攻略者の御褒美
少し休んでしまいました。ごめんね。
「は?このダンジョンを作った!」
「はい、財力には自信があるので簡単でした」
「普通ダンジョンってすごく昔の人が作ったんじゃないの」
「ははは、面白いことを言うね。こんなハイテクな物を昔の人は作れるわけないだろ」
「確かにそうだな」
「そんなことより、君たちも面白い屁理屈作ったねー」
「いや、これはおっさんが考えてくれたんです」
「そうなんだね。で、いくらほしい」
「え!お金くれんの」
「はい、あなたたちはこのダンジョンを攻略したので、ダンジョン主である私がお金を払うのがルールです」
「じゃあ十回生まれ変わっても遊んで暮らせるくらいお金をください」
「かしこまりました」
「輝夫様欲望丸出しですね」
「いや、」『冗談のつもりだったなんて言えない』
ダンジョン主がカードを俺に渡した。
「このカードの中に十回生まれ変わっても遊んで暮らせるほどのお金が入っています」
「お、おうありがとう」
「じゃあ次は私が」
「はい、いくらほしい」
「私はお金はいらない、その代わり質問に答えてくれ」
「質問?」
「このダンジョンを攻略したやつらの中で、特に攻略方法に驚いた奴は誰だ」
「そうですねー名前は個人情報なので言えませんが、特に驚いた人の攻略方法なら言えます」
「ならそれでいい」
「分かりました。特に驚いたのおは二人いて、一人目はこのダンジョンの乗り物を一つだけ残し後は跡形もなく壊して、その残した一つの乗り物を乗り攻略したと屁理屈を言った人です」
「それはひどい」
「二人目はこの星の自転を無理やり止めて一時的、一日を永遠にした人ですね」
「たぶん二人目の奴から預かっている物があるはずだけど」
「そういえばなんか箱を預かってましたね」
「それをくれ」
「え!こんなんでいんですか」
「あーこの中には私の命より大切なものが入っている」
「そこまで言うならあげます」
「ありがとう」
「この中何が入っているんだ」
男神は箱を開けた。
「一瞬でふさふさって発毛剤かよ」
「はいこれを頭にかけると」
男神から数メートルの髪の毛が生えた。
「うわ!キモ」
「これで私の(毛根が)復活です」
「これ普通の発毛剤じゃないだろ」
「はい先ほどの辞典を止めたという男の魔力が入っています」
「へーそいつって仲間にできない?」
「え?」
「いや、星の自転止めるやつが仲間だとすぐに悪魔倒せるんじゃないなーって」
「できなくはないですけど、私はもう少し輝夫様と二人きりで」
「そらなら決まりだな、そいつの場所ってわかる?」
「それが全く分からないのです」
「そうか、なら仕方ないな」
「あのーそれならアザーク地方に行ったらどうでしょう」
ダンジョン主が俺の後ろから話しかけた。
「アザーク地方?」
「はい、前彼はアザークで仕事をしていると言っていたので」
「そうか、じゃあアザーク地方に行こうぜ」
「私たちの目的地とは逆ですがいいですか?」
「いいのいいの、さっさと行こうぜ」
俺たちは速攻で馬車を走らせ、ダンジョンを出た。
今回は少なめにしました。