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ある日、近所の少年と異世界に飛ばされて保護者になりました。  作者: トロ猫


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カツラ

レイリア

年齢:十八

種族:人族

職業: セラール聖国密偵

魔力4

体力4

スキル: 言語、長剣、短剣、索敵、戦闘、 快速、 殺気、 防御、房中術、 精神耐性

魔法属性:土

魔法: 生活魔法 土魔法2


 下級騎士の中に密偵を紛れ込ませていたのかな? 野営地では見なかったから、北の砦に残っていた騎士の中にいたのだろう。


「エマちゃん、そちらはどうだい?」

「レズリーさん、こちらを」


 レズリーにレイリアの情報を書いた紙を渡すと、笑顔のまま頷いた。


「そっちにいたか……うん。ありがとうね。後はこっちで処理するから。今日は、これでお終いだよ」

「分かりました。お疲れ様でした。胃癌の騎士のほうもよろしくお願いします」

「そうだね。それじゃあ良い夜を」

「ではまた」


 密偵がいたのに、レズリーはそんなに動揺とかはせずに通常運行だった。

 ディエゴの護衛で部屋に戻ると、アイリスとシオンがベッドに倒れていた。

 私に気付いたシオンが頭を上げる。


「エマ?」

「シオン、おはよう? なのかな。もう夕方前だけどね。今日もアリアナの訓練を受けたの?」

「うん。ウサギとびをしたよ」

「う、兎跳びかぁ~。大変だったね」


 シオンを優しく撫でる。まだ寝起きのシオンは目がしょぼしょぼしている。アイリスはというと、ベッドの反対側で石のように動かないな。

大股広げて寝ている姿が可笑しくて、笑いを堪えながらアイリスに布団を掛ける。男女関係なくこんなに大股広げて寝ているのはよろしくないと思う。

 夕食の時間になり、アイリスも目覚めたので三人で夕食を済ませ寝支度をする。

アイリスとシオンはお昼寝もしていたはずなのに、ベッドに潜るとすぐに寝息が聞こえた。

 お菓子やジュースをコピーしようとしたら、ノック音が聞こえたので返事をする。


「どちら様ですか?」

「エマ様、リリアです。明日についてお話があるのですがよろしいですか?」


 ドアを開けると、リリアが大きな箱を持って立っていた。


「ええ。リリアさん。どうぞ、中に入ってください」


 リリアは部屋に入るなり大きな箱を開けると、中には茶色の髪が入っていた。


「明日、文官の鑑定をお願いする予定なのですが、その際にこのカツラを被ってもらい、メイドのフリをして文官の仕事場に入ります」


 カツラを手に取ると、素人でも分かるほど質のいい物だった。一応鑑定する。


人毛カツラ

市場価値:金貨七枚


 人工の毛なんてないだろうから、もちろん人毛なんだよね。これ、一人分の毛だろうか? 茶色のカツラはストレートで長さは胸元まである。あ、ここに枝毛がある。生々しいな。

 失礼な話だけど、虱がいないか何度も鑑定を掛ける。一応ね、一応。その昔、カツラには虱は付きものってアンティーク業の父も言っていたし。

 銀髪だといろいろ目立つので、これ、いいな。金貨七枚か……。


「このカツラいいですね。これがあるなら銀髪も隠せますね。これからもこれを被ればいいんじゃないでしょうか?」

「短期なら問題ありませんが、長期でお召しになる場合、蒸れてしまいます。それに、定期的に虫干ししないと虱が湧きます。男性なら髪を剃れば問題ないのですが……女性は短期の使用のみが好ましいです」

「それなら私も剃れ――」

「ダメでございます!」

「ア、ハイ」


 食い気味にリリアに叱られる。女は髪が命は、こちらの世界にも通じるものがあるようだ。

 それに、やっぱり虱がわくのか……虫とか洗浄魔法で除去することができるのだろうか? カツラを凝視していると、リリアが咳払いをしながら言う。


「こちらのカツラには虱はおりません。きちんと掃除をしております」

「そ、そんな事は思っていないですよ……とにかく、明日はよろしくお願いします」


 考えていたことが、リリアにお見通しされていてギクリとしながら誤魔化す。

 その後、リリアが部屋を退室するとすぐに眠りに就いた。


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