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ある日、近所の少年と異世界に飛ばされて保護者になりました。  作者: トロ猫


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エネルギーの発散

 部屋に戻ると、シオンとアイリスが光の魔法で遊んでいた。今日の訓練はお休みだったようだ。

 二人が遊んでいる姿を見ていると、今日目撃した人間の汚い部分の記憶が洗い流されていく。

 私に気付いたシオンが満面の笑顔で言う。


「エマ! おかえり」

「ただいま。二人とも魔法で遊んでいたの?」

「暇だったからな」


 先ほどまで楽しそうに遊んでいたアイリスが、ぶっきらぼうに言う。


「そう? じゃあアリアナに頼んで訓練でもする?」

「「ヤダ!」」


 二人が声を合わせて叫ぶ。ちょっと意地悪をしすぎたかもしれない。


「冗談よ。アリアナの訓練は厳しいけど、二人の役に立つと思う。三人できちんと吸収して行こうね」

「分かっているよ」

「ぼくもがんばる!」


 その後、二人はまた光の魔法で遊び始めた。まだまだ元気が有り余っていいるようだ。

 子供の元気エネルギーは凄い。一日中、部屋の中にいて発散できないのもよくないよね。何か訓練以外に発散させる遊びはあるだろうか? かくれんぼうは護衛に迷惑だし、鬼ごっこも同じ理由で厳しい。

 同じ場所を走り回れるもの……回し車とか? いや、ハムスターじゃないんだから……そうだ! 迷路はどうだろうか?

 早速二人に提案してみる。


「マーク、シオン、迷路で遊んでみない?」

「メイロってなんだ?」

「ぼく、テレビでみたことあるよ」

「テレビってなんだ?」


 アイリスが眉間に皺を寄せながら尋ねた。テレビなんていわれてもアイリスには訳が分からない。


「テレビはね。こんなものよ」


 妄想魔法でテレビを出す。テレビに映るのは、うろ覚えの少女アニメだ。私の妄想不足で変なストーリーになっているけど、アイリスはテレビに釘付けだ。


「小さい人間が箱の中に入っているのか?」

「ううん。私たちと同じサイズの人間の行動を箱の中に映しているだけよ」

「エマたちの国ではそんなことができるのか! すげぇな」

「そうだね。確かに凄いと思う」


 アイリスだけでなくシオンもテレビから目を離さない。これはどの世界の子供も共通の感覚なのかもしれない。でも、テレビを見るのではなく、体を動かしてほしいのでテレビを消すとアイリスに文句を言われる。 


「美少女戦士はどうなんだよ!」

「また今度見せるから、今日は迷路で遊ぼう」

「わかったよ。でも、ぜったいだからな」

「はいはい。寝る前に見せるから」


 迷路の説明……土魔法で見せたほうが簡単かな。机の上に簡単なミニ版の迷路を土魔法で作ってみる。

 迷路にはスタートとゴールを作り、その中心には小さいお城を設置した。ところどころに行き止まりを作ったが、難易度は初心者レベルかな。

 妄想魔法で出した小型の猫に迷路へと入ってもらう。

迷路といえば鼠だけど――あ、そんなことを考えてしまったから鼠も現れてしまった。鼠がいるのなら、出口の近くにチーズを置こうか。

 ミニ版の迷路を完成させると、アイリスとシオンのテンションが上がるのが分かった。


「なんだこれ! すげぇな」

「かっこいい!」

「これはね、こうやって出口を探す遊びだよ」


 すでにスタスタと走っていた猫を指差しながら説明する。猫は城まで到着すると、城の上に登って毛繕いを始めた。鼠は入り口に入ったり出たりしている。

 猫は城の上からネズミを見下ろし、嘲笑っているかのようにも見える。

 同じ妄想魔法で、なんでここまで違いが出るのだろうか? チーズの置き場所を変えると、ネズミは少し進んだけど、猫ほどスマートに進むことはできていなかった。


「とにかくこれを大きくして、マークやシオンも遊べるようにしようと思う。どうかな?」

「それいいな!」

「ぼく、めいろたのしみ!」


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