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プロローグ
たった一度の人生で、私はあなたに出逢いました。
私は目覚めない。 ベットの上で。
朝日は昇る。 知らないうちに。
ある日の話、、、 彼氏とデートを見ていた時の話である。
私達は流行りの映画を見終え、外に出ようと自動ドアの前に立つ。
――“ウィーン”
そんな独特な音をたてて、自動ドアは私達が映画館の外に出る事を許可する。
そして、外に出た私。 しかし、季節は冬。 そこには雪がチラついていた。
だから、思わず声をあげる私。 ――「キレー!! 真っ白じゃんかっ!!」
そんな何気ない会話ばかりの、何処にでもありふれたようなデート。
寒かったけれど、あなたと過ごせた時間は、そんなには寒いとは感じなかった。
あなたに触れて、あなたと過ごして、私は幸せを感じていました。