輝夫覚醒
いや~張り切って一日で書いてしまいましたよ。とても疲れました。
「輝夫様、ここらへんで休憩にしましょう」
「いや、俺は一秒でも早く目的地に着いて悪魔を倒したいのだ、こんな所で道草食ってる場合じゃねー」
「ですが水もつきかけていますし、馬ももう体力の限界です。一度休んだほうが目的地にはすぐ着くと思います」
「そうだな、ならあの木の下で休もう」
俺は木の下で昼寝を、男神は川まで水を汲みに行った。
「戻りました、輝夫様」
「なんだよ気持ちよく寝てたのに」
「もうそろそろ出発しましょう」
「おいおっさん、後ろに何かいるぞ」
「ひゃ!なにこれ」
「俺の後ろにつくな、これはスライムつー雑魚モンスターだよ。こんぐらい俺が一振りで」
『やっと異世界っぽいのキター』
「ほいっと」
カキーン
「いってぇー、なんだよこいつスライムのくせにめちゃくちゃ硬いじゃねーか」
すると男神の方にスライムが飛んで行った。
「おっさん危ねー」
「あらあら、力が弱すぎて私との力の差がわからないようですね」
男神は小指をスライムに当てた。スライムは跡形もなく焦げ落ちた。
『俺っていらねーんじゃね?』
「それでは出発しましょうか」
「お、おう」
あれから俺たちは一言も話さずに一つの村に着いた。
「輝夫様今日はここで一夜を開けましょう」
「分かった」
俺はベッドにDIVEした。
「うわぁ~ずっと馬車の中にいると肩こるわー」
「輝夫様、良ければ私がお揉みいたしましょうか?」
「いいよ余計なことしようとしなくて」
「申し訳ございません」
俺たちはこのまま寝た。
「大変だー悪魔からの襲撃だー」
「なんだ騒がしいな」
「どうやら悪魔の部下たちが攻めてきたようですね」
「ふーん、じゃあ俺は寝るから」
「えー!普通はここで村を救って英雄になるのですよ。輝夫様、輝夫様!」
「うっせぇーよ、あんな奴ら助けたって何の得にもならねーよ」
「ひゃー誰か助けて」
「エーンエーン、お父さんどこー」
「輝夫様聞こえますか?この村の皆があなたの救いを求めています今ならまだ間に合います」
「そんなのお前一人で何とかしろ」
「そうですか、分かりましたあまりこの方法はやりたくなかったのですが」
「お願いです助けてあげてください」
「だから何度言ったって無駄―!」
俺の後ろに立っていたのは男神ではなく、絶世の美女であった。
「これはこれは、お姉さん失礼致しました。私、山内輝夫と申します」
「そんなことよりこの村を救ってあげて、お願い」
「フォー、かしこまりました」
俺は窓から飛び降りた。
「あーなんだお前も悪魔様の食い物にされたいのか」
「俺は勇者、俺の大好きな世界を守るために生まれてきた男だ」
「そうかよ、ならそのお前が大好きな世界を俺が全部壊してやるよ」
ドーン
「無駄話をしすぎだぞ、アル」
「おい、ロイさっきのは俺の獲物だろ」
「ほかにも獲物はたっぷりあるだろ」
「丁度肩こってたから良いマッサージになったぜ」
「ほう、この俺の足蹴りを耐えるとは、危険だ処分する」
「うわぁー!」
「どうしたロイ」
ロイの脚は土に縛られていた。
「助けくれ!アル」
「知るか!自分でどうにかしろ」
『なるほどあの勇者地のスキルか、だがなこんなもの空を飛んでいれば無意味な力だ』
ヒューヒュー
『これは風のスキル、あの勇者二つのスキルを使えるのか。ならば』
「リブスプラッシュ(逆噴射)この私と風勝負をするなんて百年早いですよ」
俺の起こした風はアルとか言うやつにかき消された。
「へー俺こんな力あったんだー」
『あいつ、なぜ驚いている?まさかあの技を初めて使った、いやいやいやそれはあり得ないな。あの威力は完全に上級者レベルだった』
「ほらほら隙だらけだぞ」
「しまった、また風のスキルか?」
ゴロゴロドッカーン
『雷のスキルだと!あり得ない、三つ以上スキルを使えるなんて』
「だか何とか致命傷は避けた」
「おいおい何言ってるだい君、後ろを見てみな」
「は、羽がー」
アルは地面まで真っ逆さまに落ちた。
「地のスキルビリードアライブ(生き埋め)」
「や、やめろー」
アルは地の中に沈んだ。
「あ、ありがとうございます勇者様。私はこの村の村長でございます」
「そんなことより早くあのお姉さんに合わせろ」
「はて?何のことかが分かりませぬが」
「そんなことはない俺はこの目で」
「いいえ、まずお姉さんとはなんですか」
『どういうことだ、俺が女を見間違えるわけねー』
「てるおさまー」
「おっさん!」
男神は俺に抱き着いた。
「キモイことすんなよおっさん」
「あと五秒だけお願い♡」
「キャー」
「こんなに長く感じた五秒は始めただったぜ」
「あら、輝夫様レベルが三十まで上がっていますわ」
「お、そうか?そういえば俺すげー能力手に入れたんだぜ、見てろよー」
「は!」
俺は村人が見ている中で地面に手をついた」
「あれーおかしいなぁ~もう一度」
「は!」
「輝夫様、きっと長旅で疲れているのです少し休んだ後に出発しましょう」
「くそー」
朝になり俺たちはこの村を出る準備をしていた。
「ありがとうございました勇者様、もし困ったことがあればこの村に来てください」
「お前らの力なんていらねーよ」
俺たちはこの村を出た。
そして丁度そのころ
「そうか、ロイとアルがやられたか」
「いや、死体は回収しなくていい」
「さて、今度はどこまで行けるかな」
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