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ある日、近所の少年と異世界に飛ばされて保護者になりました。  作者: トロ猫


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暗殺者

「敵襲だ! 全員備えよ!」


 マーカスの怒号が森に響いた。


「ディエゴ!」


 ディエゴの元に急いで駆けよる。ディエゴが肩に刺さった矢を抜くと、ジワリと服が赤く染まった。


「【ヒール】」


 ヒールを掛けるとすぐに傷口が閉じた。


「エマ様、ありがとうございます」

「それより、子供たち!」


 急いで小屋に戻ると、アリアナが扉に剣を向け子供たちを守っていた。


「エマ様! ご無事で! 敵の状況は?」

「分からないです。急に矢を放たれて――」


 話の途中で壁に振動が伝わるような大きな爆発音が外から聞こえた。

 小窓から外を覗けば、騎士たちの近くに火が上がっていた。

森の奥からは、全身黒装束の集団が至る所から現れる。

囲まれている。それに敵はこちらより人数が多い。敵の鑑定を掛けると、大多数が隷属されている奴隷だった……後ろにいた一人を除いて。


モリヤ

年齢:33

種族:人族

職業:暗殺者

魔力5

体力6

スキル:言語、長剣、短剣、 索敵、戦闘、快速、 殺気、防御、精神耐性、暗殺、 暗器、虐殺、

魔法属性:風

魔法: 生活魔法、風魔法

固有スキル: 移動1

称号:人生を奪う者、亞人の敵、死の天使


 

 強い……。

 モリヤという男の顔はフードで隠れていて見えないけど、その細身の外見からはその強さは窺えなかった。

 でも、死の天使って称号は何? 全然可愛くないんですけど!

 モリヤの固有スキルを確認する。

 

移動――移動1:好きな場所に瞬間移動が可能。移動距離は魔力量によって異なる)


 ちょっと。それってチートでしょ!

 アリアナの後ろにいたシオンに静かにゆっくりと声を掛ける。


「シオン、話したことを覚えている?」

「う、うん」

「じゃあ、マークをお願いね」


 シオンが無言で頭をコクコクと縦に振ると、シオンがマークの手を握り展開した安全空間セーフスペースの中へと消えた。これで二人は大丈夫だ。

 アリアナとディエゴが焦りながら辺り見渡す。


「は?」

「へ? 二人はどこに!」

「二人とも落ち着いて! シオンもマークも安全な場所にいるから」


 アリアナもディエゴも私を質問攻めにしたい表情を見せたが、二人が安全ならと口を噤んでくれた。今説明している暇がないこともありがたかった。

 ドンと再び音が鳴ると、小屋の窓と一部の壁が壊れた。

 壊れて開いた場所から黒装束を纏った隷属された男が入って来たので、土魔法を使い身動きができないように固めた。

 シオンたちは大丈夫だけど、ここで変に血なまぐさい戦闘を見せるわけにはいかない。


「外に出ます」

「しかし、シオン様たちは――」

「二人は大丈夫です」


 壊れた壁から外に出れば、騎士たちと黒装束たちが戦っているのが見えた。

 肝心のモリヤはそんな黒装束たちの後ろで手を叩きながら笑っているのが見えた。下衆だ、そんなことを思っているとモリヤと目が合った。すると、フッとモリヤが目の前に現れ、私の顔を目掛けて短剣を振りかざしてきた。

 やばい!

 咄嗟に目を閉じてしまうが――あれ? 痛くない。


「くっ。エマ様。ご無事ですか?」

「ディエゴ!」


 ディエゴの背中には、私に向けられていた短剣が刺さっていた。私を庇い、モリヤの短剣を受けたのだ。

 ディエゴのバカ!

 舌打ちをしたモリヤ、今度は腕から暗器を出してディエゴの首を狙う。


「やめてぇぇぇ!」


 叫びながら全力で殴ると、モリヤは遠くへ飛ばされ、地面にコロコロと回転して木にぶつかり背中を強打すると口から血を吐いた。


ドドン

『パンチを覚えました』


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