これから世の中流行るもの、それが不動産事業
不動産事業は、やはり強いですね。
後藤三世が今日は、もう自宅なのか、テレビを見ながら陸奥六郎にビジュアルフォンで話してきた。
「カンブリア、老舗ファミレスをやってますね!なかなか高級シフトで、どうかな?という感じです」
陸奥六郎も即座に話に乗ってきた。
「八割のビンボー人が牛丼、二割がファミレスという構造では。飛行機のケイタリング(機内食)を食べられるのも、結局金持ち層に限られるでしょ。その子会社は、二年連続世界一の機内食会社と表彰されてるようなので、やはりビンボー人はハナからターゲットではないのでは?」
「すると、その二割のそのまた二割が地図を買う層ですね」
陸奥六郎が話題を変えて来た。
「債権額は決定しましたか? 来日されている方にお金と立場回復と損害賠償を直談判するチャンスですね。宮水カツオ氏が、後藤三世君は店畳んだんだね? と電話してきましたよ。保険商会の紹介が欲しかったようですね。そろそろ彼もネタ切れなのかも。午後から惑星センター南のユニファウスト社の関連会社の社長にプレゼンするとか。客に万が一を問いかけるより、自分に万が一が来たらを問いかけるゾーンかもね。惑星アステロイドは、偽旗バブルじゃないんですか?」
後藤三世がうめくように答えた。
「鋭いご指摘ありがとうございます。こちらは、四月イッピから完全社員待遇なので、毎日五時半帰りで体調不良です。アホノミックスによるバブリーは全く体感できません」
「毎日五時半帰りで体調不良? 意味分かりません!!!」と陸奥六郎
「やはり、歳が歳だけに、新しい環境に体がついていかないのです。しかも、私の会社の破産は三月末でしたが、自分個人の破産計画が今週から始まりましたんで。銀行からの圧力が! 半端ではありません。明日は、会社の健康診断です。同じ課の人たちが、入社前に健康診断データを提出するはずなのに、おかしいと不審がっていました」
陸奥六郎が軽くいなした。
「では、明日、ミュータントでない事を証明してあげればいいじゃないですか(笑)」
「まあ、末期ガンじゃないことが証明できれば『問題無し』じゃないですかね?」
「古巣の親会社が不動産事業に参入。というニュース見ました。全く優れた私の戦略を真似されて困りますね。そのうち、ユニファウスト不動産やユニファウスト・エアコンメンテナンスとか ユニファウスト建設とか、ユニファウスト・リバブルとか出てきそうですね。もちろん、社長候補は、出戻りで土建に強いあの人(ヒフ民)ですかね」
陸奥六郎が半ばあきれ気味に返答してきた。
「出戻れるには宅建がいりますね。でも、記事ではマッチングサイトくらいにしか読み取れませんね。
優れた戦略『不動産事業』の次は、ハ○ンと再就職という華麗な転身のことですか?」
「そうですね。私も宅建の資格は今年、受験するよう戦略に入っています。たぶんマッチングビズでしょうね。利益率が高いですからね。ある意味、古巣の親会社のエレキ事業の敗北宣言じゃないですか? 遅かれ早かれ、惑星アステロイドのビジネスは不動産等のインフラ事業と公務員だけになりますよ」
後藤三世がさわやかな声で。
「検診終わりました。先程は言い過ぎですね。惑星アステロイドのビズは内向きだけになる。ですね。印刷業は生き残るんじゃないでしょうか? そういえば、宮水カツオ氏が宅建の資格持っていますので、ユニファウスト不動産、宮水カツオ社長、ヒフ民営業部長というのは、ありそうですね。それで、ここが肝心ですが、ユニファウスト社の不動産の事業内容ですが、親会社の不動産事業の天下り受け入れ業務が主業務ですね」と後藤三世が口が回り始めたのか話を続ける。
「やっと、糞速で稼ぐ余生氏終わりましたね。前々から最後は海外逃亡かと思っていましたが、借金払い続けるみたいです。去年の八月で限界になったということですから、私と同じ時期でした。破綻同期が糞速余生氏というのはマイヒストリーに残りますね」
「糞速で稼ぐ余生氏を操り利用していた連中は、今頃、ねぎらいを目的とした打ち上げの最中かも。 ヤツのセミナー受けた人に会って感想聞いてみたいです。 糞速余生氏に騙された方の救済という、ネオ詐欺が出てこない事を切に願います」
後藤三世の勢いが止まらない。
「ネットでは『糞速で破産する方法』という本を書くんじゃないかと盛り上がってますね。しかし、どうもクレジット会社倒産やFXでカネ溶かしたというのは、嘘かもしれませんね。バターのように溶かしたとか言いながら、海外に固形バター化してプールしている可能性否めないですね。勿論、その筋の仲間が、海外でマネーを洗ってるパターンです。OI-AV社の次はAI-VARB社、AI-REP-X社に分社していって、最後は保険と銀行と不動産だけの会社になっちゃうんですかね?どっかの国のゼネラルエレキ産業みたいな会社みたく――」
素早く返す陸奥六郎。
「違います。次の大戦の後、惑星品川基点の惑星間東京通信急行という鉄道会社に変身して、財閥系の重厚な会社や西芝や目立に車両を供給してもらう会社になりたいんでしょう。車内では、電子機器の組み立ての仕事をさせられる代わりに、運賃が三年縛りで無料という、白い犬を飼っている尊師顔負けの料金体系なのです。かつ、アンドロメダ星雲まで行って、コスモスクリーナーで放射能の除染作業、更に機械の体もただで手に入るというおまけつき。それで、バカなやつらに復習示する。GWらしいゴージャスなワーキング発想でしょう・・・」
後藤三世もこの意見には完全に白旗を上げざるを得なかった。
「なかなか、やりますね。私の自爆霊が憑依したかと思いました」
陸奥六郎が得意げに続けた。
「今朝の『子供の日』を狙った揺れは、深く堀り過ぎですか? 私は、惑星S・A・G・A佐賀で、しんどい五強を体験して来ました」
後藤三世が羨ましそうに答えた。
「S・A・G・A佐賀いいですね。佐賀県熊本県福岡県長崎県あたりが、九州星系では好きなところです。確かに地震は前日から、わかっていましたが、まだ、時期は熟していませんので――」
「連休中は、ツタヤを見に行ったのですね。プリンター商社で修行中のときに代官山ツタヤの話をしたと思いますが、今後、リアル店舗はこの方向性ですね」
「GWは、ゆっくり出来ましたか? 惑星佐賀では、話題のツタヤ図書館も行きたかったのですが、時間が足りず、嬉野温泉の山中でキャンプ、宇宙科学館を見学しました。プラネタリウムが午前中に満席という不運でした。アホノミックスは、地方衛星都市まで届かないので安近短が賑わっているのです」と陸奥六郎。
「連休イコール混雑ですね。こちらは、毎年の『こどもの国』訪問だけで、あとはぐうたら休みました」
陸奥六郎が地震予言師、後藤三世を煽って来た。
「今日は夕日を背に、西の空虹ってましたよ」
「西側も狙われていますね」
「人工なのに、兆候がでたらツジツマが合わないのでは?」
「地震なんてないよ! だそうですね。久々笑いました。あれは自信なんでしょう?」
後藤三世がムッとしながら。
「人工なのに、兆候は、HAARPを使っているので遠隔なのです」
「先週、ヒフ民と久々話ました。ヒフ民節健在だったので、安心です。ユニファウスト社の話なんてどうでもいいゾーンですが、ユニファウスト社は、体育会系陣営が復権ではないんですか。そのほうが、後藤三世サンの占い通りかもしれませんが」
「確かにどうでもいいですね。頭が筋に君の体育会系陣営が組織の実権を握るようじゃ、いよいよユニファウスト不動産へ、猫まっしぐら、でしょう!」