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プロローグ

SFが書きたくなってしまいました。

ゆっくりしていってね~


アルビオン王国王都、その国の最も栄えている都市に今話題の施設がオープンしようとしていた。

その施設は連日満員となり、その国にでは一大ムーブメントが起きていた。


「はーい。『定食屋日本』の最後尾はここでーす。只今70分待ちでーす」


「マジで今そんなに待つの?やっぱお昼時は混むな〜」


「『フレンチパリの都』本日の予約完売でーす」


「そんな!?彼女とのデートの〆にしようと思ってたのに!!」


施設内ではそんな光景がそこかしこで見受けられ、何処の店も既に満員だ。


そんな様子を上から見ている男がいた。


「ようやくここ迄来た!ようやく料理を一般的なものにする事が出来たんだ!教授、見てください。この連日満員の『フードパーク』を!やはり僕の考えは正しかった!この時代でも料理は皆に受け入れられる!」


「本当だなアル君まさか、ここまで食文化が変わるとは夢にも思わなかったよ」


そう、この男遥か昔の西暦の時代より生れ落ち、生まれてこの方過去の食文化の普及に努めて来た。

そして、漸くそれが一つの形になろうとしていた。

では何故この男はそこまで、過去の食文化に拘ったのか、それには何年も前に遡る必要がある。




西暦2018年


「あー、いいことねーな」


あっ轢かれた。痛いマジ痛い。


目が覚めると、神殿でした。


眼の前には神っぽい爺さん


「残念ながらお主『転生っすか?』……は死んでしまった……まあ転生じゃ……なあ一つ聞いていいかの?なんで最近の若者はそう、感慨の一つもないんじゃ?」


んなこと言われても……見通しの立たない未来、広がる貧富の格差、前世代とのギャップによる認識差によるジェネレーションギャップ……最後のは違うか?まあ、そんな世の中に未練ないわ。


「はぁー、難儀じゃのう。この世界も元はと言えばお主達が選んだ物じゃろうに」


何?この世界を俺が選んだって?そりゃ馬鹿な選択をしたもんだ。どうせ飢えないとか病死しにくいとかそんな理由で選んだんだろ?しかも更に進んだ時代を選択してないことを鑑みると俺の前世はそんな未来の世界を想像も出来ないかなり遅れた時代の人間と見た。


「……正解じゃ、お主の前前世は1570年生まれのフランス人のパン屋じゃ」


おー、おフランス……のパン屋、また微妙な。まあそれなら選択肢的には最高のを選んでるのか?まあ、俺の前前世はどうでもいいや、これからの事を話しましょうや。


「そうじゃのう若者がドライなのをお主に嘆いても仕方ないしの。さてお主は剣と魔法のファンタジー世界でよいか?」


は?何故ファンタジー?


「最近の若者は直ぐファンタジーを選ぶがお主は違うのか?」


因みに聞くけどチートとかある?


「んなものある訳なかろう。なんで一人の人間をひいきせにゃならんのじゃ」


だよねー。じゃあ却下。そんな中世暗黒時代めいた不衛生、不自由、危険満載なとこにチートなしで降り立つ人間の気がしれないね。大方自分はなんとかなるとでも考えてるんだろうけど。あれ?でも態々ファンタジーを選ぶってことは記憶は持ち越せるってことか?


「ああ、記憶持ち越しか。それは死んだ人間の年齢に対する救済じゃの。20歳未満で死んだ人間は短すぎる人生の救済として記憶の持ち越しが認められておるんじゃ」


はぁーお優しいこって。でも、そんなんじゃ世界は転生者だらけになっちまうだろ。


「じゃが、意外とそうはならん。」


ほう?


「そもそも20歳未満で死ぬというのは、特に発達していない地域・時代では結構悲惨な状態でということも多い。そんな死に方をした子等は記憶継承を望まないこともかなりの割合であるのじゃ」


それでも近世以降の記憶持ったやつが生まれるとなにかとトラブルの元なんじゃないか?


「……なんでお主らってそう自己評価が高いのかのう?考えてもみよ。20歳にもならずに死んだ現代っ子が知識チートだとか言っても実際に実践出来ると思うのか?」


確かに、詳細な作り方、その元となる技術さえ知らないのに実践とか難易度高すぎる。そりゃ、問題なんぞ起こるわけない。妄想癖がある子供と思われて終わりか。なら、ファンタジーに転生した子供ってロクナことなってないんじゃ?


「うむ、大抵挫折して家業を継いどるの。偶に知識を活かせる環境にいてなんとか時代を100年程進めることが稀にあるくらいじゃ。賢王なんて呼ばれてる英雄も居ない事はないがの」


現実は厳しいね。因みに俺って記憶の継承は出来る人?


「お主は運がいいのか悪いのか、後1分遅く死んどれば記憶継承は無しじゃった」


そう、俺が死んだ日は俺の20歳の誕生日だった。

いやー、確かに死んだのは運が悪いけどあの生活を続けるくらいなら20歳未満で死んでラッキー?は余りに不謹慎か。でも不幸中の幸いだな。


「さて、ではどうする?どの世界、どの時代に、どの世界線何でも自由に選べるぞい?」


俺が選ぶのはもう決まってる……遥か遠い未来。人類が宇宙に進出したスペースオペラな世界だ!!


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