表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

初めての夜

「ソラちゃんは何か食べたい物ある?」

「えっと、焼き鳥とか?」

「じゃあ近くの焼き鳥屋へ行こうか」


 そういうことで、俺たちはスマホで検索して、一番近くの焼き鳥のあるチェーン店の居酒屋へ向かうことにした。


「いらっしゃいませ」

「2人で」

「テーブルへどうぞ、先にドリンクを1杯注文お願いします」

「お酒にする?」

「いえ、ウーロン茶でお願いします」

「じゃあウーロン茶2つで」


 そこそこ広い店内のテーブル席へ案内される。

 注文はテーブルに置いてあるタブレット端末でする方式だ。


「何にする?」

「ボクは脂身がちょっと・・・・・・あ、適当に好きなのを10本くらい頼んでください。食べられるものをいただきます」

「わかった」


(脂っぽい、ぼんじりとかを避けてあげればいいのかな?)


 テーブルの真ん中にタブレットを置いて2人でメニューを見ながら、

 ねぎま、もも、レバー、せせり、ハツ、カシラ、そのあたりを2本ずつ注文する。


「野菜も食べる?」

「はい。トマトとエリンギお願いします」


 追加でその2つとウズラの卵を注文する。

 先にウーロン茶とねぎまが届く。

 炭火焼の良い匂いだ。


「じゃあ乾杯しようか、これからの生活、一緒に頑張ろう。乾杯」


 2人でジョッキを掲げて乾杯する。

 こうして引っ越して初めての夕食を過ごした。

 帰りにはコンビニで、明日の朝食などを買ってから帰る。

 帰宅後、


「お風呂、沸かしますね」


 ソラは風呂場へ行って風呂を沸かしてくれる。

 と言っても、スイッチ一つで沸かせるから誰でもできるけども。


「そういえば、洗濯とか俺がするんだと思うけど、下着とかどうすればいいの?」

「えっと、ネットに入れて洗っていただければ。昼間に外へ干さないようにやっていただきたいです」

「じゃあ分けて洗ったりしないよ」

「はい。お願いします」


 一応、聞いておくのが無難だろう。


(もしかしたら、見るな、と言われるかと思ったが)


 俺の方が気を使いすぎかもしれない。

 思ったより楽にいけばいいのかも。

 

「お風呂、先にどうぞ」

「じゃあ先に入るね」


 譲ってもらったので先に入ることにする。

 荷物から着替えとタオルを出して風呂に入る。


「上がったよ、次どうぞ」

「わかりました」


 ソラの返事を聞きながら、俺は、さっきコンビニで買ってきた飲み物を飲む。


(今日はもう寝るだけか)


 リビングでテレビを眺めながらスマホをいじって過ごす。

 

「上がりました」


 ソラは水色のTシャツにハーフパンツが寝巻のようだ。


(普通で助かった・・・・・・)


 目の前でランジェリーな姿でいられたら、いきなり今日の決意が崩壊しかねなかった。


「? どうかしました?」

「いや、なんでもないよ」

「ところで明日はどうします?」

「近くのホームセンターでベッドを頼んだり、スーパーで買い物でもしようかなと」

「わかりました。じゃあお休みなさい」

「うん。お休み」


 そういう感じで引っ越し初日は終わったのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ