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立体機動と男達と愛の戦士

今回は44。こいつもまさかの草元被害者。何故だろう、作者がらk……読者が混乱しないように生み出された筈なのにこんな所で苦しめられるなんて。


そんな訳でこの人の紹介。


No.44 和久 庄太

ー黒猫の舞踏会ー

10秒間両目で見ていた生物を3秒間黒猫に変える


彼はどちらかと言うと犬派です。能力決めの裏設定としてその人の人生になぞらえるor反するものを持たせる。というルールが2人の間にあったのですが……。あの設定、どの段階で無視されだしたんだろう。

恐らく猫派のレイと対をなす報われない犬派、和久君の紹介でした。

 -7日目午後9時-



 星野さんはうまく逃げたみたい……。早く私も逃げないと。

 巨人に対しワイヤーを巻き込ませることで戦ってきた佐伯だったが遂に体に限界が訪れた。巨人に足を潰され、手を撃たれ体は全く言う事を聞かない。そして目の前に巨人の最後の一振りが迫っている。


 グッシャァァァァァ


 佐伯の1度目が終わった。


 バキィィィン


 釵は砕け散る、佐伯の体は時間が巻き戻るように元へと治っていった、そして釵が砕けていることに気づく

 佐伯は知らないうちに流れ出ていた涙を拭き取った。


 ーおばあちゃん、ありがとう……。

 

 自身の身代わりに粉々に砕けた釵の粉を握り佐伯は再び飛び上がった。完全回復した全身をめいっぱい使って。


 

 バシィッバシィッ


 空でワイヤーを持った“人”が自在に飛び回っている。瓦礫で殆ど足元を確保できない中、縦横無尽に駆ける姿はまるで背中に翼を持っているかのようだった。


「信じられない……。あの巨人を止めているのか?」


 地下から脱出した天道は人を探して巨人の元に戻ってきていた。

  これがNo.1桁の実力なのか⁉︎さっきからどんどん容姿が変わっている。あれはNo.3に間違いない。とりあえず草元の事を知らせないと……。天道が動き始めた目の前で佐伯が巨人に吹き飛ばされた。


「え。」


 思わず声が漏れたが佐伯は気づかない。早くしないと巨人の第二波が来る‼︎


「ちょっとあなた。こんな小さな女の子何してるのよ?」


 巨人の迫る右腕を左手一本で受け止める人影。

 あいつはまさか、噂の2位か?阿武隈の化粧に物凄い衝撃を受けた天道だったがハッと我に返った。


「皆さん、ここは危険です。一旦退避しましょう。阿武隈さんも!右腕が無いんですから無茶をしないでください。」


 それまで2人だけだと思っていた場に他人の声が聞こえたのだ2人は飛び上がって驚いた。


「誰⁉︎私のポイントを狙うなら相手になるわよ。」


「うわぁっ待ってください。声だけなのは深い訳があってですね……(草元の能力と目的の説明)」


 退避した天道は改めて現在の状況について2人に説明していた。


「そう、分かったわ。草元と巨人の両方を止めないといけないわけね。」


「はい、そうなんですが3番さんはボロボロだし、阿武隈さんは右腕無いし私も透明だからどうにも戦力が……。」


 話す天道達の元へあの2人がやってきた。


「そういう事なら心配いらねぇぜ、俺が手を貸そう‼︎」


 No.4相馬イブキ、No.100艷ノ小路柘榴。相馬はレール戦での疲労から倒れてしまった柘榴を背負ってやってきた。

 皆は何故か頭に浮かぶ嘲りの感情を必死に堪える。ここで帰られては戦力が減ってしまう‼︎


「柘榴は寝ちまったが俺はまだ貢献できると思ってたんだ。皆が手を焼いてる巨人の無力化に協力できるなら喜んで手を貸すぜ。戦力に関しても大丈夫だ。おい、隠れてるお前出てこい‼︎」


 そう物陰に声を掛けると六軒島が御所を抱き出てきた。


「別に隠れるつもりはなかったんだけどな〜。で今なに、どうゆう状況?」


 阿武隈から説明を受けた六軒島は叫んだ。


「天道⁉︎遂に見つけた。ほら預かってた赤ん坊だ!これであの女の約束は果たしたぞ。」


 その一言で天道は滝川の最後を悟りひっそりと涙を流した。



 とりあえずの戦力が揃い、各々の能力を知る天道はそれぞれの役割を決めた。


「未だ草元の動きが無いのが不気味ですが……。俺がこれを解除されるまであと2時間ほどです。それまでに決着をつけたいですね……。阿武隈さんが3番さんと艷ノ小路さんを連れて離脱、私と相馬さんそれに六軒島と御所君は巨人に警戒しながら草元を捕らえる。これでいいですね?」


「待って、何故赤ん坊のリョウちゃんまで戦場に行かなきゃいけないわけ⁉︎3人くらいいくら片手でも余裕で運べるわよ。それに私もまだ戦えるわ‼︎ゲートから冥滋ちゃん呼んで来て私も戦りましょうか?」


「いや、阿武隈さん。御所君の能力は遠隔攻撃、ランダム能力の、絶対回避です。草元がどうゆう策でこちらを潰しに来るかわからない以上この子にはいてもらわないと……。

 それに、言うでしょう。「男は度胸、女は愛嬌」って。戦場に出るのは男の仕事ですよ、お嬢さん。」


「まったく、これだから男の子は……。皆、頑張ってくるのよ!」


 激励とともに文字通り相手によっては必殺(・・)のウインク。御所リョウ以外の男性3名は苦笑いだった。



「さて、あいつらも準備できたかな?」


 午後5時、草元は行動を開始した。

 先ほどから後を追っていた巨人に背後から近づき薬を打とうとしたのである。だが、充分に準備を整えた天道達が見逃すはずがなかった。


「お前か、草元ってのは。」


 走る草元の正面に相馬が立ち塞がった。



  身体能力ランキングの順位と実力の関係は概ねランキング通りである。しかし、ランキング上位者はレールや阿武隈など上位3人の実力が人外レベルで他とかけ離れており、3位と4位には絶望的な実力差が存在する。逆に普通のアスリートクラスの4〜7位までの実力は拮抗しており、ランキングはほとんど意味を成さない。

  相馬対草元の戦いは単純な肉弾戦となっていた。


「はっこれがランキング4位⁉︎大した事ねぇな!俺がNo.6だと油断してたか?」


 ぐっ俺の能力で嘲笑われてるのを抜きに考えても強いなこいつは……。ランキング6位だったか。そこまで実力差はないな。

  お互いに繰り出す蹴り、拳。それを避け、弾き、落とし、両者はどちらも決定打を残せないまま時間だけが過ぎていく。

  しかし、この状況を打開するため草元は信じ難い行動に出た。


「おーい夏樹‼︎俺だー助けてくれー」


 自ら巨人を呼び寄せたのだ。意志が通じているのかいないのかとにかく巨人は相馬達に気づき近づいてきた。

  相馬も甘くはなかった。草元が巨人を呼ぶ隙を突くと渾身の右拳を草元の顔面に叩き込んだ。

  倒れる草元、相馬はすぐに駆け寄り服を検める。しかし、


「薬がない⁉︎お前、何処に隠しやがった‼︎」


「ハハッお前らとの戦いに備えて能力で隠したに決まってんだろ。2時間後まで俺は殺せないぜ。どうする、4位君?」


 そこへ巨人の拳が降ってくる‼︎


「くそっ。」


 草元を抱え避ける相馬。だがその衝撃で草元に逃げられる。


「薬、何処に隠しやがった‼︎」


 巨人の攻撃を必死に交わしながら叫ぶ相馬。いつの間にか草元は居なくなっていた。


「何処行きやがった。」


 一際丈夫そうな壁の後ろに隠れて草元を探していると突然天道の声が耳に届いた。


「壁から離れろ相馬ーー‼︎」


 しかし、反応が一瞬遅かった。背後を振り返った相馬の景色は一変したのだ。それまであった壁が突然消え巨人の拳が目の前にあった。


 グッシャァァァ


 巨人の攻撃をもろに受け相馬は倒れた。



  一部始終を見ていた天道はある発見をした。さっき確かに草元は相馬の隠れていた壁を消す動作をしていた。そして実際、壁は消えた。相馬が巨人の攻撃を受け倒れたのだから。だが、天道にはその壁がずっと見えていたのだ。


「もしかしたら草元の能力、透明にしたもの同士は感知できるのか⁉︎」



  草元は御所を抱く六軒島と対峙していた。


「お前、聞いてなかったのか?俺を捕らえても無駄だぜ。あと2時間しないと薬は出てこないって。」


「天道からの指示はお前の足止め。別に捕まえなくてもいいんだよ。」


 そう言うと六軒島は瓦礫の山へ消えた。


「……。まぁ追ってやるか。」


 六軒島は先ほど用意した落とし穴や投石などの罠に次々と誘導していった。しかし、流石は6位。多くの罠を脱出し無効化していった。


「最終手段だな……。」


 草元をある急な坂に誘導した六軒島は自分もろとも草元を土砂崩れの中に巻き込んだ。

 御所の能力で全ての石を回避できる六軒島と違い草元は何かしらの対処をしなければならない。勝負はついたかに見えた……。

 が、瓦礫の中に平然と立つ六軒島。彼の周りには全く石がない。


「お前、自分に触れた石を全て消したのか……。」


「少し危ないと思ったがな。しかし、お前のその回避能力。その赤ん坊のものだな?」


「ぐあっ。」


 六軒島から御所を奪い取り、躊躇なく消すと草元は走り出した。


「約束の2時間だ。もう遊びは終わりだよ、六軒島。」


 必死に後を追う六軒島。天道から御所のことは頼まれている。あいつを倒して能力を解除しなければ‼︎


  一方、やっと薬を見つけた天道は透明化が解除されるのを待っていた。


「恐らくあと10分くらいか?六軒島はうまく足止めできてればいいが。」


 そこへ遠くに六軒島が草元を追い、走っているのが見えた。その顔に余裕はなく腕には御所がいない。何かあったなと思った時、遂に透明化が解除された。


「六軒島‼︎草元の能力が解除された薬ももう見つけてるもう少しだぞ‼︎」


 その言葉を聞いた瞬間草元の方が反応した。さらに走るスピードを上げたかと思うと、天道の近くの穴に飛び込んだのだ。必死に後を追う六軒島、ここで天道は草元の策略に気づく‼︎


「六軒島、後を追うな!そこは穴じゃない、草元が能力で地盤ごと消した場所だ‼︎」


 しかし、すでに勢いのついた六軒島は簡単には止まれない。そのまま穴へ飛び込んでしまった。

 そのタイミングで草元の能力が解除。六軒島は生き埋めにされてしまった。


「そん、な……。」


「あいつは復活能力者だったか?また出てこられると面倒なんで地下から出るのに開けた穴を利用させてもらったぜ。これで復活しても即死の繰り返しだろう。」


 別の穴から出てきたのか草元は天道の前に立つと言い放った。


「地下で仲間を失い、また集めた奴らも全部死なせる。まったく、優秀な指揮官だなぁ。さて、邪魔者も居なくなったし夏樹を元に戻すかぁ。」


 天道の脇に出現したフラスコを拾うと草元は去っていった。


「くっそぉぉぉ。」


 天道の叫びが虚しく廃墟の街に響いた。







「さて、ゲートにも敵はいるかな?」


 巨人に薬を飲ませて元に戻した草元は夏樹を担ぎ阿武隈等が待つゲートへと足を踏み出した。

No.2  阿武隈      4810ポイント

最初は全身負傷していたため後れを取ったが、復活した今であれば左手一本でも巨人と互角以上に戦えるチート、現状でこいつを殺せるのは100位の能力のみである、笑えない…


No.3  佐伯       3030ポイント

この作品の良心、実は人外認定を受けている。今回のタイトルの立体機動はこの人のこと


No.4  相馬       850ポイント

人外たちに一番近い位置にいる常人、でもつぶされて気絶で済んでいるあたり人外かなとも思ってる


No.6  草元       4280ポイント

もう絶対に正統派主人公にはなれない、本人もなる気はない


No.60 六軒島      死亡(でえじょうぶだ!ドラ●ンボールがある!)

何度でも蘇るさ!でも今カ●ズ様みたいなことになっててピンチ  


No.90 天道       600ポイント

本当に全部うまくいかないが、なんだかんだ生きてるのでそこまで運がないわけでもないような気がしてきた


No.92 近藤       8655ポイント

やっと巨人化解除、でもセリフがない、眠ってます


No.98 御所       30ポイント

実は死んでない、でも赤ん坊なので救助はお早めに


No.100 艶ノ小路     5040ポイント

まだ眠ってます、いろんな意味で…ね…

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