プロローグ
<なんで男の子が…>
<この家、水織の血筋に男が生まれるなんて…>
<まさかお前、俺以外の男と…>
<やめんか馬鹿者、誰であろうとこの家の血筋と交われば女が生まれるはずじゃ>
<ではこの子はどう説明するのです>
<それは…>
<ああ…なんで、なんでなんだ…>
≪お前は「 」になりたいか?≫
ふっと目が覚めた
時間を見ると4時42分を指している
またあの夢か……
もう諦めたはずなのにこのところ毎晩見る
7時15分
学校の支度を終えた俺はいつも通り登校する
学校は20分ぐらいの距離なので遅刻することはない
家を出て10分ぐらいで友達の岩崎鉄
が来た
「おーい、水蓮おはよう!」
「おはよう鉄」
「どうしたんだ水蓮、浮かない顔して
お前ももうすぐ15だろ、楽しみじゃないのか?」
「悪夢にうなされてそれどころじゃないよ」
この世界は15歳までに自分に適した職業と能力を得る
能力は行動により増えたりする。詳しい説明は後でするが、どんな職業になるかは血筋によっても左右される時もあるそうだ、
「そうは言ってもお前の誕生日明日だろ、能力を得た奴は体に馴染むまでの約1ヶ月は公欠だろいいよなー」
そんな無駄話をしていると学校に着いたようだ
学校が終わり、下校時
「はー俺の職業と能力ねー、何になるんだろう」
そう思いながら歩いているといつのまにか家の前だった
学校からの課題などを終わらせたりいろいろしていると、もう11時だった
疲れた体でベッドに横になると朝の夢を思い出した
「どうして今頃あんな夢…」
「はー女に生まれたかったなー」
そんなことを言いつつ俺は寝てしまった。
≪その願い原初の友との約束により叶えよう!≫
そんな力強い声が聞こえた気がした…