言葉を告げ、「オヤスミ」とキスを交わして、お互いの家へと歩き出す。
しかし、その後、私が家に帰ることは二度となかった。 ――私は、家に帰ることができなかったのだ。
二度と思い出すことのない思い出。
二度と目覚めることもない永遠の夢。